インビザラインで矯正を考えて調べていると、「モデレート」というパッケージ名を目にすることがあります。
ライトやコンプリヘンシブとは何が違うのか、自分の歯並びはどれに当てはまるのか、分かりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
インビザラインモデレートは、アライナー(マウスピース)の枚数に上限を設けたパッケージで、部分矯正より広く、全体矯正ほど大がかりではない中程度の歯並びを対象にしています。
この記事では、赤坂さくら歯科・矯正歯科が、モデレートの仕組みとアライナーの枚数、治療できる歯並びと難しい歯並び、ほかのパッケージとの違い、治療期間と通院頻度、枚数が足りなくなった場合の対応を順に解説します。
当院で実際にモデレートで治療した症例写真もご紹介します。
どのパッケージが合うかは歯並びを診なければ判断できないため、迷っている段階でも無料の初診相談をご利用いただけます。
インビザラインモデレートとは?中程度の歯並びに対応するパッケージ

インビザラインモデレートとは、アライン・テクノロジー社が提供するインビザライン矯正のパッケージのひとつです。
インビザラインには、使えるアライナーの枚数や対象となる歯並びの範囲によっていくつかのパッケージがあり、モデレートはその中間に位置づけられています。
アライン・テクノロジー社は、モデレートを「ライトとコンプリヘンシブの間にある治療ニーズ」に向けたパッケージとして発表しています。
つまり、少しの部分矯正では足りないけれど、抜歯を伴うような大がかりな矯正までは必要ないという歯並びが、モデレートの主な対象です。
アライナーは片顎26枚まで
日本で提供されているモデレートパッケージでは、使用できるアライナーが片顎26枚まで、上下の両顎で52枚までと定められています。
インビザラインは、少しずつ形の異なるアライナーを順番に交換しながら歯を動かしていく治療です。
そのため、アライナーの枚数は、歯を動かせる量と治療にかけられる段階の数を表していると考えると分かりやすいでしょう。
26枚という上限の中で治療を終えられる歯並びであれば、枚数制限のないコンプリヘンシブより費用を抑えて全体的な矯正を行えます。
なお、アライン・テクノロジー社が北米で発表した当初のモデレートは最大20ステージとされており、国や地域によって仕様が異なる点には注意が必要です。
追加アライナーの作製にも回数の上限がある
インビザラインでは、治療の途中で歯の動きが計画とずれてきた場合、口の中をスキャンし直して新しいアライナーを作製します。
これを追加アライナーと呼びます。
モデレートでは、最初に作るアライナーを含めて最大3セットまで作製できる仕組みになっており、1セットごとに片顎26枚までという上限があります。
追加アライナーを作れる期間にも決まりがあるため、治療を始める前に、作製できる回数と期限、追加で費用がかかる場合の条件を確認しておくと安心です。
モデレートが自分の歯並びに合うかどうかは、アライナーが何枚必要になるかで決まるため、まずは無料の初診相談で歯並びの状態をご相談ください。
モデレートで治療できる歯並び・難しい歯並び
モデレートは「中程度の歯並び向け」と説明されることが多いものの、中程度という言葉だけでは自分が当てはまるのか判断しにくいものです。
ここでは、モデレートの対象になりやすい歯並びと、モデレートでは難しいことが多い歯並びを分けて説明します。
対象になりやすい歯並び
アライン・テクノロジー社は、モデレートの適応として、軽度から中等度の歯のでこぼこ(叢生)やすき間(空隙歯列)、上下の歯の前後や上下方向の軽いずれを挙げています。
具体的には、前歯が少し重なっている、歯と歯の間にすき間がある、下の前歯がでこぼこしているといった歯並びです。
前歯だけでなく小臼歯あたりまで並びを整えたいけれど、奥歯の位置を大きく変える必要はないという場合に、モデレートが検討されます。
セラミック治療などの前に歯の位置を整えておく、補綴前の矯正に使われることもあります。
モデレートでは難しいことが多い歯並び
抜歯をしてすき間を作り、歯を大きく動かす必要がある歯並びは、アライナーの枚数が多く必要になるため、モデレートでは足りないことがほとんどです。
奥歯を後ろへ1本ずつ順番に動かしてスペースを作る治療が必要な場合も、多くの段階が必要になるため、枚数制限のないパッケージが向いています。
出っ歯や受け口の程度が大きい場合や、あごの骨格のずれが原因になっている場合も、モデレートの範囲を超えることがあります。
見た目には軽く見えても、歯の根の傾きやかみ合わせの状態によって必要な枚数は変わるため、写真や鏡だけで判断するのは難しいのが実情です。
ご自身の歯並びがどちらに近いか気になる方は、検査で歯の根やかみ合わせまで確認したうえでご説明しますので、お気軽にご相談ください。
モデレートとライト・エクスプレス・コンプリヘンシブの違い

インビザラインのパッケージは、主にアライナーの枚数の上限と、それに伴う対象範囲の広さで分かれています。
当院で取り扱っている4つのパッケージの違いを表にまとめました。
| パッケージ |
アライナーの上限(片顎) |
治療期間の目安 |
主な対象 |
当院の料金(税込) |
| エクスプレス |
7枚 |
3〜4ヶ月程度 |
ごく軽い乱れ・矯正後の後戻り |
片顎178,000円/両顎264,000円 |
| ライト |
14枚 |
4〜7ヶ月程度 |
前歯を中心とした軽度の部分矯正 |
418,000円 |
| モデレート |
26枚 |
1年前後(歯並びにより前後) |
抜歯を伴わない中程度の歯並び |
770,000円 |
| コンプリヘンシブ |
制限なし |
2〜3年程度 |
抜歯を伴う矯正や複雑な歯並び |
1,045,000円 |
治療期間はあくまで目安で、歯並びの状態やアライナーの装着時間、追加アライナーの有無によって変わります。
料金とは別に検査診断料55,000円と保定装置(リテーナー)上下3セット55,000円がかかります。
モデレートとライトの違い
ライトは片顎14枚までのパッケージで、前歯を中心とした比較的狭い範囲の部分矯正に使われることがほとんどです。
モデレートは片顎26枚まで使えるため、ライトより多くの歯を、より大きく動かすことができます。
前歯のでこぼこだけを整えたいならライト、前歯から小臼歯にかけて全体的に並びを整えたいならモデレートが候補になる、というのがおおまかな分かれ目です。
ライトの詳しい特徴は「インビザラインライトの費用や治療期間は?他のプランとの違いも解説」をご覧ください。
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モデレートとコンプリヘンシブの違い
コンプリヘンシブは、アライナーの枚数に制限がないパッケージで、抜歯を伴う矯正や奥歯を大きく動かす矯正など、幅広い歯並びに対応できます。
その分、料金はモデレートより高く、治療期間も長くなる傾向があります。
モデレートとコンプリヘンシブの違いは、治療の範囲そのものよりも、26枚の中で計画どおりに治療を終えられるかどうかにあります。
26枚では足りないと診断された歯並びを無理にモデレートで治そうとすると、途中で枚数が足りなくなり、仕上がりに妥協が生じるおそれがあります。
コンプリヘンシブの詳しい特徴は「インビザラインコンプリヘンシブとは?メリット・デメリットまとめ」をご覧ください。
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モデレートとエクスプレスの違い
エクスプレスは片顎7枚までのパッケージで、1〜2本の歯のわずかなずれや、以前の矯正後に起きた軽い後戻りなどに使われます。
モデレートとは対象範囲が大きく異なるため、比べて迷うケースは多くありません。
エクスプレスの詳しい特徴は「インビザラインエクスプレスとは?メリット・デメリットまとめ」をご覧ください。
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どのパッケージが合うかは表の目安だけでは決められないため、比べて迷っている方は検査で必要な枚数を確かめてから選ぶことをおすすめします。
インビザラインモデレートの費用
当院のインビザラインモデレートの料金は770,000円(税込)です。
これに加えて、治療計画を立てるための検査診断料55,000円と、治療後に歯並びを保つ保定装置(リテーナー)上下3セット55,000円がかかります。
インビザラインは自由診療のため、医院によって料金の設定や含まれる内容が異なります。
当院ではデンタルローンによる分割払いにも対応しており、月3万円から、最大120回、実質年率2.9%からご利用いただけます。
最新の料金は「料金表」でご確認いただけます。
費用の相場や内訳をもっと詳しく知りたい方は「インビザラインモデレートの費用について症例写真とともに解説」をご覧ください。
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総額がいくらになるかは検査後の治療計画でお伝えしますので、費用面の不安も初診相談でお気軽にお聞きください。
インビザラインモデレートの治療期間と通院頻度
モデレートを検討する方が特に気にされるのが、どのくらいの期間で終わるのか、どのくらい通院が必要なのかという点です。
治療期間の目安
モデレートの治療期間は、1年前後がひとつの目安になります。
アライン・テクノロジー社は北米で発表した当初のモデレートについて、5〜12ヶ月で治療を終えられるパッケージとしていました。
実際には、アライナーを何枚使うか、何日ごとに交換するか、追加アライナーを作るかによって期間は前後し、半年あまりで終わる方もいれば1年以上かかる方もいます。
後ほどご紹介する当院の症例では、治療期間は約8ヶ月でした。
また、アライナーによる治療が終わったあとも、歯並びを安定させるためにリテーナーを使う保定期間が続きます。
アライナーの交換ペース
アライナーは、決められた期間ごとに次の番号のものへ交換していきます。
交換のペースは1週間や2週間など歯の動かし方によって異なり、医師が治療計画に合わせて指示します。
アライナーは1日20時間以上の装着が目安とされており、装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、期間が延びたり追加アライナーが必要になったりする原因になります。
通院の頻度
当院では、治療を始めた直後は2週間に一度などの頻度でご来院いただき、アライナーに慣れてきたら2〜3ヶ月に一度のチェックやクリーニングの通院が基本になります。
アライナーはまとめてお渡しできるため、ワイヤー矯正のように毎月装置を調整しに通う必要はありません。
当院は赤坂駅から徒歩30秒の場所にあり、朝7時30分から診療しているため、お仕事前に通院される方もいらっしゃいます。
ご自身の生活リズムで通院を続けられるかどうかも、初診相談で具体的にお話しいただければ一緒に考えます。
途中でアライナーの枚数が足りなくなった場合
インビザラインは治療前に歯の動きをシミュレーションして計画を立てますが、実際の歯の動きには個人差があり、計画どおりに進まないこともあります。
そのような場合でも、すぐにモデレートの治療が終わってしまうわけではありません。
まずは追加アライナーで計画を立て直す
歯の動きが計画からずれてきたときは、口の中をスキャンし直して、現在の歯の位置から新しいアライナーを作製します。
モデレートでは作製できる回数と1セットあたりの枚数に上限があるものの、その範囲内であれば追加アライナーで仕上がりを調整していきます。
アライナーの装着時間を守ることが、追加アライナーの回数を増やさずに済む一番の対策です。
上限を超える場合はほかの方法を検討する
追加アライナーを作っても26枚の範囲に収まらないほど動かす量が残っている場合は、上位のパッケージへの変更など、別の方法を検討することになります。
その場合の費用や期間の扱いは状況によって異なるため、当院では治療前の段階で、枚数が足りなくなる可能性や、その際の対応についてもご説明しています。
途中で困らないためには、最初の検査で必要な枚数をできるだけ正確に見積もり、余裕のないパッケージを選ばないことが大切です。
モデレートとコンプリヘンシブの境目にある歯並びの方は、検査の結果をもとにどちらが安心かをご相談しながら決めていきましょう。
どのパッケージになるかは精密検査で決まる
インビザラインのパッケージは、患者様の希望や予算だけで選ぶものではなく、歯を動かすのに必要なアライナーの枚数によって決まります。
必要な枚数は、見た目の歯並びだけでは分からず、歯の根の向きや骨の状態、かみ合わせまで確認して初めて見積もることができます。
初診相談から治療開始までの流れ
当院では、まず無料の初診相談で、歯並びのお悩みやご希望、おおよその治療方法についてお話しします。
治療を検討される場合は、検査診断料55,000円で精密検査を行い、必要に応じてレントゲンやCTを撮影し、歯形を取ります。
検査の結果をもとに、アライン・テクノロジー社の治療計画ソフトで歯の動きをシミュレーションし、何枚のアライナーが必要かを確認します。
その枚数によって、モデレートで治療できるのか、ほかのパッケージが適しているのかが決まります。
仕上がりのイメージや治療期間、費用をご確認いただき、納得されてから治療を始めます。
当院のインビザライン治療の特徴
当院には歯列矯正のエキスパートであるドクターが在籍しており、エクスプレスからコンプリヘンシブまで4つのパッケージから、歯並びに合うものをご提案しています。
ドクター・スタッフは全員女性のため、口元のお悩みを相談することに抵抗がある方にも話しやすい環境を心がけています。
写真や検査データをお見せしながら治療内容をご説明し、治療の見通しを共有したうえで進めていきます。
モデレートで治療できるか知りたい方は、まず無料の初診相談で歯並びを拝見させてください。
インビザラインモデレートの症例写真



赤坂さくら歯科・矯正歯科での実際のインビザラインモデレートの症例写真です。
下の歯の中央部分がかなりすっきりされたと分かるかと思われます。
またこの方を横向きにとった写真です。
変化がかなり分かるかと思われます。
この症例の治療期間は約8ヶ月でした。
インビザラインによる矯正では、アライナーの交換後に締めつけ感や痛みが出ることがあり、装着時間が不足すると計画どおりに歯が動かず治療期間が延びることがあります。
また、治療後に保定装置を使わないと歯並びが元に戻る後戻りが起こることがあるほか、歯の根が短くなる、歯ぐきが下がるといったリスクもあります。
治療の結果には個人差があるため、ご自身の場合の見通しは検査のうえでご説明します。
よくある質問
インビザラインモデレートについて、ご相談の際によくいただく質問にお答えします。
インビザラインモデレートの治療期間はどのくらいですか?
1年前後がひとつの目安です。
ただし、歯並びの状態やアライナーの交換ペース、追加アライナーの有無によって前後します。
当院の症例では約8ヶ月で治療を終えた方もいらっしゃいます。
モデレートのアライナーは何枚まで使えますか?
日本で提供されているモデレートでは、片顎26枚、両顎で52枚までです。
追加アライナーも作製できますが、回数と1セットあたりの枚数に上限があります。
モデレートで始めて、途中でコンプリヘンシブに変えることはできますか?
追加アライナーを作っても26枚の範囲に収まらない場合は、上位のパッケージへの変更など別の方法を検討することになります。
費用や期間の扱いは状況によって異なるため、治療前にご説明しています。
途中で変更しなくて済むよう、最初の精密検査で必要な枚数を見積もってからパッケージを決めることが大切です。
カウンセリングだけでも受けられますか?
はい、カウンセリングだけのご来院も歓迎しています。
矯正の初診相談は無料で、モデレートが合いそうかどうか、ほかのパッケージとの違いなどを歯並びを見ながらご説明します。
その日に治療を決めていただく必要はなく、無理に治療をお勧めすることもありませんので、ご安心ください。
まとめ
インビザラインモデレートは、片顎26枚までのアライナーを使い、抜歯を伴わない中程度の歯並びを整えるパッケージです。
ライトより広い範囲を動かせて、コンプリヘンシブより費用を抑えられる点が特徴ですが、26枚の中で計画どおりに治療を終えられるかどうかが選ぶうえでの分かれ目になります。
治療期間は1年前後が目安で、アライナーの装着時間を守ることが期間を延ばさないためのポイントです。
どのパッケージで治療できるかは、精密検査で歯の根やかみ合わせまで確認して初めて判断できます。
自分の歯並びがモデレートで治るのか知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では無料カウンセリングも受け付けており、ご予約はお電話または公式サイトから可能です。
赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
日付: 2024年2月28日
カテゴリ:インビザラインに関するコラム, 医師監修コラム