口腔外科
当院の口腔外科について
口腔外科（こうくうげか）は、口の中の歯や歯ぐき、舌、粘膜、顎、唇、または顎の骨や関節など顔周辺の口腔部位に生じた症状を、外科的な処置で治療を行う診療科です。
当院においても幅広い症状に対応していますが、医科をはじめとする他分野の処置が優先される場合や、より高度で特殊な医療が必要な場合には、専門機関へご紹介することも可能です。気になる症状があれば、まずは当院へご相談ください。
口腔外科で扱う主な疾患・治療
口腔外科では、主に以下のような疾患や治療に対応します。
- 親知らず等の抜歯
- インプラント治療
- 顎関節の疾患（顎関節症、顎関節強直症、顎関節脱臼等）
- 炎症（顎骨炎）
- 歯および歯周疾患
- 口唇裂口蓋裂などの不正咬合
- 顎顔面の外傷（骨折、歯の損傷、軟組織の外傷）
口腔外科で扱う症状例
親知らずの抜歯
親知らずは、一般的に17～30歳頃に生えてくる前歯から数えて８番目の歯のことを指します。
基本的に真っ直ぐ正常に生えており健康な状態であれば抜く必要はありませんが、横や斜めに傾いたり、骨の中に埋まったまま生えてこない状態の親知らずは、歯ぐきの炎症を起こすなどお口のトラブルになりがちのため抜歯をおすすめするケースがあります。
Before
After
インプラント
インプラント治療は、失った歯やボロボロの歯の代わりとして、天然歯に近い見た目と機能の修復を図る治療法です。
インプラント（人工歯根）を埋入して顎の骨と結合させ、その上に新しい歯を立ち上げていきます。1本の歯を失った方から全ての歯を失った方まで、幅広く適応することができます。
顎関節症
顎関節症は、以下のような様々な症状が現れる慢性疾患です。
- 顎が痛い
- 口が開けづらい
- カクカクと顎から音がなる
- 朝起きると顎周りが疲れている
- 偏頭痛に悩んでいる
- 肩こりがひどい など
顎関節症の原因は多くの場合において、精神的なストレスなどによる筋肉の緊張や噛み合わせ、日々の生活習慣や癖などが関連しています。顎関節症の治療では、的確な診断で根本的な原因を見つけることが重要です。当院では、患者さまと一緒に原因を考え、日常生活が楽になるようアドバイスや治療法をご提案しております。
歯性感染症
お口の中の虫歯や歯周病などの細菌が原因となり発症する感染症です。症状が進むと強い腫れや痛み、膿が溜まる、発熱などを起こす場合があり、症状が悪化する前に適切な処置が必要となります。
治療法としては、局所の洗浄や内服による抗菌薬治療、切開による膿の摘出など、消炎処置を施してから原因歯の治療を行います。
口腔粘膜疾患
唇や歯ぐき、舌や天井部分、頬の内側などの口腔粘膜には、口内炎から癌までさまざまな病気になる可能性があります。「口内炎がなかなか治らない（2週間以上続く）」といった場合など、それは一般的なアフタ性口内炎ではないかもしれません。
当院では口腔がん等の検診にも対応しておりますので、違和感や気になる点がございましたら、なるべく早めにご相談ください。
外傷
スポーツや日常生活で生じた歯の破折・損失、唇や粘膜の切り傷、顎の殴打・骨折など、緊急を要する処置には可能な限り柔軟に優先的に対応しております。まずはお電話ください。
また、歯の外傷は治療から数年後に歯根の先の病変や歯根の吸収、動揺などが生じるというケースもあります。治療後の変化を見逃さないよう、定期的に検診を受けることをおすすめいたします。
