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医師監修コラム

インビザラインのマウスピースとは?仕組み・装着時間・枚数を歯科医が解説

「インビザラインのマウスピースって、どうやって歯を動かすのだろう」と疑問に感じていませんか。

透明なマウスピースを着けるだけで本当にきれいな歯並びになるのか、不安に思う方は少なくありません。

実はインビザラインのマウスピースには、歯を少しずつ計画的に動かすための緻密な仕組みが組み込まれています。

その仕組みと正しい使い方を知っておけば、目立ちにくく、痛みも少ない快適な矯正を、より確実に進めていくことができます。

この記事では、インビザラインのマウスピースの仕組みから、1日の装着時間、交換頻度や枚数の目安、素材やお手入れ、装着中の飲食の注意点まで、矯正治療を検討している方が知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。


インビザラインのマウスピースとは

インビザラインとは、透明で薄いマウスピース(アライナー)を使って歯並びを整えるマウスピース矯正の代表的なシステムです。

従来のワイヤー矯正のように金属の装置を歯に固定するのではなく、ご自身で取り外せる透明なマウスピースを歯に被せて矯正していきます。

このマウスピースは患者様一人ひとりの歯型をもとにオーダーメイドで製作され、1枚ごとにわずかに形が異なります。

透明なので装着していても周囲から気づかれにくく、見た目を気にせず矯正を続けられる点が大きな魅力です。

また、食事や歯みがきのときには取り外せるため、これまで通りの食生活やお口のケアを続けやすいことも、多くの方に選ばれている理由です。

インビザラインのマウスピースが歯を動かす仕組み

インビザラインのマウスピースが歯を動かす最大のポイントは、「少しずつ形の違うマウスピースを段階的に交換していく」という仕組みにあります。

治療を始める前に、まず精密な検査と歯型の採取を行い、最終的な歯並びまでのゴールをコンピューター上で設計します。

そのうえで、現在の歯並びから理想の歯並びへ至るまでの動きを細かなステップに分け、ステップごとに少しだけ形の異なるマウスピースを製作します。

1枚のマウスピースで動かす量はごくわずかで、一般的には1枚あたり0.25mm程度の移動になるように設計されています。

装着すると、マウスピースの形と今の歯並びとの間にわずかなズレが生まれ、そのズレを元に戻そうとする力が歯にやさしく加わります。

この力によって歯が新しい位置へ少しずつ移動し、しばらくすると次のステップのマウスピースへ交換します。

これを繰り返すことで、歯は計画されたルートをたどりながら、無理なく理想の位置へと近づいていきます。

つまりインビザラインは、ゴールから逆算して設計された一連のマウスピースを順番に使うことで、歯を段階的かつ計画的に動かしていく治療法なのです。

インビザラインのマウスピースの装着時間は1日20〜22時間が目安

インビザラインで結果をしっかり出すために最も大切なのが、毎日の装着時間です。

マウスピースは1日あたり20〜22時間の装着が推奨されており、食事と歯みがきのとき以外は基本的に着けたまま過ごすイメージになります。

これは、歯に持続的な力を加え続けることで、計画通りに歯を動かしていく必要があるためです。

マウスピースを外している時間が長くなると、動かしかけた歯が元の位置へ戻ろうとし、マウスピースと歯との適合が悪くなってしまいます。

適合がずれた状態が続くと、予定していた歯の移動が進まず、追加のマウスピースが必要になったり、治療期間が延びたりする原因になります。

反対に、毎日きちんと装着時間を守れている方は、計画通りスムーズに治療が進みやすくなります。

インビザラインは取り外せる手軽さがメリットですが、その効果は装着時間を守れるかどうかに大きく左右される、自己管理型の矯正であることを覚えておきましょう。

インビザラインのマウスピースの交換頻度と枚数の目安

インビザラインのマウスピースは、一定の期間ごとに新しいものへ交換しながら治療を進めていきます。

交換の頻度は、歯の動き方やお口の状態によって異なりますが、おおむね1〜2週間に1回のペースが一般的です。

最近は7〜10日ごとなど、より短い周期で交換していく治療計画も増えていますが、いずれの場合も歯科医師の指示に従って交換することが大切です。

自己判断で交換を早めたり遅らせたりすると、歯への力が適切にかからず、治療計画にズレが生じてしまうおそれがあります。

治療全体で使うマウスピースの枚数は、歯並びの状態や選ぶプランによって幅があります。

部分的な軽い乱れであれば10枚前後で終わることもあれば、全体的にしっかり動かすケースでは数十枚から、症例によっては80〜90枚以上に及ぶこともあります。

装着時間の不足やマウスピースの紛失・破損があると、追加で製作が必要になり枚数が増えることもあるため、日々の管理が枚数や期間にも影響します。

ご自身のケースで何枚くらい必要になるかは、精密検査のうえで作成する治療計画ではっきりとわかります。

インビザラインのマウスピースの素材と特徴

インビザラインのマウスピースは、医療用に開発された薄く透明な特殊プラスチック素材で作られています。

金属を使用していないため、金属アレルギーが心配な方でも比較的安心して使いやすいことが特徴です。

厚みが非常に薄く歯にぴったりとフィットするため、装着時の違和感が少なく、発音への影響も抑えられます。

表面がなめらかで、ワイヤー矯正のように装置が粘膜や舌に当たって傷つける心配が少ない点も、快適に過ごせる理由のひとつです。

一方で、熱に弱い性質があるため、熱いお湯での洗浄や高温の場所での保管には注意が必要です。

素材の特性を理解して正しく扱うことが、マウスピースを清潔に長持ちさせ、治療を快適に続けるコツになります。

インビザラインのマウスピースのメリットとデメリット

インビザラインのマウスピースには、見た目や生活のしやすさという面で多くのメリットがあります。

まず、透明で目立ちにくいため、人前に出るお仕事の方や、矯正中の見た目が気になる方でも続けやすいことが挙げられます。

取り外しができるので、食事や歯みがきをこれまで通り行え、お口を清潔に保ちやすい点も大きな利点です。

金属の装置がないことで、頬や舌に当たる痛みや、強い締めつけ感が少なく、痛みが比較的おだやかなことも魅力といえます。

一方で、デメリットとして、装着時間を自分で管理する必要があることが挙げられます。

1日20〜22時間という装着時間を守れないと十分な効果が得られず、かえって治療が長引いてしまう可能性があります。

また、歯並びの状態によっては、マウスピース矯正だけでは対応が難しく、他の治療を組み合わせる必要があるケースもあります。

メリットとデメリットの両方を理解したうえで、ご自身に合った治療法かどうかを歯科医師とよく相談して選ぶことが大切です。

インビザラインのマウスピースの取り扱いとお手入れ

インビザラインのマウスピースを清潔に保つことは、お口の健康を守るうえでとても重要です。

マウスピースは1日の大半を装着して過ごすため、ケアを怠ると唾液や汚れが付着し、においや変色、虫歯・歯周病の原因になることがあります。

取り外したマウスピースは、水またはぬるま湯で洗い、やわらかい歯ブラシで軽くこすって汚れを落とすのが基本です。

このとき、熱いお湯を使うと素材が変形してしまうおそれがあるため、必ずぬるま湯以下の温度で洗うようにしましょう。

より清潔に保ちたい場合は、マウスピース専用の洗浄剤を併用すると、細かな汚れやにおいを効果的に除去できます。

洗浄方法をさらに詳しく知りたい方は「インビザラインの洗浄・お手入れ」をご覧ください。

外している間は、付属の専用ケースに入れて保管し、紛失や破損、乾燥による劣化を防ぐことも大切です。

インビザライン装着中の飲食と注意点

インビザラインの治療中は、飲食の際にいくつか気をつけたいポイントがあります。

食事をするときは、原則としてマウスピースを取り外してから食べるようにしましょう。

マウスピースを着けたまま食事をすると、噛む力でマウスピースが割れたり変形したりするおそれがあるためです。

飲み物についても、水以外のものを飲むときは外すのが安心です。

特に、色の濃い飲み物や糖分を含む飲み物を着けたまま飲むと、マウスピースの着色や、内側に糖分がとどまることによる虫歯のリスクが高まります。

食後は、できるだけ歯みがきをしてからマウスピースを着け直すことで、汚れを閉じ込めずに清潔な状態を保てます。

こうした飲食時のひと手間が、虫歯や着色を防ぎ、治療を計画通りに進めるための大切なポイントになります。

インビザラインのマウスピースに関するよくある質問

ここでは、インビザラインのマウスピースについて患者様からよくいただくご質問にお答えします。

「マウスピースを着けると痛いですか」というご質問をよくいただきますが、交換直後に軽い圧迫感や締めつけを感じることはあっても、数日でやわらいでいくことがほとんどです。

「外している時間が少しオーバーしても大丈夫ですか」という点については、たまに少し長くなる程度であれば大きな問題にはなりにくいものの、毎日のように装着時間が不足すると治療の遅れにつながるため注意が必要です。

「他のマウスピース矯正とはどう違うのですか」という疑問をお持ちの方は、特徴や費用の比較について「マウスピース矯正の比較」で詳しく解説していますのでご参照ください。

また、当院では患者様に合わせたオリジナルのマウスピース矯正もご用意しており、詳しくは「当院オリジナルのマウスピース矯正サクライナー」をご覧ください。

「矯正が終わったあとはどうなりますか」という点については、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)の使用が必要になり、その費用については「リテーナーの費用」で詳しくご紹介しています。

インビザラインのマウスピースのことなら赤坂さくら歯科・矯正歯科へ

インビザラインのマウスピースは、少しずつ形の違う装置を段階的に交換することで、歯を計画的に動かしていく仕組みの矯正です。

その効果を最大限に引き出すためには、1日20〜22時間の装着時間を守り、決められた頻度で交換し、日々のお手入れと飲食時の注意を続けることが欠かせません。

正しい使い方を理解しておくことで、目立ちにくく快適なインビザライン矯正を、より確実に、安心して進めていくことができます。

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、精密な検査と一人ひとりに合わせた治療計画のもと、患者様が無理なく続けられるインビザライン矯正をご提案しています。

マウスピースの仕組みや治療の流れ、ご自身に合う矯正方法について少しでも気になることがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

東京・赤坂で目立ちにくいマウスピース矯正をご検討の際は、赤坂さくら歯科・矯正歯科までお気軽にお問い合わせください。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
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カテゴリ:インビザラインに関するコラム, 医師監修コラム