インプラント治療を検討しはじめて最初につまずくのが、費用の幅ではないでしょうか。調べてみると1本10万円台から50万円を超えるものまで並んでいて、どれを基準にすればよいのか分からなくなります。
この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、インプラント1本にかかる費用の相場と内訳、そして安さの裏側で何が起きているのかをお伝えします。金額そのものより、その金額に何が含まれているかを見る視点をお持ちいただけると、医院ごとの表示に振り回されずに済むでしょう。
インプラントの費用相場は埋入手術だけで1本30万円前後
インプラント治療は公的医療保険の対象外にあたる自由診療のため、費用は医院ごとに決められています。そのうえで、人工歯根を顎の骨に埋め入れる手術だけを見ると、1本あたりおよそ30万円前後が1つの目安です。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、この埋入手術を33万円(税込)でしています。
ただし、この金額だけで治療が終わるわけではありません。実際に食事ができる状態になるまでには、土台と人工歯の費用が別にかかるのです。相場を調べるときは、埋入手術の金額を見ているのか、噛めるようになるまでの総額を見ているのかを、まず切り分けてください。この切り分けができていないことが、費用を比べたときの混乱のほとんどを生んでいます。
費用は3つの部品に分かれている

インプラントは見た目には1本の歯ですが、3つの部品を組み合わせて作られています。費用もその部品ごとに分かれており、赤坂さくら歯科・矯正歯科の場合は奥歯1本でおよそ57万円(すべて税込)が目安です。前歯であればおよそ60万円になります。
顎の骨に埋め入れる人工歯根
埋入手術は33万円です。チタン製の部品で、骨と結合して歯の根の役割を果たします。手術と、その前におこなう精密検査や設計が、ここに含まれます。相場としてよく見かける30万円前後という数字は、この部分にあたる金額だと考えてください。
人工歯と根をつなぐアバットメント
アバットメントは5万5千円です。歯ぐきから顔を出す連結部品にあたり、噛む力を人工歯根へ伝える役目を担っています。
実際に噛む面をつくる上部構造
奥歯であれば18万7千円、前歯であれば22万円です。いわゆる被せ物にあたる部分で、素材や部位によって金額が変わります。
総額が相場から動く3つの理由
同じ1本でも、口の中の状態によって総額は変わります。動く理由はおおむね3つに整理でき、いずれも検査と診断を受けてはじめて確定するものです。逆に言えば、口の中を診る前に総額を言い切る説明には注意が必要でしょう。
顎の骨の量と骨造成の有無
骨が足りない場合には、埋入の前か同時に骨を増やす処置が必要になります。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、骨補填材による骨再生治療であるGBR(骨誘導再生術)が8万8千円から13万2千円、上顎の奥歯で骨の厚みが5mm以上ある場合のソケットリフト(クレスタルアプローチ)が11万円、厚みが4mmから5mm未満の場合のサイナスリフト(ラテラルアプローチ)が27万5千円です。
手術中の負担をどう抑えるか
緊張が強い方や嘔吐反射が出やすい方には、麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法をご用意しています。こちらは1回あたり8万8千円で、通常のオペや2時間以内の治療であれば7万1千5百円です。
治療の途中で仮歯を使うかどうか
見た目が気になる部位では、上部構造ができあがるまでプロビジョナルという仮歯を入れます。赤坂さくら歯科・矯正歯科では2万2千円です。
「1本10万円」の表示だけで総額を判断しない

広告や医院のページで見かける「1本10万円」といった表示は、多くの場合、埋入手術だけの金額です。そこにアバットメントと上部構造が積み上がり、必要に応じて検査費や骨造成が加わっていきます。結果として、最初に見た金額の何倍かになることも珍しくありません。
これは必ずしも不誠実な表示とは限らず、費用を部品ごとに分けて示しているだけの場合もあります。問題になるのは、総額の見通しを聞かないまま治療に進んでしまうときです。
見積もりを受け取ったら、次の3点を確かめてください。まず、精密検査と診断料が含まれているかどうかです。次に、アバットメントと上部構造の金額が入っているかどうかです。
最後に、骨造成が必要になった場合にいくら追加されるのかという点になります。この3点がそろって、はじめて医院どうしの比較が成り立ちます。
極端に安い費用に潜む3つのリスク

相場から大きく外れて安い場合、どこかで費用を削っていると考えるのが自然でしょう。削りどころは大きく3つあります。
使用するメーカーと部品の供給
世界で広く使われているメーカーの純正品は、部品の供給が長く続き、他院へ移ったときにも対応してもらいやすいという利点があるのです。一方、シェアの小さいメーカーや、供給が終了してしまったメーカーの製品では、数年後に交換部品が手に入らないという事態が起こり得ます。
人工歯根そのものは骨に残っていても、合う部品がなければ修理ができず、埋め直しから始めることになりかねません。赤坂さくら歯科・矯正歯科がノーベルバイオケア社とストローマン社の純正品を使っているのは、10年先の修理まで見据えているからです。
検査と設計にかける工程
デジタル歯科用CTで顎の骨の立体構造と神経の位置を把握し、シミュレーションソフトで埋入位置を決めるという手順は、時間も設備も必要とします。ここを省けば費用は下がりますが、神経や上顎洞との距離をつかみきれないまま手術に進むおそれが生じるでしょう。
保証の範囲と年数
何年間、どの部品まで保証されるのかは医院ごとに異なります。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、インプラント本体を10年、アバットメントを5年、上部構造を3年としているのです。
10年先まで含めて費用を考える
インプラントは入れて終わりではなく、使い続けるための費用がかかります。ここまで含めて比べると、見え方が変わってくるはずです。
厚生労働省の委託事業としてまとめられた資料によると、部分および全部欠損症例における10年から15年の累積生存率は、上顎で約90%程度、下顎で94%程度と報告されています。(歯科インプラント治療のためのQ&A)
10年という単位で見れば、多くのインプラントは機能を保っていると言えるでしょう。
同じ資料では、治療後に定期的な検診を受けていない方は、受けていた方と比べてインプラントの残存率が低く、周囲のトラブルの発生頻度が高いことも示されています。定期メンテナンスの費用は、追加の出費というより、ここまで払った費用を守るための費用だと考えてください。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、治療後は3か月から6か月に1回の通院をお願いしています。
なお、長く使ううちに上部構造が欠けたり、ねじがゆるんだりすることはあります。ただ、そうした場合でも丸ごと作り直しになるとは限りません。欠けた部分を修復したり、当たっている面を研磨して調整したりすることで済むケースが多くあります。作り直しが必要になったとしても、交換するのは上部構造だけで、人工歯根はそのまま使えるのが一般的です。
費用の負担を軽くする2つのしくみ

まとまった金額であっても、負担を平らにする方法は用意されています。
医療費控除で戻ってくる金額
国税庁によると、1年間に支払った医療費から保険金などで補われる金額を差し引き、そこからさらに10万円、または総所得金額等の5%のいずれか少ない方を引いた金額が控除の対象となり、上限は200万円です。機能を回復させる目的のインプラント治療は、この対象になり得ます。
たとえば奥歯1本でおよそ57万円を支払い、ほかに医療費がなく、10万円を差し引く方の場合、控除の対象は47万円です。ここに所得税の税率をかけた金額が、還付のおおよその目安になります。課税される所得金額が195万円から329万9千円までの方であれば税率は10%のため、還付はおよそ4万7千円です。
695万円から899万9千円までの方であれば税率は23%となり、およそ10万8千円が目安になります。控除を受けるには確定申告が必要で、領収書は保管しておいてください。金額の詳細は税務署や税理士にご確認ください。
低金利のデンタルローン
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、アプラス・ジャックス・アイフルのデンタルローンに対応しています。3万円から申請でき、分割回数は最大120回払いまで、実質年率は2.9%からとなっており、その日のうちに審査結果が分かるのです。たとえば100万円を4年払いにした場合、月々およそ2万3千円からの支払いで進められます。まとまった現金が手元になくても治療を始められるしくみですが、利用には審査がある点にご注意ください。
赤坂さくら歯科・矯正歯科の費用への考え方
赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅4出口から徒歩30秒、朝7時半からの診療という通いやすさが特徴です。費用については、料金表を公開したうえで、検査と診断を経て総額をお伝えする形をとっています。
インプラントを担当するのは、日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師です。矯正を担当する歯科医師も在籍しているため、噛み合わせを含めて相談していただけます。使用するのはノーベルバイオケア社とストローマン社の純正品です。症状とご予算に合わせてご提案しています。
診断にはデジタル歯科用CTを用い、撮影したデータをシミュレーションソフトで解析したうえで、サージカルガイドを作製して計画どおりの位置に埋め入れます。
骨が足りない方には骨再生治療や骨造成で対応しており、他院で難しいと言われた方の治療につなげてきました。手術への不安が強い方には、麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法もご用意しています。
よくある質問
インプラントの費用が医院によって違うのはなぜですか
自由診療のため、医院ごとに費用を決められるからです。使用するメーカー、検査や設計にかける工程、保証の範囲、そして表示している金額の範囲が医院ごとに異なります。同じ条件で比べるには、噛めるようになるまでの総額を聞いてください。
保険が使えることはありますか
病気や事故で顎の骨を広い範囲で失った場合など、限られた条件のもとで保険が適用されることがあります。ただし、対象となるのは施設基準を満たした医療機関に限られ、一般的な欠損では自由診療となるのが通常です。
支払いは一度にしなければいけませんか
いいえ、まとめてお支払いいただく必要はありません。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、治療の進み方に合わせて分けてお支払いいただけます。埋入手術のときには埋入手術の費用を、被せ物の型取りのときには上部構造の費用を、というように、その都度お支払いいただく形で問題ありません。
それでも負担が大きいと感じる場合には、デンタルローンもご用意しています。100万円を4年払いにした場合で月々およそ2万3千円からとなり、利用には審査がありますので、まずはご相談ください。
医療費控除はいくら戻ってきますか
控除の対象となる金額に、ご自身の所得税の税率をかけた金額がおおよその目安です。奥歯1本でおよそ57万円を支払い、10万円を差し引く方であれば、税率10%でおよそ4万7千円が目安になります。正確な金額は所得や他の医療費によって変わるため、税務署や税理士にご確認ください。
治療のあとに追加の費用はかかりますか
定期メンテナンスの費用がかかります。噛み合わせの調整やクリーニングを行うもので、3か月から6か月に1回の通院をお願いしています。上部構造が欠けたりゆるんだりした場合は、状態によって修復や調整で済むこともあれば、作り直しが必要になることもあるでしょう。
インプラントの費用で迷ったら赤坂さくら歯科・矯正歯科へ相談を
インプラントの費用は、埋入手術だけで見ればおよそ30万円前後が目安ですが、噛めるようになるまでの総額は、土台と上部構造を含めて考える必要があります。赤坂さくら歯科・矯正歯科の場合、奥歯1本でおよそ57万円が目安です。
そのうえで大切なのは、金額の大小より、その金額に何が含まれ、10年先まで部品と保証が続くのかという点です。極端に安い表示には、メーカーの選択や検査の工程、保証の範囲のどこかに理由があります。医療費控除やデンタルローンを使えば、支払いの負担を軽くすることもできます。
「総額がいくらになるのか知りたい」「見積もりの内容が妥当なのか分からない」と迷う方も、まずは検査を受けて口の中の状態を確かめてみてください。港区赤坂の赤坂さくら歯科・矯正歯科では、精密なCT診断をもとに、費用の内訳と治療計画をあわせてご説明しています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
参考文献
- ● 歯科インプラント治療のためのQ&A(厚生労働省委託事業 歯科保健医療情報収集等事業・日本歯科医学会)
- ● No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)(国税庁)
- ● No.2260 所得税の税率(国税庁)
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症例写真
赤坂さくら歯科・矯正歯科オリジナルのインハウスアライナーのサクライナー矯正で、隙間を閉じた上で一切削らずにインプラントを行いました。
| 料金 | 埋入手術:33万円/アバットメント:5万5千円/上部構造(奥歯):18万7千円 矯正費用は別途かかります(すべて税込) |
|---|---|
| 年齢・性別 | 20代女性 |
| リスクと副作用 | 痛み、腫れ、内出血、感染、違和感、歯周病、虫歯 |


監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
