• 東京医科大学病院医療連携機関
  • 第2種再生医療等提供医療機関

お気軽にお電話でご予約やお問い合わせください。

TEL.03-6807-4817

MENU

医師監修コラム

ラミネートベニアとダイレクトボンディングの違い|費用・持ち・適応を比較

記事は、赤坂さくら歯科・矯正歯科 院長・歯科医師 土黒さくらの監修のもと作成しています。

「ラミネートベニアとダイレクトボンディングは何が違うの?」

「自分にはどちらが向いている?」

前歯の見た目を改善したいと考え、ラミネートベニアとダイレクトボンディングを比較・検討する方は少なくありません。

どちらも前歯の見た目を改善する治療ですが、適応症例や費用、耐久性などに違いがあり、どちらを選べばよいのか迷う方も多いです。

この記事では、ラミネートベニアとダイレクトボンディングの違いや向いている人について解説します。

ラミネートベニアとダイレクトボンディングとは

ラミネートベニアとダイレクトボンディングの違い
ラミネートベニアとダイレクトボンディングは、どちらも前歯の色や形を整える審美治療ですが、治療方法や適応症例は異なります。

ラミネートベニアとは

ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削り、セラミック製のチップを貼り付けて色や形を改善する治療です。前歯のすきっ歯や軽度の歯並びの乱れ、歯の変色、歯の形の改善などに適しています。

天然歯に近い自然な見た目を目指せ、変色しにくく耐久性が高いのが特徴です。

一方、歯の表面を削ることが多く、自由診療のため費用は比較的高くなります。歯並びが大きく乱れている場合は、矯正治療が適していることもあります。

ダイレクトボンディングとは

歯科用レジンを歯に直接盛り付けて形や色を整える治療です。小さなすきっ歯や欠けた歯、部分的な変色、歯の形の修正、虫歯治療跡などの改善に適しています。

歯を削る量が少なく、多くは1回の通院で完了します。費用を抑えやすく、状態によっては修理しやすい点も特徴です。

一方、レジンは経年で変色・摩耗・欠けが起こりやすく、耐久性はラミネートベニアより劣る傾向があります。

費用相場や保険適用については「ダイレクトボンディングの費用相場は?保険適用や前歯1本の値段を解説」で詳しく解説しています。
関連記事ダイレクトボンディングの費用相場は?保険適用や前歯1本の値段を解説1本あたりの費用相場とクリニックで差が出る理由、保険適用や医療費控除の扱い、耐用年数まで解説しています。

ラミネートベニアとダイレクトボンディングの違い

ラミネートベニアとダイレクトボンディングは、それぞれ適応症例や費用、耐久性などが異なります。

適応症例

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
適応部位 おもに前歯(6〜8本程度が多い) 前歯・奥歯(小さな修復)
対応できる症状 すきっ歯、軽度の歯並びの乱れ、歯の変色、矮小歯、軽度の欠けなど 小さなすきっ歯、欠けた歯、軽度の変色、歯の形の修正、虫歯治療跡など
対応が難しい症状 重度の歯並び・噛み合わせの乱れ、大きな欠損 大きな欠損、広範囲の修復、重度の歯並び・噛み合わせの乱れ、重度の変色(テトラサイクリン歯など)

ラミネートベニアは、歯の表面全体にセラミックを貼り付ける治療です。そのため、歯の色や形を大きく改善したい場合に適しています。

一方、ダイレクトボンディングは、歯科用レジンを必要な部分に直接盛り付けて修復する治療です。そのため、小さな欠けやすきっ歯など、部分的な修復に適しています。

費用や保険適用

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
費用相場(1本) 5〜15万円/本(削らないラミネートベニアは7〜18万円/本) 約1〜7万円
保険適用 自由診療 自由診療
医療費控除 対象になる場合がある 対象になる場合がある

保険診療は、歯の機能回復を目的とした治療が対象です。そのため、ラミネートベニアや自由診療のダイレクトボンディングは保険適用外です。

費用を抑えたい場合は、保険診療のコンポジットレジン修復が適応となることもあります。

また、クリニックによってはデンタルローンに対応しており、利用することで月々の負担を抑えられる場合があります。

医療費控除については「歯科治療費における医療費控除」をご覧ください。

寿命や耐久性

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
使用する素材 セラミック レジン(歯科用樹脂)
寿命の目安 約10〜20年 約5〜10年
変色 しにくい 起こりやすい
摩耗 少ない 起こりやすい
欠け・破損 起こることがある 起こることがある
修理 再製作になることが多い 部分修理できることが多い

耐久性や見た目の美しさを重視する場合はラミネートベニア、修理のしやすさを重視する場合はダイレクトボンディングが適しています。

寿命の考え方は「ラミネートベニアの寿命は何年?長持ちさせるコツと寿命を縮めるNG習慣」で詳しく解説しています。
関連記事ラミネートベニアの寿命は何年?長持ちさせるコツと寿命を縮めるNG習慣平均寿命の目安と、素材や使い方で差が出る理由、寿命を縮めてしまう習慣を具体的に紹介しています。

治療期間・通院回数

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
治療期間 約2週間〜1カ月 多くは1日
通院回数 約2〜3回 多くは1回
治療の流れ 型取り後にセラミックを製作して装着 レジンを直接盛り付けて修復
仮歯 必要になることがある 不要

ラミネートベニアは歯型をもとにチップを製作するため複数回の通院が必要で、完成までは仮歯で過ごします。

一方、ダイレクトボンディングは歯に直接レジンを盛り付けて仕上げるため、多くの場合は1回で治療が完了です。

歯を削る量

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
削る量 歯の表面を0.3〜0.8mm程度削ることがある(ほぼ削らない方法もある) 少ない
健康な歯への影響 削る量が少ないほど、健康な歯質を残しやすい 健康な歯を残しやすく、修理や再治療にも対応しやすい

ダイレクトボンディングは歯を削る量が少なく、健康な歯を残しやすい治療です。

一方、ラミネートベニアは歯の表面を薄く削ることが多いです。一度削った歯は元に戻せません。

削らないラミネートベニアについては「削らないラミネートベニア(ノンプレップベニア)とは?メリット・デメリットと向いている人を解説」をご覧ください。
関連記事削らないラミネートベニア(ノンプレップベニア)とは?メリット・デメリットと向いている人を解説歯をほとんど削らない方法の適応条件と、従来のラミネートベニアとの費用・寿命の違いをまとめています。

見た目や日常生活への影響

比較項目 ラミネートベニア ダイレクトボンディング
見た目 天然歯に近い透明感 自然な見た目を目指せる
色の変化 起こりにくい 経年で着色しやすい
食事 基本的に普段どおり 基本的に普段どおり
メンテナンス 必要(欠けや剥がれ、噛み合わせなどを確認するため) 必要(着色や摩耗、欠けなどを確認するため)

どちらも普段どおり食事や会話ができ、日常生活への支障はほぼありません。

治療法の選び方と向いている人

歯科医院で治療方法を相談する様子
「見た目を重視したい」「できるだけ歯を削りたくない」「費用を抑えたい」など、優先することによって適した治療法は変わります。

同じ症状でも歯の状態や噛み合わせによっては、セラミッククラウンや矯正治療が適している場合もあります。

ラミネートベニアがおすすめな人

ラミネートベニアは、前歯の色や形をまとめて改善したい人に向いている治療法です。

歯の変色や軽度のすきっ歯、歯並びの乱れなど、見た目の悩みを幅広くカバーできます。

また、天然歯に近い透明感があり変色しにくいため、長期間きれいな状態を維持したい人にもおすすめです。

ダイレクトボンディングがおすすめな人

ダイレクトボンディングは、すきっ歯や小さな欠けを改善したい人、できるだけ歯を削りたくない人に向いています。

費用を抑えて短期間で治療を終えたい人にも適しており、必要に応じて修理しながら長く使いたい人にもおすすめの治療法です。

ラミネートベニアとダイレクトボンディングに関するよくある質問

どちらも適応にならないことはありますか?

あります。歯並びや噛み合わせの乱れが重度な場合や、歯の欠損が大きい場合は、セラミッククラウンや矯正治療のほうが向いていることが多いです。

また、適応となる場合でも、歯周病や虫歯が進行しているときは、それらの治療を優先します。

セラミッククラウンやコンポジットレジン修復との違いは何ですか?

セラミッククラウンは歯を全体的に削り、セラミック製の被せ物を装着する治療で、大きく欠けた歯や重度の変色にも対応できます。

コンポジットレジン修復は虫歯や欠けた歯を白いレジンで修復する保険診療です。ダイレクトボンディングと同じ素材を使いますが目的や使用材料、見た目が異なります。

セラミッククラウンとの違いは「ラミネートベニアとセラミックの違いとは?削る量・費用・適応で徹底比較」で詳しく比較しています。

費用を抑える方法はありますか?

現金・クレジットカードのほか、デンタルローンに対応するクリニックもあります。利用できる支払い方法はクリニックにより異なるため事前に確認しておくと安心です。

ラミネートベニアやダイレクトボンディングは痛いですか?

歯を削る量や治療内容によっては麻酔を使用するため、治療中の痛みは軽減できます。個人差はありますが、麻酔が切れた後や歯を削った場合は、一時的に知覚過敏のような症状が出ることがあります。

治療した歯が虫歯になった場合はどうなりますか?

ラミネートベニアやダイレクトボンディングそのものは虫歯になりません。

ただし、天然歯との境目に汚れがたまると虫歯になることがあります。虫歯の範囲によっては修理や再治療が必要になる場合もあるため、毎日の歯磨きと定期的な検診が大切です。

外れたり欠けたりした場合はどうなりますか?

ダイレクトボンディングはレジンを追加して修理できることが多いです。ラミネートベニアは再装着できる場合もありますが、欠損・破損時は再製作が必要になることがあります。

治療後にホワイトニングするとどうなりますか?

どちらも色は変わりません。天然歯だけが白くなるため、色の差が気になる場合は治療の順番も含めて歯科医師へ相談しましょう。

神経のない歯でも治療できますか?

可能です。ただし変色や強度低下がみられる場合は、ほかの治療法が適していることもあるため、まず診査・診断を受けましょう。

治療後すぐに食事はできますか?

どちらも可能ですが、当日は硬いものや粘着性のある食べ物は避けるよう指示される場合があります。歯科医師の指示に従ってください。

関連記事ラミネートベニアとセラミックの違いとは?削る量・費用・適応で徹底比較削る量・費用・適応の3点でセラミッククラウンと比較し、どちらが向いているかを整理しています。

この記事のまとめ

ラミネートベニアは、セラミック製の薄い板を歯の表面に貼り付ける治療法です。前歯全体の色や形をまとめて整えたい方、天然歯に近い透明感のある見た目を重視する方に向いています。

一方ダイレクトボンディングは、レジンを歯に直接盛って整形する治療法です。小さな欠けやすきっ歯を短期間かつ費用を抑えて改善したい方に向いています。

歯の状態によってはセラミッククラウンや矯正治療など、ほかの治療法が適していることもあります。自分に合った治療法を選ぶためには、歯科医師による診査・診断が重要です。

審美治療は赤坂さくら歯科・矯正歯科にご相談ください

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、ラミネートベニアをはじめダイレクトボンディングなど複数の治療法に対応可能です。

歯の状態やご希望を丁寧に診査・診断したうえで、一人ひとりに適した治療法をご提案します。

また、マイクロスコープを活用した精密治療により、審美性だけでなく歯への負担や噛み合わせにも配慮しています。

症例|ラミネートベニア(サクラミネートベニア)上顎前歯8本・30代女性

ラミネートベニア8本の症例 治療前と治療後(前歯のアップ)

※効果・結果には個人差があります。

項目 内容
治療 ラミネートベニア(サクラミネートベニア)上顎前歯8本
年齢・性別 30代女性
治療費用 144万円(ラミネートベニア1本180,000円×8本)
治療期間 2週間
リスク・副作用 自由診療のため保険は適用されません。剥がれや破損が起こることがあります。装着後に一時的にしみる症状が出る場合があります。

※症例の治療費用は治療当時のものです。現在の料金とは異なる場合があります(現在は1本198,000円・税込)。

前歯の中央にすき間があり、左右の歯で大きさや形にもばらつきが見られる状態でした。

このすき間だけであれば、レジンを盛り足すダイレクトボンディングで閉じる対応も可能です。

今回は、上の前歯8本をまとめて色調と形態からそろえることを優先し、ラミネートベニアを選択しています。

必要な部分にレジンを足していくダイレクトボンディングに対し、ラミネートベニアは前歯全体を同じ素材・同じ色で覆えるため、並んだときの統一感を出しやすいのが特徴です。

装着後は歯の長さと幅のバランスが整い、中央のすき間も目立たなくなりました。

セラミックは経年での変色や摩耗が起こりにくく、レジンより長く同じ状態を保ちやすい点も選択の理由です。

症例|ラミネートベニア 右上2番1本・30代男性

ラミネートベニア1本の症例 治療前と治療後

※効果・結果には個人差があります。

項目 内容
治療内容 ラミネートベニア 右上2番 1本
年齢・性別 30代男性
治療費用 198,000円(ラミネートベニア1本・税込)
治療期間 2週間
リスク・副作用 自由診療のため保険は適用されません。強い衝撃や歯ぎしりで割れたり外れたりすることがあります。装着後に一時的にしみる症状が出る場合があります。

右上2番(上の前歯の右から2本目)に、色と形の不調和がある状態でした。

1本だけの改善であれば、ダイレクトボンディングも選択肢に入ります。通院1回・1〜7万円程度で終えられる点はダイレクトボンディングの強みです。

それでもこの方がラミネートベニアを選んだのは、前歯という見える位置で、長く色が変わらない状態を保ちたいという希望があったためです。

レジンは数年で着色や摩耗が出やすく、そのたびに手を入れ直す必要があります。

セラミックのシェルを1枚貼ることで、隣の天然歯との境目も含めて仕上がりが自然になりました。

費用は1本198,000円(税込)、治療期間は2週間と、ダイレクトボンディングより高く長くなります。

どちらを選ぶかは、費用と期間を優先するか、持ちと見た目を優先するかで判断が分かれます。

デンタルローンもご利用いただけるため、月々1〜2万円程度の分割払いで治療を受けられる方も多いです。

当院は赤坂駅から徒歩30秒、平日は朝7時30分から診療しています。Web予約は24時間受付、LINE・お電話でもご予約いただけます。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
日付:
カテゴリ:医師監修コラム, 審美歯科に関するコラム