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医師監修コラム

インプラントとブリッジの違いは?費用と寿命・選び方のポイント

歯を1本失ったとき、多くの方が「インプラントにするか、ブリッジにするか」で迷われます。どちらも失った歯を補う治療ですが、その成り立ちは大きく異なるのです。そして、比較表を見比べる前に押さえておきたい決定的な違いが一つあります。それは、隣の健康な歯を使うかどうかという点です。

この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、インプラントとブリッジの構造の違いから、費用や寿命、見落とされがちなリスク、そして状況ごとの選び方までを、臨床の視点を交えてお伝えします。

 

インプラントとブリッジの決定的な違いは「隣の歯を削るかどうか」

インプラントとブリッジの最も大きな違いは、失った歯を支える土台を、どこに求めるかにあります。ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を削り、それを土台にして橋を渡すように人工歯を固定する方法です。一方のインプラントは、両隣の歯には手をつけず、顎の骨に人工の歯根を埋め込んで単独で支えを作ります。

つまり、ブリッジは周りの歯に頼る治療であり、インプラントは1本で完結する治療です。この一点を理解しておくと、費用や寿命といった細かな比較も、ぐっと納得しやすくなるでしょう。まずは、それぞれの構造を具体的に見ていきましょう。

 

インプラントとブリッジの構造の違い

ブリッジは両隣の歯を削って土台にする

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って被せ物をかぶせ、そこに連結した人工歯をつないで固定します。橋を架けるような形になることから、ブリッジと呼ばれています。ここで注意したいのが、土台にする両隣の歯を大きく削る必要があるという点です。歯の全周にわたっておよそ40%から70%を削ることもあり、しみるほど削る場合には神経を取ることもあります。健康な歯であっても削らざるを得ない点が、ブリッジの特徴になります。

インプラントは単独で顎の骨に支えを作る

インプラントは、歯を失った部分の顎の骨に、チタン製の人工歯根を埋め込む治療です。骨としっかり結合した人工歯根の上に、連結部品を介して人工歯を取り付けます。両隣の歯を削らずに、失った1本だけで支えを完結できる点が、ブリッジとの大きな違いです。周りの歯を守れるかわりに、人工歯根を埋めるための外科手術が必要になります。

 

項目ごとに比較するインプラントとブリッジ

構造の違いは、費用や寿命、噛み心地といったあらゆる面に影響します。ここでは、気になる項目ごとに二つを比べていきましょう。

健康な歯を削るかどうか

最も大きな差が出るのが、周りの歯への影響です。ブリッジは両隣の歯を削るため、その歯の寿命を縮めてしまうおそれがあります。とくに神経を取った歯は割れやすくなり、削った境目から新たな虫歯が生じることもあります。インプラントは両隣の歯に触れないため、残っている歯をそのまま守れる点が強みです。

費用と保険適用

費用の面では、保険が使えるかどうかが分かれ目になります。ブリッジは保険が適用され、銀歯を中心とした素材であれば、3割負担で前歯がおよそ2万円、奥歯がおよそ1万円ほどと、費用を抑えられます。見た目を重視してセラミックやジルコニアで作る自費のブリッジでは、1歯あたりおよそ8万円から13万円ほどが目安です。インプラントは保険が使えない自費診療で、赤坂さくら歯科・矯正歯科の場合、奥歯であれば埋入手術やアバットメント、上部構造を合わせておよそ55万円(税込)が目安になります。

寿命と噛む力

寿命は、ブリッジが保険の素材でおおむね7年から8年、自費の素材で10年前後が一つの目安です。ただし、支えている両隣の歯の健康状態に大きく左右されます。インプラントは、10年から15年の累積生存率が上顎で約90%、下顎で約94%と報告されています。(厚生労働省 歯科インプラント治療のためのQ&A

噛む力にも差があり、天然歯の力を100とすると、ブリッジはおよそ60、インプラントはおよそ90とされます。強い力がかかる奥歯では、この差が食事の満足度に表れやすいでしょう。

治療期間と手術の有無

治療の進み方も対照的です。ブリッジは外科手術が不要で、歯を削って型を取れば、早ければ1週間から2週間ほどで完成します。インプラントは人工歯根が骨と結合するのを待つ必要があるため、通常は3か月から6か月ほどの期間を見込みます。骨造成をともなう場合は、さらに長くなることもあるでしょう。短期間で終えたいのか、時間をかけても周りの歯を守りたいのかが、選択の分かれ目になります。

 

見落とされがちな「1本の問題が広がる」リスク

ここで、比較表だけを見ていると気づきにくい、けれども将来を大きく左右する視点をお伝えします。ブリッジは、失った1本分の噛む力までを両隣の歯で肩代わりする構造です。そのため、支えとなる歯には日々余分な負担がかかり続けます。

この負担が積み重なると、支えの歯が虫歯や歯周病になったり、割れてしまったりすることもあるのです。そうなると、ブリッジ全体を作り直すことになり、最悪の場合は支えの歯まで失ってしまいます。もともと1本だった欠損が、気づけば3本分の欠損に広がってしまうという連鎖が起こりうるのです。インプラントは失った1本だけで完結するため、こうした周りの歯への連鎖を招きにくく、結果として残りの歯を長く守ることにつながります。目先の1本をどう補うかだけでなく、10年後の口全体をどう保つかという視点が、選択ではとても大切になります。

 

費用は初期費用だけで判断しない

費用を比べると、保険の使えるブリッジのほうが安く見えるでしょう。けれども、初期費用の安さだけで判断すると、後悔につながることもあります。長い目で考えてみましょう。

保険のブリッジは初期費用を抑えられますが、支えの歯の寿命を縮めやすく、数年後に作り直しや再治療が必要になることも少なくありません。再治療を重ねるうちに、結果として費用がかさむ場合もあります。インプラントは初期費用こそ高いものの、単独で長く使いやすく、周りの歯を守れるという価値があります。使える年数まで含めて1年あたりの費用で考えると、見え方が変わってくるでしょう。なお、機能回復を目的としたインプラントは医療費控除の対象になり得ますので、支払った領収書は保管しておくと安心です。

 

状況別の選び方

では、実際にどう選べばよいのでしょうか。答えは一つではなく、口の中の状態によって変わります。ここでは、判断の目安を状況ごとに整理します。

両隣の歯が健康な天然歯である場合は、それを削らずに守れるインプラントの価値が大きくなるでしょう。反対に、両隣の歯にすでに被せ物が入っている場合は、削る犠牲がすでに払われているため、ブリッジも合理的な選択になり得ます。強い力がかかる奥歯では、しっかり噛めるインプラントが向いていることが多いでしょう。

一方で、3本以上が連続して失われている場合や、一番奥の歯を失っている場合、支えとなる歯がぐらついている場合には、ブリッジ自体が難しくなります。こうしたケースでは、インプラントや入れ歯が選択肢になるでしょう。手術を避けたい、できるだけ費用を抑えたいという方には、保険のブリッジが向く場合もあります。骨が足りない方や持病のある方は、骨造成や医科との連携も含めて慎重に検討することが大切です。最終的には、検査と診断を受けてはじめて、自分に合った答えが見えてきます。判断に迷うときは、赤坂さくら歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。

 

インプラントとブリッジで迷ったら確かめたいこと

どちらにするか迷ったときは、いくつかの点を確かめておくと判断しやすくなります。まず、両隣の歯が健康なのか、それともすでに削られているのかです。健康な歯を削ってよいのかどうかは、選択の大きな軸になります。次に、顎の骨の量や全身の状態です。インプラントには十分な骨と全身の健康が求められるため、精密な診断が欠かせません。

こうした点は、歯科用CTによる立体的な検査を受けてはじめて、正確に把握できます。もし一つの医院で難しいと言われても、設備や対応できる範囲は医院によって異なりますので、別の歯科医師の意見を聞くことにも価値があります。費用や治療期間もあらかじめ確認し、納得したうえで選ぶことが、後悔しない治療につながるでしょう。

 

赤坂さくら歯科・矯正歯科のインプラント

赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅から徒歩30秒、朝7時半からの診療という通いやすさが特徴です。当院では、できるだけ健康な歯を守ることを大切にし、一人ひとりの状態に合わせて治療をご提案しています。

診断にはデジタル歯科用CTを用い、骨や神経の位置を立体的に把握したうえで、無理のない治療計画を立てます。骨が足りない方には骨再生治療や骨造成で対応し、他院で難しいと言われた方の治療にもつなげてきました。担当するのは日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師で、緊張しやすい方には麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法も用意しています。インプラントだけでなく、状態によってはブリッジや入れ歯もふまえて、その方に合った選択肢をお伝えします。

 

インプラントとブリッジの違いで迷ったらご相談ください

インプラントとブリッジの違いは、突き詰めれば、隣の健康な歯を削って支えるのか、単独で骨に支えを作るのかという点に行き着くのです。ブリッジは費用を抑えられ短期間で終わる一方、両隣の歯を削り、その負担から将来の欠損が広がるおそれもあります。インプラントは費用と期間はかかるものの、周りの歯を守りながら長く安定させやすい治療です。どちらが向いているかは、両隣の歯の状態や骨の量、費用や期間への考え方によって、一人ひとり異なります。

「削りたくないけれど手術も不安」「費用と将来のどちらを優先すべきか分からない」と迷う方も、まずは検査を受けて可能性を確かめてみてください。港区赤坂の赤坂さくら歯科・矯正歯科では、精密なCT診断をもとに、インプラントとブリッジの双方から、その方に合った治療をご提案しています。気になる症状やご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
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カテゴリ:インプラントに関するコラム, 医師監修コラム