記事は、赤坂さくら歯科・矯正歯科 院長・歯科医師 土黒さくらの監修のもと作成しています。
「差し歯は何年くらい使える?」
「若いうちに差し歯にしたら、何回も作り直すことになる?」
差し歯とは、神経を取った歯の根に土台(コア)を立て、その上に被せ物(クラウン)を装着したものです。
差し歯の寿命は、保険診療の素材で5~10年程度、セラミックやジルコニアなど自費診療の素材で10~15年程度が目安です。
ただし、決まった年数で交換するものではなく、被せ物や土台、歯根の状態に問題がなければ、目安より長く使い続けられます。
差し歯を長持ちさせるためには、毎日のセルフケアや定期検診に加え、歯ぎしり・食いしばりによる負担を減らすことが大切です。
差し歯の寿命や作り直しの必要性は、被せ物だけでなく、土台や歯根の状態なども確認して判断する必要があります。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、初診カウンセリングで差し歯や歯根などの状態を確認します。
初診カウンセリングは60~90分で、CT撮影を含め9,900円(税込)です。
Web予約は24時間受け付けています。
差し歯の寿命は何年?素材別の目安
差し歯の寿命は素材によって異なり、一般的に保険診療の素材より自費診療の素材のほうが長く使える傾向があります。
| 素材 | 区分 | 寿命の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 硬質レジン前装冠 | 保険 | 5~10年程度 | レジン部分が変色・摩耗しやすく、プラークも付着しやすい |
| CAD/CAM冠 | 保険 | 7~8年程度 | レジンを含むため変色・摩耗しやすく、強い力で割れることがある |
| 金属冠(銀歯) | 保険 | 5~7年程度 | 割れにくいが、境目から二次虫歯が生じると作り直しが必要になることがある |
| メタルボンド | 自費 | 10~15年程度 | 金属フレームで強度があり、表面のセラミックは変色しにくい |
| オールセラミック | 自費 | 10~15年程度 | 変色しにくくプラークも付きにくいが、強い衝撃で欠けることがある |
| ジルコニア | 自費 | 10~15年程度 | 強度が高く割れにくく、変色もしにくい |
※保険適用には歯の位置などの条件があります。
※赤坂さくら歯科・矯正歯科は自由診療専門のため、保険診療は行っていません。
表の年数はあくまで目安で、セルフケアと定期検診を続ければ、目安より長く使えることもあります。
セラミックの種類や特徴については「セラミック治療の種類と選び方|e.max・ジルコニア・ラミネートの違い」をご覧ください。
関連記事セラミック治療の種類と選び方|e.max・ジルコニア・ラミネートの違いe.max・ジルコニア・ラミネートなどセラミックの種類ごとの違いと選び方を解説しています。
今使っている差し歯の素材が分からない場合も、当院の初診カウンセリングでご相談いただけます。
差し歯の寿命を左右する要因
被せ物が丈夫でも、歯根の感染や破折、歯周病などが起これば、差し歯を使い続けられなくなることがあります。
若い年代で差し歯にする場合は、長期間使うことを考え、土台や根の状態も含めて考えることが大切です。
土台(コア)の種類
歯質を大きく失った歯では、被せ物を支えるための土台(コア)が必要です。
例えば、メタルコアは強度が高い一方、硬い素材のため、条件によっては歯根への負担が大きくなることがあります。
ファイバーコアは象牙質に近い弾性を持ち、力を分散しやすい一方、接着状態や残っている歯質の量などによって耐久性が左右されます。
どちらの土台にするかは、残っている歯質の量や噛み合わせを確認して決めます。
根管治療の精度
歯の根の内部は細く複雑な形をしており、細菌を十分に除去できないと、治療後に再感染する可能性があります。
根の先に炎症が起こった場合は、被せ物に問題がなくても、差し歯を外して根管治療をやり直すのが一般的です。
また、根の内部は外から確認しにくく、痛みがないまま問題が進行するケースもあります。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、マイクロスコープや歯科用CT、ラバーダムなどを用いた精密根管治療に対応しています。
神経を抜いた歯の寿命や長持ちさせる方法については「神経を抜いた歯の寿命は何年?短くなる原因と長持ちさせる方法・歯髄再生という選択肢」をご覧ください。
関連記事神経を抜いた歯の寿命は何年?短くなる原因と長持ちさせる方法・歯髄再生という選択肢神経を抜いた歯の寿命が短くなる原因と、長持ちさせる方法を解説しています。
根管治療の方法や費用については「赤坂で根管治療(歯の神経治療)|再発させない精密治療の流れと費用」をご覧ください。
関連記事赤坂で根管治療(歯の神経治療)|再発させない精密治療の流れと費用再発させないための精密根管治療の流れと費用を解説しています。
差し歯と歯の境目の適合
差し歯と歯の境目に段差やすき間があると、細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)がたまりやすく、清掃もしにくくなります。
その結果、すき間から細菌が侵入し、治療した歯が再び虫歯になる二次虫歯につながるケースも少なくありません。
治療のために歯を削ることになり、それまでの被せ物が使えなくなることもあります。
セルフケアの不足による二次虫歯・歯周病
セルフケアが不十分だと、二次虫歯や歯周病が生じることがあります。
特に歯周病が進行すると、歯を支える骨が減って歯根がぐらつき、差し歯を維持できません。
さらに進行した場合は、歯そのものを残せなくなることもあります。
噛み合わせ・歯ぎしり・食いしばり
噛み合わせの偏りや歯ぎしり・食いしばりがあると、差し歯や歯根に大きな負担がかかります。
強い力が繰り返しかかることで起こり得るのが、被せ物の欠けや脱離、土台の破損、歯の亀裂や歯根破折などです。
特に神経を取った歯では、残っている歯質の量などによって、破折のリスクが高くなることがあります。
土台や歯根の状態は見た目だけでは判断できないため、当院では初診カウンセリングでCT撮影などを行い、差し歯の状態を確認しています。
差し歯の作り直しが必要なサイン
差し歯の交換時期は、使用年数だけで決まるものではありません。
次のような変化がないか、チェックしてみましょう。
□差し歯が黄ばんできた、周囲の歯との色の違いが目立つ
□差し歯が欠けている、割れている
□何度も外れる、舌で触ると動く、食事中に浮くように感じる
□歯茎が下がって境目が見える、歯茎の縁が黒っぽく見える(ブラックマージン)
□噛むと痛い、歯の根元に違和感がある
□歯茎が腫れる、膿が出る、同じ場所が繰り返し腫れる
外れやぐらつき、痛み・腫れがある場合は、土台の破損や歯根破折、根の感染などが起きている可能性があります。
また、境目の黒ずみには、二次虫歯などが関係している場合もあります。
作り直しが必要かどうかは、差し歯だけでなく土台や歯根の状態も確認し、早めに判断してもらうことが大切です。
差し歯を作り直す場合の治療方法
差し歯に問題が起きても、必ず抜歯になるわけではありません。
歯を残せるかを確認し、問題のある範囲に応じて治療方法を決めます。
| 対象となる状態 | 主な治療内容 |
|---|---|
| 土台・歯根に問題がなく、被せ物の変色・破損・適合不良がある | 古い被せ物を外し、新しい被せ物を製作する |
| 被せ物の内側の虫歯、根の先の炎症・感染、歯質の不足がある | 虫歯の除去や根管治療を行い、新しい土台・被せ物を製作する |
| 歯根の大きな破折、深い虫歯、重度の歯周病などで歯を残せない | 抜歯後、ブリッジ・インプラント・入れ歯などで補う |
被せ物だけを作り直す予定でも、外したあとに問題が見つかり、土台や根の治療が必要になることもあります。
歯根を残せる場合と残せない場合の治療の違いについては「インプラントと差し歯の違いは?歯根で決まる選び方と費用の目安」をご覧ください。
関連記事インプラントと差し歯の違いは?歯根で決まる選び方と費用の目安インプラントと差し歯の違いと、歯根の状態で決まる選び方・費用の目安を解説しています。
当院では、差し歯や歯根の状態を確認し、被せ物の交換だけで済むのか、根管治療も必要なのかをご説明しています。
差し歯の作り直しにかかる費用
差し歯の作り直しでは、被せ物の交換だけで済む場合と、根管治療や土台のやり直しが必要な場合で費用に差が出ます。
保険で作り直す場合
保険診療を行っている歯科医院では、条件を満たせば保険で差し歯を作り直せます。
ただし、使用できる素材は保険で認められたものに限られるため、自費診療と比べて素材や色調などの選択肢が少ないのがデメリットです。
赤坂さくら歯科・矯正歯科の費用
赤坂さくら歯科・矯正歯科は自由診療専門のため、根管治療や土台、被せ物の治療費は全額自己負担です。
| 治療内容 | 赤坂さくら歯科・矯正歯科(税込) |
|---|---|
| セラミッククラウン・ジルコニアクラウン | 198,000~220,000円 |
| 精密根管治療(1根管) | 110,000円 |
| 精密根管治療(2根管) | 132,000円 |
| 精密根管治療(3・4根管) | 187,000円 |
| ファイバーコア(土台) | 33,000円 |
| 破折ファイル除去(必要な場合のみ) | 55,000円 |
※別途、初診カウンセリング(9,900円・CT撮影を含む)がかかります。
被せ物だけを作り直す場合は、198,000~220,000円が目安です。
根管治療と土台からやり直す場合は、治療費+土台代+被せ物代で341,000~440,000円かかります(初診カウンセリング料を除く)。
根の中に折れた器具が残っている場合は、破折ファイル除去の費用が別途必要です。
根管数が多い場合や追加の処置が必要な場合は、治療費が高くなります。
料金の詳細は、「料金表」の審美・精密根管治療をご覧ください。
費用の総額を確認してから治療を決めたい方も、まずは当院へご相談ください。
差し歯を長持ちさせる方法
差し歯を長持ちさせるには、被せ物だけでなく、差し歯を支える歯や歯茎を健康な状態に保ち、強い力による負担を減らすことが大切です。
差し歯と歯の境目を意識して歯磨き・歯間清掃を行う
差し歯と歯の境目はプラークが残りやすいため、歯ブラシを当てる角度を意識して丁寧に磨きましょう。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間も清掃します。
歯間ブラシのサイズは、歯科医院で確認すると安心です。
硬い物を無理に噛まない
氷や殻付きのナッツなど過度に硬い物は、被せ物や歯への負担につながるため、避けるようにしましょう。
歯ぎしり・食いしばりへの対策を行う
就寝中の歯ぎしりには、ナイトガードを使用して対策できます。
ナイトガードとは、歯にかかる力を分散させるためのマウスピース型の装置です。
ナイトガードはすべての人に必要なわけではなく、歯の摩耗や噛み合わせなどを確認して判断します。
日中に食いしばりに気づいた場合は、上下の歯を離すことを意識しましょう。
歯ぎしりによる割れを防ぐ対策やナイトガードについては「歯ぎしりがあるとラミネートベニアはできない?割れを防ぐ対策を解説」をご覧ください。
関連記事歯ぎしりがあるとラミネートベニアはできない?割れを防ぐ対策を解説歯ぎしりがある方のラミネートベニアの可否と、割れを防ぐための対策を解説しています。
定期検診で差し歯や土台の状態を確認する
定期検診では、差し歯の状態や虫歯・歯周病の有無、噛み合わせ、清掃状態などを確認するのが一般的です。
必要に応じて、レントゲンで根の状態も調べます。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、2~3か月に1回程度の定期検診をおすすめしています。
定期検診の内容については「予防歯科」のページをご覧ください。
差し歯の境目の汚れや噛み合わせの変化は自分では気づきにくいため、気になることがなくても定期検診でご相談ください。
差し歯の寿命に関するよくある質問
よくいただくご質問にお答えします。
差し歯を作り直すたびに歯は弱くなりますか?
作り直しで歯が弱くなるかどうかは、歯を削る量や残っている歯質の状態次第です。
虫歯の除去や土台のやり直しなどで歯を削ると、残っている健康な歯質が少なくなります。
そのため、差し歯は何度でも作り直せるわけではなく、健康な歯質が少ない場合や歯根に問題がある場合は、作り直しが難しくなることもあります。
差し歯は30年・40年もちますか?
差し歯を30年・40年と使えているケースもありますが、すべての差し歯が同じ期間もつわけではありません。
また、差し歯は決まった年数で交換するものではなく、状態に問題がなければ使い続けられます。
見た目に問題がなくても内部で虫歯や根の炎症が進むことがあるため、定期検診で状態を確認しながら使い続けることが大切です。
前歯と奥歯で差し歯の寿命は違いますか?
前歯は見た目が目立つため、変色などが交換のきっかけになりやすいです。
一方、奥歯は強い噛む力がかかるため、素材によっては欠けや割れが起こり、寿命が短くなることがあります。
差し歯を長く使うためには、歯の位置や噛み合わせに合った素材を選ぶことが大切です。
差し歯の境目が黒くなるのは寿命のサインですか?
差し歯と歯茎の境目が黒く見える状態は、ブラックマージンと呼ばれます。
ブラックマージンがあっても、必ずしも差し歯が寿命を迎えているとは限りません。
金属を使った被せ物では、歯茎が下がって金属部分や歯根が見えたり、金属由来の色素沈着が生じたりすることで黒く目立つことがあります。
虫歯や歯周病、被せ物の適合状態などが関係している場合もあるため、歯科医院で原因を確認しましょう。
差し歯と歯茎の境目が黒くなる原因や治療方法については「歯と歯茎の境目が黒い5つの原因と治し方|セラミック・ガムピーリング」をご覧ください。
関連記事歯と歯茎の境目が黒い5つの原因と治し方|セラミック・ガムピーリング歯と歯茎の境目が黒くなる5つの原因と、セラミックやガムピーリングによる治し方を解説しています。
差し歯が取れたらどうすればいいですか?
外れた差し歯は捨てずに保管し、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
歯や差し歯の状態によっては、外れた差し歯をそのまま付け直せることもあります。
市販の接着剤などで自分で付け直すと、歯や差し歯を傷めるおそれがあり、歯科医院で付け直すことも難しくなるため避けてください。
カウンセリングだけでも受けられますか?
今の差し歯をまだ使えるか、作り直しが必要かを確認したいだけでも、カウンセリングを受けられます。
初診カウンセリングは60~90分で、CT撮影を含め9,900円(税込)です。
この記事のまとめ
差し歯の寿命は、一般的に保険診療の素材で5~10年程度、自費診療のセラミックやジルコニアなどで10~15年程度が目安です。
被せ物に問題がなくても、歯根の感染や破折、歯周病などによって使い続けられなくなることがあります。
差し歯は決まった年数で交換するものではなく、変色や破損、痛みなどがあれば状態を確認することが大切です。
長く使うためには、毎日のセルフケアや歯ぎしり・食いしばりへの対策、定期検診が大切です。
今の差し歯をまだ使えるか、作り直すべきかを確認したいだけでも構いません。
差し歯を長く使いたい方は赤坂さくら歯科・矯正歯科へご相談ください
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、差し歯や歯根、噛み合わせなどを確認し、状態に応じた治療方法をご提案しています。
セラミッククラウン・ジルコニアクラウンによる作り直しのほか、必要に応じて精密根管治療やファイバーコアにも対応が可能です。
できるだけ自分の歯を残すことを考え、被せ物だけを作り直せるのか、歯根や土台から治療が必要なのかを確認します。

※効果・結果には個人差があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療 | 精密根管治療・ファイバーコア・ジルコニアセラミッククラウン・ウォーキングブリーチ・コンポジットレジン |
| 年齢・性別 | 40代女性 |
| 治療費用 | 右上2・左上1番 精密根管治療 110,000円×2本 右上2・左上1番 ファイバーコア 22,000円×2本 右上2番 ジルコニアセラミッククラウン 187,000円 左上1番 ウォーキングブリーチ 33,000円 左上1番 コンポジットレジン 33,000円 |
| リスク・副作用 | 痛み、腫れ、感染、歯根破折、補綴物の脱離・破損、ウォーキングブリーチ後の色の後戻り |
※症例の治療費用は治療当時のもので、現在の料金とは異なる場合があります。
メタルボンドの金属色や神経を取った歯の黒ずみが気になり、来院された40代女性の症例です。
右上2番は精密根管治療とファイバーコアによる土台の治療を行い、ジルコニアセラミッククラウンで被せ直しました。
左上1番は精密根管治療後にウォーキングブリーチとコンポジットレジンによる治療を行い、前歯の色調を整えています。
被せ物だけの作り直しは198,000~220,000円、根管治療と土台からやり直す場合は341,000~440,000円(税込)が目安です。
赤坂駅4番出口から徒歩30秒の場所にあり、平日は朝7時30分から診療しています。
ご予約は24時間受付のWeb予約のほか、LINE・電話でも受け付けています。
差し歯の寿命が気になる方や、作り直しが必要か確認したい方は、赤坂さくら歯科・矯正歯科へご相談ください。

監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
