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医師監修コラム

セラミック治療の種類と選び方|e.max・ジルコニア・ラミネートの違い

銀歯の見た目や金属アレルギーが気になり、セラミック治療を検討される方が増えています。

ただ「e.max」「ジルコニア」「ラミネートベニア」など種類が多く、どれを選ぶべきか迷う方も多いはずです。

本記事では、それぞれの特徴と失敗しない選び方をわかりやすく解説します。

赤坂で治療をお考えの方には「赤坂さくら歯科・矯正歯科」までご相談ください。

目次

セラミック治療とは|銀歯との違いを簡潔に解説


セラミック治療とは、陶材を用いた被せ物や詰め物で歯を美しく修復する治療法です。

保険診療で扱う銀歯やレジンとは異なり自由診療となりますが、その分だけ仕上がりや機能面に明確な差が生まれます

なお、ひと口にセラミックといっても、大きく分けると「100%セラミック(e.maxやジルコニア、ポーセレンなど)」と、プラスチックを混ぜた「混合素材(ハイブリッドセラミック)」の2種類が存在します。

素材によって性質や費用が大きく異なるため、それぞれの特徴を正しく理解することが大切です。

多くの方に選ばれている主な理由は次の3つです。

1つ目は天然歯に近い透明感ある審美性、2つ目はノンメタル素材を選べば金属アレルギーのリスクを回避できること、3つ目は適合精度が高く二次むし歯を防ぎやすいこと挙げられます。

セラミック治療の主な種類と特徴

ひと口にセラミック治療といっても、用いられる素材は複数あり、それぞれに得意分野があります。

代表的な素材・治療法は以下の6種類です。

素材ごとの強度や見た目の質感、向いている治療部位を理解することで、自身に合った選択がしやすくなります。

ここからは、それぞれの特徴を順番に紹介します。

ポーセレン(長石系セラミック)|最も天然歯に近い審美性

ポーセレン(長石系セラミック)は、古くから審美歯科で愛用されている100%セラミック素材です。

最大のメリットは、数ある素材の中でも極めて高い透明感と、天然歯のような複雑な色調を再現できる点にあります。

経年劣化による変色もほとんどありません。

ただし、強度の面では他のセラミックよりやや劣るため、強い力がかかる奥歯ではなく、審美性が最優先される前歯の治療に最も適しています。

e.max(イーマックス)|審美性と強度のバランス型

e.maxは、二ケイ酸リチウムガラスを主成分とするガラス系セラミックで、曲げ強度は約400MPaを誇ります。

光の透過性が高く、天然歯に近い透明感を再現できるため、特に目立ちやすい前歯の治療に適した素材です。

インレー(詰め物)からクラウン(被せ物)、ラミネートベニアまで幅広く対応できる柔軟さも魅力です。

ただし、強い噛みしめや歯ぎしりの癖がある方には負担がかかる可能性があり、適応の判断が求められます。

また、透明感が高いゆえに、元の歯が強く変色している場合や金属の土台を使用しているケースでは、土台の色が透けて見えてしまい、審美性が低下するリスクがあるため注意が必要です。

ジルコニア|最高クラスの強度を誇る素材

ジルコニアは人工ダイヤモンドにも使われる酸化ジルコニウムを原料とした、極めて頑丈なセラミックです。

曲げ強度は一般的な銀歯と同等かそれ以上の強度を誇り、強い咬合力がかかる奥歯やロングスパンのブリッジに最適とされています。

不透明性が高い分、変色した歯を自然な色合いに見せるマスキング効果にも優れます。

一方で、表面の研磨が不十分な場合には噛み合う歯を傷めるリスクがあるため、咬合調整への配慮が欠かせません。

なお、ジルコニアには「ジルコニアのフレームにポーセレンを焼き付けたタイプ(審美性重視・前歯向き)」と、「ジルコニアブロックから一体成形するタイプ(強度重視・奥歯向き)」の2種類があり、治療部位によって使い分けられます。

ラミネートベニア|歯を最小限の切削で美しく整える

ラミネートベニアは、0.3〜0.7mmほどの薄いセラミックシェルを歯の表面に貼り付ける方法で、つけ爪に近いイメージの治療です。

素材は主にe.maxが用いられます。

すきっ歯や形のアンバランス、ホワイトニングでは改善しにくい変色歯に対して効果を発揮します。

歯を削る量がごくわずかで神経を残せるため、歯本来の健康を守りながら見た目を整えられる点が大きなメリットです。

ハイブリッドセラミック|レジンを混ぜた経済的な素材

ハイブリッドセラミックは、セラミックの粉末とレジンを混ぜ合わせた素材です。

セラミックの美しさと、レジンの持つ割れにくさを兼ね備えています

100%セラミックに比べると、将来的に多少の変色や摩耗が起きる点、プラークが付きやすい点がデメリットです。

しかし、部位や医院の施設基準などの条件を満たせば保険適用が可能となるケースがあり、費用を大幅に抑えられるという大きなメリットがあります。

メタルボンド|金属フレームによる高い耐久性

メタルボンドは、金属のフレームの表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。

中身が金属であるため強固で割れにくく、奥歯や連結本数の多いブリッジにも安心して使用できます

外から見える部分はセラミックなので見た目も自然です。

ただし、完全に金属を排除できるわけではないため、経年劣化によって歯茎の境目が黒ずんで見えたり、金属アレルギーのリスクが残ったりする点がデメリットとして挙げられます。

主要なセラミック素材の違いを比較

紹介した6つの素材・治療法は、それぞれ得意分野が異なります。

下記の比較表で全体像を把握してみましょう。

特徴の比較(強度・審美性・適応部位・削る量)

素材 強度 審美性 適応部位 削る量
ポーセレン やや低い 極めて高い 前歯 中程度
e.max 中(約400MPa) 高い透明感 前歯〜小臼歯 中程度
ジルコニア 最高(1000MPa以上) 高透過タイプは天然歯に近い透明感 奥歯・ブリッジ 全周性に切削
ラミネートベニア 中(e.max同等) 高い透明感 前歯 ごくわずか
ハイブリッド 柔らかい 並(経年変色あり) 前歯〜奥歯(条件有) 中程度
メタルボンド 高い(金属骨格) 高(歯頸部黒ずみリスク有) 奥歯・ブリッジ 多め(金属+セラミック分)

※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください。

費用相場の比較(1本あたり・一般的な目安)

素材 インレー クラウン
ポーセレン 取り扱い少 10〜15万円
e.max 4〜8万円 8〜15万円
ジルコニア 5〜9万円 10〜18万円
ラミネートベニア (非適応) 10〜15万円(シェル)
ハイブリッド 3〜5万円(※保険の場合約3千円〜) 5〜8万円(※保険の場合約6千円〜)
メタルボンド (非適応) 8〜15万円

強度を最優先するならジルコニア、自然な透明感を求めるならe.maxやラミネート、というのが大まかな住み分けです。

なお、ジルコニアも審美性の面では、変色した歯を白く見せるマスキング能力に長けており、土台の色が気になるケースで重宝されます。

歯を削る量を抑えたい方には、表面に薄く貼り付けるラミネートベニアが負担の少ない選択肢です。

一方、クラウンタイプは歯を全周にわたって削る必要があるため、元の歯の状態と相談しながら判断することが大切です。

失敗しないセラミックの選び方|5つの判断基準

セラミック選びで後悔しないためには、見た目や価格だけで決めるのは禁物です。

お口の状態やライフスタイルに合った素材を選ぶことが、長く快適に使い続けるための鍵となります。

ここでは、押さえておきたい5つの判断基準を順に紹介します。

治療部位で選ぶ

どの歯を治療するかによって、適した素材は変わります。

会話や笑顔のときに目立つ前歯であれば、透明感が美しいe.maxやラミネートベニア、あるいは審美性を極めたポーセレンが好相性です。

光の入り方まで天然歯に近い仕上がりを期待できます。

一方、食べ物を噛み砕く役割を担う奥歯は、強い力に耐えられる頑丈さが求められるため、強度に優れたジルコニアやメタルボンドが第一候補です。

部位ごとの役割を意識して選ぶことが大切でしょう。

噛む力・歯ぎしりの有無で選ぶ

就寝中の歯ぎしりや食いしばりなどのブラキシズムの傾向がある方は、素材選びに特に注意が必要です。

咬合時にかかる力は体重以上にもなるといわれ、強度が不足する素材ではひび割れや破損のリスクが高まります

このような場合、最高クラスの強度を持つジルコニアが安心です。

あわせて、就寝時に装着するナイトガード(マウスピース)の併用もおすすめです。

素材と保護器具の組み合わせで、長持ちさせる工夫ができます。

元の歯の状態で選ぶ

自身の歯がどの程度残っているか、また神経の有無や変色具合によっても適した素材は変わってきます。

神経を抜いた歯や強い変色がみられるケースでは、土台の色を覆い隠せるジルコニアが効果的です。

逆に、自身の歯質が十分に残っていて健康な状態であれば、削る量を最小限に抑えられるラミネートベニアが有力な選択肢です。

歯の現状を正しく見極めることが、適切な治療への第一歩となります。

費用・保険適用の有無で選ぶ

セラミック治療を検討する上で、費用面は外せない基準です。

オールセラミックやジルコニア、ラミネートベニアなどは基本的に自由診療(自費)となり、高い審美性と機能性が得られる反面、全額自己負担となります。

一方で、「費用をできるだけ抑えたい」という場合には、ハイブリッドセラミックが有力な選択肢になります。

特定の歯や、厚生労働省が定める条件を満たした歯科医院での治療であれば保険が適用され、自己負担3割で白い歯にすることが可能です。

自身の予算に合わせて、最適なプランを歯科医師と相談しましょう。

信頼できる歯科医院で選ぶ

最終的に治療の満足度を左右するのは、医院選びといっても過言ではありません。

素材ありきの提案ではなく、患者様の症例に応じて最適な選択肢を示してくれる歯科医院を選びましょう。

具体的なチェックポイントとしては、説明の丁寧さ、これまでの症例実績、そして治療後の保証制度の有無が挙げられます。

複数の医院でカウンセリングを受け、納得できる説明をしてくれるかどうかを比較するのも有効な手段です。

一般的なセラミック治療の流れ

セラミック治療は、一般的に以下のような流れで進行し、通院回数は最短でも2〜3回程度が必要です。

カウンセリング・検査:お口の中の状態を検査し、ご要望に合わせた最適な素材や治療計画をご提案します。

歯の切削・土台形成・型取り:虫歯治療などを行った後、セラミックを被せるために歯を削り、形を整えます。

最新のデジタルスキャナーまたは印象材を用いて精密な型取りを行います。

仮歯の装着:セラミックが完成するまでの間、見た目や噛み合わせを維持するために仮歯を装着します。

セラミックの試適・合着:完成したセラミックの形や色合いをお口の中で確認し、問題がなければ医療用の高強度接着剤でしっかりと固定します。

セラミックの寿命を延ばすポイント

セラミックは経年劣化しにくい優れた素材ですが、永久に持つわけではありません

一般的な寿命(耐久年数)の目安は以下の通りです。

100%セラミック(ジルコニア、e.max等):10年〜15年程度

ハイブリッドセラミック:5年〜7年程度

セラミックをできるだけ長持ちさせるためには、「毎日の丁寧なセルフケア」に加え、「定期的な歯科医院でのメンテナンス」が不可欠です。

また、歯ぎしりがある方はナイトガードを着用することで、不意の破損リスクを大幅に激減させることができます。

セラミック治療に関するよくある質問

セラミック治療は痛いですか?

治療中は局所麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が切れた後に多少の違和感やしみることがありますが、数日〜1週間程度で落ち着くことが一般的です。

セラミックが割れたり外れたりすることはありますか?

稀ですが、極端に強い衝撃が加わった場合や、噛み合わせの変化によって割れたり外れたりすることはあります。

銀歯からセラミックへのやり替えは可能ですか?

はい、可能です。古い銀歯を外して中の虫歯の有無を確認し、綺麗に整えた上でセラミックへ移行できます。金属アレルギーの予防や、見た目の改善として非常に人気の高い治療です。

赤坂でセラミック治療をお考えなら「赤坂さくら歯科・矯正歯科」へ

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動画や画像を用いた治療の「見える化」、完全個室のプライベート空間、初回の丁寧なカウンセリングなど、ご来院いただく方の不安に寄り添う環境づくりにも力を入れています。

当院のセラミック治療の症例

症例1:下の前歯のくすみをジルコニアクラウンで改善

Before(治療前) After(治療後)
治療内容 下の前歯のジルコニアクラウン(セラミック治療)
治療費用 ジルコニアクラウン 1本 187,000〜220,000円
リスク・副作用 知覚過敏、色の後戻り、二次虫歯、噛み合わせの違和感、被せ物の欠け・脱離

※効果・結果には個人差があります。

※費用は治療当時の料金(税込)です。

下の前歯にジルコニアクラウンを使用し、自然で明るい白さと天然歯のような透明感を実現しました。

歯のくすみがなくなったことで、若々しく健康的な印象へと生まれ変わっています。

症例2:金属が見えるメタルボンド冠をジルコニアセラミックに交換

Before(治療前) After(治療後)
治療内容 精密根管治療、ファイバーコア、ジルコニアセラミッククラウン(右上2番)、ウォーキングブリーチ(左上1番)
年齢・性別 40代女性
治療費用 ジルコニアセラミッククラウン 187,000円、精密根管治療 110,000円(2本)、ファイバーコア 22,000円(2本)、ウォーキングブリーチ 33,000円、コンポジットレジン 33,000円
リスク・副作用 痛み、腫れ、感染、歯根破折、被せ物の脱離・破損、ウォーキングブリーチ後の色の後戻り

※効果・結果には個人差があります。

※費用は治療当時の料金(税込)です。

右上2番(向かって左)の金属が見えてしまっているメタルボンド冠を除去し、ジルコニアセラミックで綺麗に被せ直しました。

この症例の詳細は「セラミック治療の症例写真」でもご覧いただけます。

併せて「赤坂でセラミック治療を受けるならどこ?クリニックの選び方を解説【症例写真つき】」という記事をご覧ください。

こちらの記事では、赤坂さくら歯科・矯正歯科のセラミック治療を紹介しています。

まとめ


セラミック治療には、代表的なe.max・ジルコニア・ラミネートベニアのほかにも豊富な種類が存在します。

透明感に優れたポーセレン、経済的なハイブリッドセラミック、強度に長けたメタルボンドなど、それぞれに独自の強みがあります。

それぞれに得意分野があるため、治療部位や噛む力、元の歯の状態に加え、費用や保険適用の有無を踏まえて選ぶことが満足のいく仕上がりへの近道です。

予算を抑えつつ白い歯にしたい場合は、条件次第で保険適用となるハイブリッドセラミックも視野に入れると良いでしょう。

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、経験豊富な女性ドクターによる丁寧なカウンセリングと、見える化された治療説明で、患者様に合った治療プランをご提案しています。

セラミック治療をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
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カテゴリ:医師監修コラム, 審美歯科に関するコラム