歯髄再生は何年で実用化されるのか、心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。
結論として、歯髄再生はすでに実用化が始まっています。
本記事では、歯髄再生が何年に実現されたか、治療に何年かかるのか詳しく解説します。
歯髄再生治療をご検討の方は赤坂さくら歯科クリニックへお気軽にご相談ください。
目次
歯髄再生とは
歯髄再生とは、失われた歯の神経を再生する先進的な治療法です。
乳歯や親知らずなどから採取した歯髄幹細胞を培養し、根管内に移植していきた歯髄を復活させます。
これにより、失活していた歯が再び生活歯として機能するようになります。
従来の治療では神経を除去して痛みを抑えるだけでしたが、歯髄再生治療は歯の自然な機能を取り戻し、健康を維持することが可能です。
歯髄再生はすでに実用化されており、何年後かには、さらに一般的な治療法になると期待されています。
歯髄再生医療の歴史
歯髄再生の歴史は、約100年にわたる再生医療の進化に深く根ざしています。
歯科領域での再生医療は、1920年、Hermannが水酸化カルシウムを歯髄断髄面に使用したことが始まりです。
1980年代には、現在の歯科治療の基盤にもなっている、歯周組織を再生するGTR法、骨を再生するGBR法が登場し、再生医療が大きく発展しました。
1990年代には、仮骨延長法が口腔領域で適用されるようになり、エナメル基質タンパクを使ったエムドゲインによる歯周組織の再生、骨誘導タンパクのrhBMPを用いた骨の再生技術が発表されました。
このように、長い歴史と何年もの研究を経て実用化に至りましたが、これらの技術は一般の臨床医が簡単に行えるものではありません。
歯髄再生が広く社会に受け入れられるためには、確実な治療効果だけでなく、安全性、簡便性、経済的な利点が求められます。
それでは次に、幹細胞研究の発展についても詳しく見ていきましょう。
幹細胞研究の発展
幹細胞研究の発展も、歯髄再生の実現において大きな役割を果たします。
1981年にES細胞(胚性幹細胞)の研究がマウスで始まり、1998年にはヒト由来のES細胞が開発されました。
しかし、体外受精で余った受精卵から作られたことで倫理的問題が浮上しました。
この課題を克服するために開発が進められていた、京都大学の山中伸弥教授らによるiPS細胞(人工多能性幹細胞)が成功したのが2006年です。
iPS細胞は、皮膚などから作成できるため倫理的な問題がなく、自身の細胞を使用することで拒絶反応のリスクを低減できるという画期的なものでした。
さらに、乳歯や親知らずなどの歯髄細胞を利用することで、より効率的なiPS細胞の作成が可能であることが判明しています。
歯髄由来のiPS細胞は、日本人の特性に適した型を多く含むことが知られ、わずか50株で日本人の90%をカバーできると試算されています。
これにより、何年後かの未来には歯髄細胞による再生医療の幅が大きく広がり、一般的になると期待できるでしょう。
最新の歯髄再生医療
歯髄再生は、幹細胞技術の進展によって大きな注目を集めはじめています。
最新の歯髄再生医療における実用化の現状と課題について、詳しく見ていきましょう。
実用化の現状と課題
歯髄再生医療は何年もの研究を経て、2020年8月に実用化されました。
さらに、歯髄と象牙質を同時に再生する『象牙質再生』が2023年6月に実現しています。
これにより、歯の機能を包括的に回復させる治療が可能となり、歯科医療の新たな可能性を切り開きました。
しかし、歯髄再生医療にはまだ課題が残っています。
歯髄や象牙質などの複雑な構造を正確に再現する技術の確立が求められており、研究はまだ進行中です。
また、高度な技術を要するため、治療費が高額になる懸念、臨床試験を通じた安全性の確認が必要です。
今後の展望
再生医療の技術は日々進化しており、歯髄再生が一般的な治療となる日は何年も先ではないとされています。
将来的には、失った歯を完全に再生できる治療法が当たり前になるでしょう。
歯髄再生の今後の進展としては、iPS細胞のさらなる活用と生物のもつ機能を利用する技術であるバイオエンジニアリング技術の進化が挙げられます。
また、技術の発展により治療コストが削減されることで、より多くの人がこの画期的な治療を受けられる未来が期待されています。
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治療内容は画像と動画を用いて丁寧に説明されるため、安心して治療を進めることが可能です。
次に、歯髄再生の治療期間は何年かかるのか、詳しく解説します。
歯髄再生の治療期間は何年かかる?
歯髄再生治療の期間は、約1年から1年数カ月です。
歯の寿命を長期的に延ばし、より健康な口腔環境を維持できるため、それだけ時間をかける価値があります。
赤坂さくら歯科クリニックでの歯髄再生治療は、以下のような流れです。
まず、カウンセリングで専門医が疑問に丁寧に答え、検査で治療可能か確認します。
その後、不用歯の抜歯と歯髄幹細胞の採取・培養が行われ、無菌化した根管内に幹細胞を移植します。
移植後は約3カ月から1年にわたる経過観察を行い、歯髄組織の再生を確認し、最終的に詰め物・被せ物を装着したら、治療完了です。
まとめ
歯髄再生治療は、幹細胞技術を用いて歯の神経を再生させる最先端の治療法です。
何年にもわたる長い歴史と幹細胞研究の進展を背景に、2020年には実用化が始まりました。
今後技術が進化し、何年後かには歯髄再生治療が一般化されるのではと期待されています。
歯髄再生治療をご検討の方は赤坂さくら歯科クリニックへお気軽にご相談ください。