マウスピース矯正と聞くと、インビザラインを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、インビザラインはマウスピース矯正の種類のひとつで、実は他にも様々なマウスピース矯正があります。
この記事では、インビザラインとほかのマウスピース矯正の違いについて解説します。
目次
インビザラインとほかのマウスピース矯正の違い
インビザラインとほかのマウスピース矯正では、治療計画や治療の仕方、適応、費用など様々な違いがあります。
より詳しくみていきましょう。
治療計画の立て方が異なる
インビザラインは、専用のソフトウェアの3Dシミュレーションを用いて高度な治療計画を立てていくことが可能です。
また、マウスピース矯正の中でも世界で一番普及している方法なので、これまでの治療実績がデータとして蓄積されており、それを治療に活かしていくことも可能です。
歯型を取る回数や方法が異なる
マウスピース矯正では、歯型を取る必要があります。
インビザラインの場合は、3D口腔スキャナーを用いて歯型を取るため1回だけで済み、患者さんの身体にも負担がかかりません。
ほかのマウスピース矯正では、3D口腔スキャナーは用いていません。
適応できる症例や動かせる歯の範囲が異なる
インビザラインとほかのマウスピース矯正では、適応できる症例や動かせる歯の範囲にも違いがあります。
マウスピース矯正の場合は、矯正できる範囲に限界があるため、すべての症例に対応できるわけではありません。
しかし、インビザラインの場合は矯正効果が高いことから、マウスピース矯正と比べると多くの症例で対応しやすくなっています。
治療期間や費用が異なる
インビザラインの場合、通院頻度は初回が1ヶ月後で、それ以降は1ヶ月から3ヶ月に1回が目安です。
これに対して、ほかのマウスピース矯正の場合は、2週間から1ヶ月に1回の通院が必要となるため通院回数が多くなります。
治療費用に関してはインビザラインが高い場合が多いです。
治療を開始できる年齢が異なる
インビザラインとほかのマウスピース矯正では、治療を開始できる年齢が異なります。
インビザラインの場合は、乳歯と永久歯の混在がある6歳から7歳でも治療を開始できますが、マウスピース矯正は前歯の歯根が完成していなければ治療を開始できません。
インビザライン以外のマウスピース矯正とは
インビザライン以外のマウスピース矯正では、インビザラインと同じように透明なマウスピースを使って歯を動かしていきます。
ただし、インビザラインとは、ブランドや製造元が異なります。
有名なものだと「クリアコレクト」「シェアスマイル」があります。
インビザラインのメリット・デメリット
インビザラインのメリットは、マウスピースの装着感が良いという点です。
正確な型取りでつくられたマウスピースで、なめらかかつフィット感があるので、装着した時に違和感を覚えにくいです。
また、インビザライン矯正では少しずつ歯を動かしていくため、より精度の高い矯正治療ができる点もメリットで、様々な症例に適応できます。
デメリットとなるのは、ほかのマウスピース矯正と比べると治療費が高くなってしまう点です。
他のマウスピース矯正のメリット・デメリット
ほかのマウスピース矯正のメリットは、価格がインビザラインより安価という点です。
矯正する範囲が少しという場合は、ほかのマウスピース矯正でも適応できる場合があります。
デメリットは、インビザラインに比べると対応できる症例が限られてしまう点です。
なお、透明なマウスピースを装着するという点は、インビザラインもほかのマウスピース矯正も共通しており、取り外しができるため、食事もしやすくなっています。
インビザラインか他のマウスピース矯正か悩んだら
インビザラインと他のマウスピース矯正のどちらを選ぶのかは、何を改善したいのかで変わります。
どちらもメリット・デメリットはありますので、ご自身の状態とどのように治療をしたいのかということに合わせて最適な治療法を選ぶ必要があるでしょう。
なお当院では、インビザラインやワイヤー矯正などの矯正治療を行っています。
丁寧にカウンセリングを行い、より最適な治療法をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科クリニック
日付: 2024年10月2日
カテゴリ:インビザラインに関するコラム, 医師監修コラム