多くの歯を失い、オールオン4という治療を知って費用を調べ始めると、「片顎で数百万円」という金額に驚く方も少なくありません。しかも、医院によって提示される金額に大きな幅があり、何を基準に判断すればよいのか迷ってしまうものです。オールオン4の費用は、いくつかの要素の組み合わせで決まるため、その仕組みを知っておくことが、後悔しない選択への第一歩になります。
この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、オールオン4の費用の相場と内訳、価格が変わる理由、そして安さだけで選ばないための視点までを、中立的な立場で整理してお伝えします。
目次
オールオン4とはどんな治療か

費用の話に入る前に、オールオン4がどんな治療なのかを確認しておきましょう。オールオン4は、片方の顎に最小4本のインプラントを埋め込み、それを土台にして、前歯から奥歯まで一体となった固定式の人工歯を支える治療法です。オールオンフォーとも呼ばれます。
多くの歯を失った場合、1本ずつインプラントを埋める通常の方法では、片顎で10本以上が必要になることもあります。オールオン4は、埋め込む本数を最小限に抑えながら全体を支えられるため、本数が多い場合と比べて費用や手術の負担を抑えやすいのが特徴です。取り外す必要がなく、総入れ歯よりもしっかり噛みやすい点も、選ばれる理由になっています。なお、オールオン4は保険が使えない自由診療で、費用は全額が自己負担になります。
オールオン4の費用の相場

まず気になるのが、全体でいくらかかるのかという点でしょう。オールオン4の費用は、片方の顎だけを治療するか、上下両方を治療するかで大きく変わります。
片顎の費用相場
片方の顎だけのオールオン4は、一般的におよそ200万円から400万円が相場とされています。この金額には、多くの場合、検査から手術、人工歯までの費用が含まれているのです。ただし、上顎は下顎に比べて骨が少なくなりやすく、骨を増やす処置が必要になると、その分費用が上がることもあります。
上下両顎の費用相場
上下の両方を治療する場合は、およそ400万円から800万円が目安なのです。基本的には片顎の費用を二倍した金額が目安ですが、CT撮影や術前の診断をまとめて行えるため、多少抑えられるケースもあります。上下を同時に整えると噛み合わせのバランスを取りやすいという利点もあるため、費用だけでなく治療の質もふまえて検討するとよいでしょう。
オールオン4の費用の内訳

「片顎で数百万円」と聞くと高く感じますが、その金額には何が含まれているのでしょうか。内訳を知っておくと、見積もりを受け取ったときに納得して判断できます。
オールオン4の費用には、主に次のような項目が含まれます。まず、歯科用CTなどによる精密な検査と診断の費用です。次に、インプラントを埋め込む手術の費用と、土台となるインプラント体4本から6本分の費用があります。さらに、実際に噛む部分である上部構造、つまり人工歯の費用が加わるのです。加えて、手術時の麻酔や鎮静の費用、術後のフォローやメンテナンスの費用も関わってきます。多くの医院では、これらを総額に含めて提示していますが、どこまでが含まれるかは医院によって異なるため、見積もりの段階で確認しておくことが大切です。
費用が変わる3つの理由

同じオールオン4でも、医院によって金額が違うのはなぜでしょうか。その差を生む主な理由を、3つに整理して見ていきましょう。
上部構造の素材
金額への影響が最も大きいのが、人工歯である上部構造の素材です。レジンを使ったものやハイブリッドセラミックは費用を抑えやすい一方、年月とともにすり減りやすい傾向があります。ジルコニアは強度が高く、変色しにくく見た目も自然ですが、その分費用は高くなります。どの素材を選ぶかによって、総額は大きく変わってくるでしょう。
インプラントの本数
オールオン4は原則として片顎に4本を埋め込みますが、骨の状態や噛む力によっては、5本から6本を使うこともあります。本数を増やす方法はオールオン6と呼ばれ、より安定しやすい反面、追加される1本あたりおよそ15万円から30万円が上乗せされるのです。全体では30万円から90万円ほど費用が増える計算になります。
骨の状態と追加処置
顎の骨が痩せている場合には、骨を増やす骨造成やサイナスリフトといった処置が必要になることもあるのです。こうした追加の処置には、およそ10万円から50万円ほどがかかります。とくに上顎は骨が不足しやすいため、追加処置が必要になるケースも少なくありません。
「100万円でできる」は本当か
インターネットや広告で「オールオン4が100万円から」といった表示を見かけて、心が動く方もいるでしょう。けれども、この金額をそのまま受け取るのは危険です。理由を知っておきましょう。
こうした低い金額は、多くの場合、最低限の条件に限った価格です。インプラントの埋め込みだけで、上部構造が仮歯やレジンのままだったり、検査が別料金だったりすることも少なくありません。そもそも、インプラントは1本あたりおよそ30万円が目安で、4本埋めるだけでおよそ120万円になります。そこにセラミックやジルコニアの上部構造が加われば、それだけで60万円から100万円以上かかることもあるのです。つまり、必要なものをすべて含めれば、100万円で完結することはまれだといえます。
ここで大切なのは、安さだけで医院を選ばないという視点です。極端に安い場合は、骨造成や麻酔が別料金になっていないか、上部構造にどんな素材を使うのかを確認しておきたいところです。オールオン4は治療後も長く付き合い、定期的なメンテナンスが欠かせません。症例数や医師の経験、メンテナンスの体制まで含めて見極めることが、結果的に総額を抑えることにもつながります。目先の金額ではなく、総額と長く使えるかどうかで判断することが、後悔しない選び方の基本になります。
支払いの負担を抑える方法
高額なオールオン4だからこそ、支払いの負担を軽くする方法も知っておくと安心です。一つが、歯科治療に使えるデンタルローンです。分割払いにすることで、月々の支払いを無理のない範囲に抑えられます。金利や回数は信販会社や医院によって異なるため、契約時に確認しておきましょう。
もう一つが、医療費控除です。機能を回復するためのオールオン4は医療費控除の対象になり、確定申告をすることで、所得税の還付や翌年の住民税の軽減が受けられます。対象になる範囲や金額は、所得や治療内容によって変わりますので、迷ったときは管轄の税務署や税理士に確認すると安心です。(国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除))
オールオン4だけでなく、他の選択肢も含めて考える
ここまでオールオン4の費用を見てきましたが、多くの歯を失った場合の治療法は、オールオン4だけではありません。ここが、費用を考えるうえで見落とされがちな大切な視点です。
失った位置に必要な本数のインプラントを埋める通常の方法や、ブリッジ、入れ歯など、状況に応じた複数の選択肢があります。残っている歯や骨の量、噛み合わせ、そして費用や希望によって、適した方法は一人ひとり変わるのです。オールオン4が向いている方もいれば、通常のインプラントを数本入れるほうが合っている方もいます。大切なのは、費用の相場を知ったうえで、精密な診断にもとづいて自分に合った方法を選ぶことです。判断に迷うときは、赤坂さくら歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
インプラントの相談は赤坂さくら歯科・矯正歯科へ
赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅から徒歩30秒、朝7時半からの診療という通いやすさが特徴です。多くの歯を失ってお悩みの方に、費用や治療法の選択肢をていねいに整理してお伝えしています。
当院では、デジタル歯科用CTを用いた精密な診断のうえ、失った位置に必要な本数のインプラントを埋める方法をはじめ、その方の骨の状態や希望に合わせた治療をご提案します。骨が足りない方には骨再生治療や骨造成で対応し、他院で難しいと言われた方の治療にもつなげてきました。担当するのは日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師で、緊張しやすい方には麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法も用意しています。オールオン4を含め、どの方法が自分に合うのか迷っている方も、まずは検査を受けて、費用の見通しとあわせて相談してみてください。気になる症状やご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
