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医師監修コラム

マウスピース矯正を途中でやめたらどうなる?歯並びへの影響と対処法

※この記事は、赤坂さくら歯科・矯正歯科 院長 土黒さくら医師(インビザライン認定ドクター)監修のもと作成しています。

「マウスピース矯正を途中でやめたら、歯並びは元に戻ってしまうの?」
「今の治療を続けるべきか、別の歯科医院に相談したほうがいいのか迷っている」

マウスピース矯正中に、痛みや通院負担、治療方針への不安から中断を考える方は少なくありません。

この記事では、途中でやめた場合のリスク、治療を続けるための対処法、転院・セカンドオピニオンを検討する際のポイントを解説します。

今の治療を続けるべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。


目次

マウスピース矯正を途中でやめたら起こり得るリスク


マウスピース矯正を自己判断で中断すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。

ここでは、おもな影響を解説します。

歯並びが後戻りしたり悪化したりすることがある

マウスピース矯正を途中でやめると、多くの場合「後戻り」が起こります。後戻りとは歯が元の位置に戻ろうとする現象です。

中途半端な位置で歯が戻ることでかみ合わせが乱れ、顎関節症や頭痛、肩こりにつながるなど、歯並びだけの問題にとどまりません。

また、抜歯や研磨処置を行っている場合は、歯と歯の間に隙間が残りやすく、食べ物が詰まったり見た目に影響したりすることがあります。

中断期間によってはマウスピースが合わなくなることがある

マウスピース矯正を途中でやめると歯が元の位置へ戻ろうとするため、再装着時にマウスピースが合わなくなることがあります。

数日程度であれば影響は少ないですが、1週間以上やめてしまうとマウスピースが浮いたり入らなくなったりすることもあります

無理に装着すると痛みや歯への負担につながるため、治療再開時には追加アライナーの作製や再スキャンが必要になることもあります。

これまでの治療費や期間が無駄になる可能性がある

マウスピース矯正は自由診療のため、費用の大部分を治療初期に支払うケースが一般的です。

部分矯正で20〜80万円前後、全体矯正では70〜100万円前後かかり、治療期間も数カ月〜3年が目安です。

途中でやめても全額返金されない場合が多く、デンタルローンを利用していれば治療をやめた後も支払いが続きます。

結果、これまでの費用も期間も無駄になってしまうのです。

再治療や転院時に追加対応が必要になる場合がある

マウスピース矯正を途中でやめた場合、転院先でそのまま治療を引き継げるとは限りません

歯並びが大きく変化している場合は再検査や治療計画の作り直しが必要になることがあるためです。その結果、当初より治療期間が数カ月〜1年以上延びるケースもあります。

マウスピース矯正を途中でやめたくなる理由

マウスピース矯正は長期間かかる治療のため、途中で負担やストレスを感じる方は少なくありません。

•痛みや違和感が気になる
•費用や通院の負担が大きい
•効果が実感できず、本当に歯が動いているのか不安になる
•装着時間の管理や自己管理がストレスになる
•治療期間が長く、続ける気力がなくなる

自己判断でやめてしまう前に、まずはやめたくなる理由に合わせた対処法を確認してみましょう。

やむを得ずマウスピース矯正を中断しなければならないケース

ライフスタイルや体調の変化によって、継続が難しくなることもあります。

•引っ越しや転勤、海外留学で通院が難しくなる
•妊娠・出産や体調不良で装着や通院が負担になる
•虫歯や歯周病の治療を優先する必要がある
•入院や手術で一時的に装着が難しくなる
•仕事や育児の状況が変わり通院時間を確保できなくなる

このような場合でも自己判断でやめるのではなく、まずは担当医へ相談しましょう。治療計画の調整や一時中断、転院などで対応できる場合があります。

マウスピース矯正を途中でやめたくなったときの対処法

マウスピース矯正を途中でやめたいと感じても、後戻りや追加費用などのリスクを考えると、不安や迷いを感じる方も少なくありません。

ここでは、マウスピース矯正を続けるためのおもな対処法を解説します。

まずは担当医に「何がつらいのか」を相談する

マウスピース矯正をやめたくなった場合は、まず担当医に理由を具体的に相談してみましょう。

痛みが強い場合は鎮痛剤の服用、費用や通院負担が大きい場合は分割払いへの変更や通院ペースの調整など、対応できるケースもあります。

効果を実感できず不安になった場合は、担当医に経過写真やシミュレーションで進み具合を見せてもらうのもよいでしょう。

妊娠や体調不良で通院が難しい場合は、リテーナーを使いながら一時中断という形で対応できることもあります。

不安や迷いがあるときはセカンドオピニオンを受ける

治療方針や進み具合に不安がある場合は、別の矯正歯科でセカンドオピニオンを受ける方法もあります。転院先によっては治療データを引き継ぎながら継続できる場合も少なくありません。

相談時はレントゲン写真や治療経過資料、現在使用しているマウスピースを持参すると状況を共有しやすいです。

紹介状がなくても相談できる歯科医院は多いため、自己判断でやめる前にまず他院の意見を聞いてみましょう

治療の変化を確認しながら無理なく続ける工夫をする

マウスピース矯正は治療期間が長く、装着管理や自己管理が負担に感じる方も多いです。

間食と食事のタイミングをまとめたり、水以外の飲み物は休憩時間にまとめて飲むなど、脱着の回数を減らすと日々の負担が軽くなります。

また、治療前と現在の写真を見比べると小さな変化を実感しやすく、モチベーション維持につながります。

マウスピース矯正を途中でやめた後の再治療方法

途中でやめてしまった場合でも、歯並びの状態によっては再治療できるケースがあります。

ここでは、おもな再治療の選択肢を解説します。

マウスピース矯正を再開する

後戻りが軽度であれば、新しいマウスピースを作製して治療を再開できることがあります。

使用しているブランドによっては過去の治療データを引き継げるため、再スキャンや治療計画の修正だけで済む場合も少なくありません。

やめていた期間が短いほど再開しやすいため、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします

ワイヤー矯正へ変更する

後戻りが大きい場合や、マウスピースでは動かしにくい歯並びの場合は、ワイヤー矯正へ変更する方法もあります。

ワイヤー矯正は歯に装置を固定するため装着時間の管理が不要で、複雑な歯並びにも対応しやすいです。

ただし、追加費用や治療期間の延長が生じる可能性があるため、担当医とよく相談したうえで検討しましょう

セラミック治療を検討する

前歯の見た目を短期間で整えたい場合は、セラミック治療が選択肢になることもあります。

セラミック治療とは、歯にセラミック製のかぶせ物や貼り付けをすることで形や色を整える方法です。

かぶせ物(クラウン)は歯を大きく削る必要がありますが、ラミネートベニアは削る量が比較的少なく、歯をほぼ削らずに済む種類もあります。

いずれの場合も、歯科医師とよく相談したうえで判断しましょう。

歯をほぼ削らないラミネートベニアは「削らないラミネートベニア(ノンプレップベニア)とは?メリット・デメリットと向いている人を解説」で解説しています。

マウスピース矯正を続けやすいクリニックを選ぶポイント

マウスピース矯正は、数カ月〜3年程度かかることもあるため、無理なく通院を続けられるクリニック選びが重要です。

ここでは、選ぶ際のポイントを解説します。

不安や悩みを相談しやすい環境があるか

マウスピース矯正では、治療中に痛みや効果への不安を感じることは珍しくありません。

カウンセリングでは、悩みや希望を丁寧に聞き取り、治療のゴールや複数の選択肢を説明してくれるか確認しましょう

セカンドオピニオンや転院を検討している場合も、現在の悩みや状況を丁寧に聞いてくれるクリニックだと相談しやすいです。

治療内容や追加費用について説明が明確か

マウスピース矯正は、基本の施術費用のほかに、初診料や保定装置費用などが別途発生する場合もあります。

転院や再治療では、再診断やマウスピースの再作製による追加費用が生じることもあり、総額が想定より高くなるケースも少なくありません。

提示された金額に何が含まれているか、事前に総額で確認しておきましょう。

矯正治療の経験が豊富な歯科医師に相談できるか

マウスピース矯正は、矯正治療の経験が豊富な歯科医師に治療してもらうことが大切です

経験が浅い歯科医師では、複雑な歯並びや治療途中のケースへの対応が難しい場合があります。

特にセカンドオピニオンや転院では、治療途中からの対応になるため、経験や技術力が必要です。

一定以上の症例経験や知識をもつ認定医や専門医の資格があれば、複雑な症例や治療途中のケースにも対応しやすいです。

医師紹介で記載されていることが多いため、症例写真や治療実績とあわせて事前に確認しておきましょう。

自分の歯並びや治療状況に合った提案をしてもらえるか

歯並びの状態や希望する治療範囲によって、適したマウスピースの種類は異なります。

歯並びや治療状況に合っていない方法を選ぶと、思うように歯が動かなかったり治療期間が延びたりするリスクがあります。

希望する治療法や現在の治療状況によっては、そのクリニックでは対応できない場合があります。

治療途中の場合は、転院に対応しているか、現在の歯並びや治療経過を踏まえた提案をしてもらえるか確認しましょう

マウスピース矯正を転院するときに確認したいこと

転院では事前に確認しておきたいポイントがあります。

ここでは、必要な資料や流れを解説します。

転院時に必要になることが多い資料

マウスピース矯正の転院では、現在の治療状況を共有するために、以下のような資料が必要になることがあります。

必要なもの おもにもらう場所 準備にかかる期間の目安
紹介状 現在通院中の歯科医院 1~2週間
レントゲン・口腔内写真 現在通院中の歯科医院 当日〜1週間程度
歯型データ(石膏模型またはスキャンデータ) 現在通院中の歯科医院 当日〜1週間程度
治療計画書 現在通院中の歯科医院 当日〜1週間程度
使用中のマウスピース 自分で保管・持参 手元保管
追加アライナーの書類 現在通院中の歯科医院 数日〜1週間程度

必要な資料はクリニックによって異なるため、転院先にも事前に確認しておくと安心です。

転院の流れ

まずは現在のクリニックに転院の意思を伝え、引き継ぎに必要な資料やデータを準備してもらいます。紹介状や治療データの作成には時間がかかる場合もあるため、転院が決まった時点で早めに相談しておきましょう

次に、転院先として検討しているクリニックへ治療の引き継ぎに対応しているか確認します。現在使用しているマウスピースブランドに対応しているか、追加費用が発生するかも確認しておくと安心です。

そのあと、転院先で初診や再検査を行い、現在の歯並びや治療経過を確認したうえで治療を再開します。

マウスピース矯正に関するよくある質問

Q:旅行や体調不良で数日〜1週間ほど中断しても大丈夫ですか?
2〜3日程度であれば、再装着しながら様子を見つつ担当医へ相談しましょう。1週間以上中断するとマウスピースが合わなくなる場合があります。

事前に予定がわかっている場合は早めに担当医へ相談しておきましょう。

Q:急な入院で突然通院できなくなった場合はどうすればよいですか?
短期間であれば現在のマウスピースを継続しながら対応できる場合があります。長期間通院が難しい場合は、治療計画の見直しについて担当医へ相談しましょう。

入院する場合は、主治医にもマウスピース矯正中であることを伝えておきましょう。

Q:自己判断で中断しても大丈夫ですか?
自己判断でマウスピース矯正を中断すると、後戻りや追加費用につながる可能性があります。やめたい理由がある場合は、まず担当医へ相談することが大切です

Q:途中でやめた場合は返金されますか?
返金の可否は、契約内容や治療段階によって異なり、途中で中断しても全額返金されないケースが多くあります。契約前に、返金規定について確認しておくことが大切です。

Q:マウスピース矯正を途中でやめてワイヤー矯正に変更できますか?
歯並びや治療状況によっては、ワイヤー矯正へ変更できる場合があります。ただし、追加費用や治療期間の延長が生じる可能性もあります。

矯正の変更については「インビザラインからワイヤーに変更できる?変更する理由や注意点も解説」でも解説しています。

Q:矯正を途中でやめたあとに後戻りした歯並びは再治療できますか?
後戻りした歯並びは、再治療できるケースがほとんどです。ただし、やめていた期間が長いほど、追加費用や治療期間がかかる可能性があります。

Q:セカンドオピニオンを受けたら必ず転院しなければなりませんか?
セカンドオピニオンは、現在の治療方針が適切かどうかを確認するための相談です。必ずしも転院を前提とするものではなく、相談後も現在のクリニックで治療を継続できます。

Q:現在の治療を続けながらセカンドオピニオンを受けられますか?
現在のクリニックへ通院しながら別の歯科医院でセカンドオピニオンを受けることは可能です。紹介状がなくても相談できる医院が多いため、気軽に相談してみましょう。

Q:セカンドオピニオンを受けるときに持参するものはありますか?
必須ではありませんが、レントゲン写真や口腔内写真、治療計画書、現在使用しているマウスピースがあると治療状況を共有しやすいです。

Q:転院先が決まるまでマウスピースはどうすればよいですか?
転院先が決まるまでの間は、現在のマウスピースを継続して装着しましょう。治療期間を長引かせないためにも、転院先探しは早めに進めることをおすすめします。

この記事のまとめ


•マウスピース矯正を途中でやめると、後戻りやかみ合わせの悪化につながる可能性がある
•やめていた期間が長いと、マウスピースが合わなくなったり追加費用が発生したりすることもある
•「やめたい」と感じた場合は、まず担当医へ相談し、通院ペースの調整や一時中断などの対応が可能か確認する
•治療方針に不安がある場合は、セカンドオピニオンや転院相談も選択肢のひとつ
•自己判断で放置せず、早めに相談することが重要

マウスピース矯正は赤坂さくら歯科・矯正歯科にご相談ください

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、マウスピース矯正中の不安や悩み、転院・セカンドオピニオンのご相談にも対応しています。ドクター・スタッフ全員が女性のため、治療中の不安も相談しやすい環境です。

カウンセリングはインビザライン認定ドクターの院長が担当し、矯正治療は日本矯正歯科学会認定医が対応します。

画像や動画を用いて治療の進み具合をわかりやすく説明しています。歯の動きや治療の継続、痛みに関する不安がある方も、お気軽にご相談ください。

以下は、インビザラインエクスプレスの症例写真です。前歯に隙間がみられた症例で、歯並びを整え、口元のバランスを改善しました。

当院では全国的に導入されているインビザラインにも対応しており、転院や治療の引き継ぎに関するご相談も受け付けています。

施術内容 インビザラインエクスプレス
費用 165,000円
年齢・性別 30代女性
治療期間
リスクと副作用 痛みや違和感、むし歯、歯肉炎

以下は、サクライナーの症例写真です。前歯の隙間や歯並びの乱れがみられましたが、サクライナーによって歯並びを整え、前歯の隙間を目立ちにくくしました。

サクライナーは3カ月に1回の通院を基本とした当院オリジナルのマウスピース矯正です。通院負担が気になる方にも続けやすい特徴があります


施術内容 サクライナー
費用 300,000円
年齢・性別 30代男性
治療期間 4カ月
リスクと副作用 違和感や痛み、歯周病、虫歯

当院は赤坂駅から徒歩約30秒、朝7時30分から診療しているため、仕事前や通勤前にも通いやすい環境です。

「まずは相談してから判断したい」という方は、ぜひカウンセリングへお越しください。Web予約は24時間受付、LINE・お電話でもご予約いただけます。

サクライナーについては「オリジナルのマウスピース矯正サクライナーで美しい歯へ!」でも詳しく解説しています。


監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

赤坂の歯医者 赤坂さくら歯科・矯正歯科
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カテゴリ:マウスピース矯正(サクライナー)に関するコラム, 医師監修コラム