記事は、赤坂さくら歯科・矯正歯科 院長・歯科医師 土黒さくらの監修のもと作成しています。
「ラミネートベニアはどのくらいの期間で終わる?」
「仕事をしながらでも通院できる?」
ラミネートベニアは、前歯の色や形、軽度のすきっ歯などを比較的短期間で整えられる治療法です。
ただし、実際の治療期間や通院回数が気になり、仕事や予定と両立できるか不安に感じている方も多いでしょう。
この記事では、ラミネートベニアの治療期間や治療の流れをはじめ、期間が延びるケースなどを解説します。
治療に必要な期間を把握し、仕事や予定と両立できるかを具体的にイメージできる内容です。ぜひ参考にしてください。
ラミネートベニアの治療期間はどのくらい?

ラミネートベニアは、おもに上下の前歯12本を対象に、歯の表面へ薄いセラミックのチップを貼り付けて見た目を改善する治療です。歯の色や形、軽度のすきっ歯などを整えられます。
治療期間は一般的に2週間〜1カ月程度、通院回数は2〜3回が目安です。
ただし、治療する本数が多い場合や、虫歯・歯周病の治療が必要な場合は、1〜2カ月程度かかることもあります。
希望する時期がある場合は、余裕を持って歯科医院へ相談しましょう。
ラミネートベニア症例写真
こちらは、上の前歯8本に全く削らないラミネートベニア(サクラミネートベニア)をおこなった30代女性の症例です。
治療期間は2週間で、歯の色や形、前歯のすき間を整えています。
複数本を治療する場合でも、歯の状態や治療内容によっては2週間程度で完了するケースがあります。

※効果・結果には個人差があります。
【症例の詳細】
上の2枚は、治療前と装着後にお顔全体を撮影したものです。
このケースは初診から装着までを2週間で終えています。
1回目の来院でカウンセリングと検査、口腔内写真の撮影を行い、そのまま歯の表面を整えて型取りまで進めました。
セラミックのシェルは技工所で製作し、2回目の来院で色と形を確認したうえで8本を装着しています。
歯をほとんど削らない方法のため、製作を待つあいだも仮歯を使わずに普段どおり過ごしていただけました。
このように本数が多くても、虫歯や歯周病の治療が不要で歯の状態が安定していれば、2週間程度で完了するケースがあります。
反対に、先に虫歯の治療が必要な場合や、色や形の調整に時間をかける場合は、1〜2カ月かかることもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療 | ラミネートベニア(サクラミネートベニア) |
| 年齢・性別 | 30代女性 |
| 治療費用 | 144万円(ラミネートベニア1本18万円×8本) |
| 治療期間 | 2週間 |
| リスク | 剥がれや破損 |
※症例の治療費用は治療当時のものです。現在の料金とは異なる場合があります。
ラミネートベニアの治療の流れ

ラミネートベニアは、カウンセリングや診査から始まり、歯の形成・型取り、製作、装着という流れで進みます。
ここでは、完成までの一般的な流れを紹介します。
カウンセリング・診査
まずは、歯の色や形、すき間などの悩みや希望する仕上がりを聞いたうえで、虫歯や歯周病の有無、歯並び、噛み合わせなどを診査します。
レントゲンや口腔内写真、噛み合わせのチェックまで行ってくれる医院であれば、装着後の不具合を見落としにくく安心です。
また、希望や不安をこの時点で伝えきれないと、仕上がりのイメージにズレが生じる可能性があります。疑問や不安は、この段階でしっかり共有しておきましょう。
虫歯や歯周病、歯茎の炎症が見つかった場合は、ラミネートベニアの治療前にその治療が必要になり、治療完了までの期間が延びます。
治療計画・シミュレーション
治療を決定したら、診査結果と希望する仕上がりをもとに、治療する歯の本数や削る量、シェルの形・色などを決めていきます。
シミュレーションで自分の歯に合わせた仕上がりを事前に確認できる医院もあります。
製作にかかる期間や次回以降の通院スケジュールもあわせて確認しておけば、治療をスムーズに受けやすいです。
また、装着までの過ごし方(食事制限の有無や仮歯での注意点など)も、このタイミングで確認しておくと安心です。
歯の形成・型取り
治療計画に沿って、装着する歯の表面を薄く削って整えます。ラミネートベニアは麻酔を使用せずに行うことが一般的ですが、痛みが心配な場合は麻酔の使用について事前に相談しておくとよいでしょう。
削る量を抑えたい場合は、ほとんど削らずに治療できるラミネートベニア(ノンプレップタイプ)もあるため、事前に相談してみましょう。
形成後はその場で型取りを行います。初診時の所要時間は、カウンセリング・検査のみの場合は30〜60分、形成・型取りまで行う場合は60〜90分程度が目安です。
ラミネートベニアの製作
型取りした情報をもとに、歯科技工士がラミネートベニアを製作します。製作期間はおおよそ1〜2週間が目安です。
歯を大きく削らない治療のため仮歯が不要なケースも多く、その場合は製作期間中も日常生活に大きな支障なく過ごせます。ただし削る量が多い症例では、仮歯を使用することもあります。
装着・噛み合わせの調整
完成したラミネートベニアを歯に合わせ、色や形、周囲の歯とのなじみを鏡で確認します。問題がなければ歯に接着し、噛み合わせを確認して強く当たる部分を調整すれば治療は完了です。
強く当たる部分が残ったまま過ごすと、シェルの欠けや脱離につながることがあるため、違和感がある場合はその場で伝えましょう。
装着後のメンテナンス
装着後に食事をしてみて違和感がある場合は、必要に応じて調整してもらいましょう。
ラミネートベニアそのものは虫歯になりませんが、天然歯との境目に汚れがたまり虫歯や歯周病が起こることがあります。また、噛み合わせの変化や接着部分の劣化を放置すると、欠けや脱離につながることもあります。
そのため、3〜6カ月に1回程度を目安に、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
ラミネートベニアの治療期間が延びるケース
ラミネートベニアは一般的に2週間〜1カ月程度で治療できます。ただし、歯の状態や治療する本数などによっては、通常より時間がかかることも少なくありません。
ここでは、治療期間が長くなる主なケースを紹介します。
虫歯や歯周病の治療が必要な場合
虫歯や歯周病がある場合は、内部での進行や不適切な装着を防ぐため、ラミネートベニアより先にその治療を行います。
その分の治療期間が加わるため、ラミネートベニアが完成するまでの期間も長くなります。
治療する本数が多い場合
1本だけ治療すると周囲の天然歯との色や形の違いが目立つ場合があるため、複数本をまとめて治療することがあります。
本数が多いほどチップの製作や色・形の調整に時間がかかり、治療期間が長くなります。
使用する素材による違い
ラミネートベニアの製作期間は、使用する素材によって異なることがあります。
e.max(イーマックス)やジルコニアなど、素材によって製作方法や工程が異なるため、完成までの日数に差が生じる場合があります。
取り扱う素材や製作期間は歯科医院によって異なるため、希望する時期がある場合は事前に確認しておきましょう。
歯科医院の設備や製作体制による違い
ラミネートベニアの完成までの期間は、歯科医院の設備や製作体制によっても異なります。院内で製作するか歯科技工所へ依頼するかなど、体制は歯科医院によってさまざまです。
結婚式や写真撮影など終えたい時期が決まっている場合は、カウンセリングの際に完成までの期間を確認しておくと安心です。
ラミネートベニア以外の治療法と期間の違い
面接や仕事のイベント、結婚式などまでに「前歯をきれいにしたい」と考えている方もいるでしょう。
ラミネートベニアが希望する時期に間に合わない場合に備えて、ほかの治療法にかかる期間も確認しておきましょう。
| 治療方法 | どんな治療か | 対応できる症状 | 治療期間の目安 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ラミネートベニア | 歯の表面を薄く削り、セラミックのチップを貼り付ける | 歯の色、形、軽度のすきっ歯 | 2週間〜1カ月程度 | 5〜20万円/本(治療法によって異なる) |
| ダイレクトボンディング | 歯科用の樹脂を歯に直接盛り足して形を整える | 小さな欠け、部分的な変色、わずかなすき間 | 1回の通院で完了することが多い | 1〜7万円/本 |
| セラミッククラウン | 歯を全体的に削り、セラミックの被せ物で覆う | 大きな虫歯、歯の欠損、形や向きの大きな修正 | 2週間〜1カ月程度(虫歯治療を伴う場合はさらに延びる) | 10〜18万円/本 |
| ホワイトニング | 薬剤を使って歯を漂白し、色を明るくする | 歯の色のみ(形やすき間は変えられない) | 数回の通院で完了することが多い | 5千〜20万円 |
| 矯正治療 | 装置を使って歯を少しずつ動かし、歯並びを整える | 歯並び、噛み合わせ全体 | 数カ月〜数年 | 全体:40万〜100万円 部分:30万〜60万円 |
※費用は治療方法や治療範囲、歯科医院によって異なります。
審美歯科で行われることが多い治療について「歯医者で行う審美歯科とは?おもな治療内容を5つ紹介」で解説しています。
関連記事歯医者で行う審美歯科とは?おもな治療内容を5つ紹介ホワイトニングやセラミック、ダイレクトボンディングなど、審美歯科で行う代表的な治療をまとめています。
ラミネートベニアの治療をスムーズに進めるポイント
ラミネートベニアの治療をスムーズに進めるには、治療前に希望する仕上がりや予定を整理しておくことが大切です。
ここでは、治療を予定どおりに進めるために確認しておきたいポイントを紹介します。
ラミネートベニアの実績が豊富な歯科医院を選ぶ
ラミネートベニアは、色や形を歯に合わせて調整する必要があるため、歯科医師の技術力に左右される治療です。
追加の調整や作り直しが必要になると、その分だけ治療期間も長くなります。
歯科医院を選ぶ際は、ラミネートベニアの症例数や症例写真、歯科医師の経験などを確認しておくとよいでしょう。
治療や製作のスケジュールを事前に確認する
ラミネートベニアは、初診と施術が別日になったり、チップの製作に日数がかかったりと、スケジュールが歯科医院によって異なります。
なるべく早く治療を進めたい場合は、予約前に公式サイトの治療の流れを確認したり、メールや電話で問い合わせたりしておくとよいでしょう。
初診当日の進め方や製作期間の目安、次回以降の予約間隔などを把握しておくと、予定を立てやすくなります。
カウンセリングで希望を具体的に伝える
カウンセリングでは、希望する歯の色や形、本数、予算を具体的に伝えましょう。
仕事やイベントの予定がある場合は、「遅くとも○日までに終えたい」など余裕を持った完了希望日も伝えることが大切です。
実際の治療期間は歯の状態や本数によって異なるため、この場であらためて確認しておくと安心です。
希望を共有しておくことで治療計画が立てやすくなり、途中の変更や追加調整を減らせます。
ラミネートベニアの治療期間に関するよくある質問
歯を削ってからラミネートベニアを装着するまで目立ちますか?
削る量によって異なります。歯をほとんど削らない場合は仮歯を使用しないこともありますが、必要に応じて歯の色に近い仮歯を装着します。
見た目が気になる場合は、装着までどのような状態で過ごすのか事前に確認しておきましょう。
削らないラミネートベニアは治療期間が短くなりますか?
削る量が少ない分、形成にかかる時間は短い傾向にあります。
ただし、型取りや製作、装着などの工程は通常と同様に必要なため、治療開始から装着までの期間が大幅に短くなるとは限りません。
削らないラミネートベニアについては「削らないラミネートベニア(ノンプレップベニア)とは?メリット・デメリットと向いている人を解説」をご覧ください。
関連記事削らないラミネートベニア(ノンプレップベニア)とは?メリット・デメリットと向いている人を解説歯をほとんど削らないタイプの特徴と、向いている人・向いていない人を歯科医師が解説しています。
ラミネートベニアの治療中に食事制限はありますか?
基本的には普段どおり食事できます。ただし、仮歯の使用中や、ラミネートベニアの装着後は、次の食事から数日程度は硬いものや粘着性の高いものを避けましょう。
その後も破損や脱離を防ぐため、極端に硬いものを前歯で噛むことは避けることが大切です。
ラミネートベニアの治療は仕事に支障がありますか?
大きなダウンタイム(治療後に日常生活へ戻るまでの期間)を伴う治療ではないため、長期間仕事を休む必要はありません。
ただし治療後にしみたり、噛み合わせに違和感が出たりすることがあるため、接客や会食などの予定がある場合は事前に確認しておくと安心です。
仕事などで通院の間隔が空いても大丈夫ですか?
通院の間隔が空くと、その分だけ治療完了までの期間も長くなります。通院できる日が限られている場合は、治療前にスケジュールを伝えておきましょう。
ラミネートベニアはほかの治療法と併用できますか?
矯正治療やホワイトニング、インプラントなどと組み合わせることも可能ですが、治療内容によって適した順番や全体の期間は異なります。
矯正治療などを併用する場合は、ラミネートベニア単独よりも治療期間が長くなることがあります。
以下は、インビザライン矯正とラミネートベニアを組み合わせて治療した20代女性の症例です。治療期間は2年で、矯正治療で歯並びを整えたうえで、ラミネートベニアによって小さな歯を整えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療 | インビザライン矯正・ラミネートベニア |
| 年齢・性別 | 20代女性 |
| 治療費用 | 117万円(インビザライン矯正99万円・ラミネートベニア1本18万円) |
| 治療期間 | 2年 |
| リスク | 痛みや違和感、歯周病や虫歯、後戻り、剥がれや破損 |
※効果・結果には個人差があります。
複数の治療を希望する場合は、希望する時期も伝えたうえで治療の順番や期間を歯科医師に相談しましょう。
ラミネートベニアは何年くらい持ちますか?
一般的に10〜15年程度が目安ですが、使用する素材や噛み合わせ、日頃のケアなどによって異なります。長く使用するためには、3〜6カ月に1回程度の定期的なメンテナンスが大切です。
この記事のまとめ
ラミネートベニアの治療期間は一般的に2週間〜1カ月程度、通院回数は2〜3回が目安です。ただし、治療する本数や虫歯・歯周病の有無、使用する素材、歯科医院の製作体制などによって期間は異なります。
また、矯正治療やインプラントなどを併用する場合は、ラミネートベニア単独より治療期間が長くなることがあります。
仕事やイベントに合わせて治療したい場合は、希望する完了時期を早めに歯科医師へ伝えておくことが大切です。
ラミネートベニアは赤坂さくら歯科・矯正歯科へご相談ください
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、天然歯への負担をできるだけ抑えるため、歯をほとんど削らないラミネートベニアを行っています。
丁寧なカウンセリングと診査を行い、希望する仕上がりや治療を終えたい時期を踏まえて、一人ひとりに合った治療計画をご提案します。治療期間や通院回数も事前に確認できるため、仕事や予定との調整もしやすいでしょう。
赤坂駅から徒歩30秒、平日は朝7時30分から診療しているため、出勤前や仕事帰りにも通院しやすい環境です。Web予約は24時間受付のほか、LINE・お電話でも承っています。
「できるだけ歯への負担を抑えたい」「仕事や予定に合わせて前歯を整えたい」という方は、お気軽にご相談ください。

監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
