インプラント治療をためらう理由として、最も多く挙げられるのが痛みへの不安ではないでしょうか。骨に穴を開けると聞けば、身構えてしまうのも自然なことです。
この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、インプラントの痛みを手術中と術後に分けてお伝えします。あわせて、治っていく過程の痛みと、早めに受診したほうがよい痛みをどう見分けるかもまとめました。
インプラントの痛みは手術中と術後で性質が違う
インプラントの痛みは、ひとまとめに語れるものではありません。手術中と術後では、痛みの出方も対処のしかたもまったく違うからです。
手術中は局所麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じずに進みます。一方で術後は、麻酔が切れたあとに数日ほど痛みが出るのが一般的です。この2つを分けて考えると、何を心配すればよいのかがはっきりします。
なお、痛みの感じ方には個人差があるという前提も知っておいてください。同じ手術を受けても、ほとんど気にならなかったという方もいれば、数日つらかったという方もいます。
手術中に痛みを感じにくい理由

手術中の痛みは、麻酔によって抑えられます。仕組みを知っておくと、当日の不安はかなり小さくなるでしょう。
局所麻酔で痛みの信号を止める
インプラント手術は局所麻酔で行います。歯を抜くときと同じように、治療する部分の感覚を一時的に遮断する方法です。麻酔が効いているあいだは、器具が触れている感覚や振動は伝わっても、痛みとしては感じにくくなります。
緊張が強い方には静脈内鎮静法
歯科治療そのものが苦手な方や、嘔吐反射が出やすい方には、静脈内鎮静法という選択肢があります。点滴で鎮静薬を入れ、うとうとした状態で手術を受ける方法で、赤坂さくら歯科・矯正歯科では麻酔を専門に担当する歯科医師が対応しているのです。
費用は1回あたり8万8千円で、通常のオペや2時間以内の治療であれば7万1千5百円(いずれも税込)です。
痛みの感じ方には個人差がある
麻酔が効いていても、体が緊張していると痛みを強く感じやすくなります。眠れていない日や体調が優れない日は、感じ方が変わることもあるでしょう。不安が強いときは我慢せず、事前に伝えておいてください。
術後の痛みはいつがピークでいつ引くのか

麻酔が切れると痛みが出はじめます。ただ、その経過にはおおよその型があります。
図のなかの写真は、左下6番にインプラントを埋入したあと、腫れが出た症例です。腫れ方には個人差があり、実際にはまったく腫れない方のほうが多くいらっしゃいます。このように腫れた場合でも、下記の経過をたどって引いていきますので、ご安心ください。
なお、この治療の内容はインプラント治療(左下6番)で、費用は埋入手術33万円、アバットメント5万5千円、上部構造18万7千円を合わせておよそ57万円(税込)です。リスクと副作用として、痛み、腫れ、内出血、感染、違和感が生じることがあります。
ピークは手術当日から2〜3日
痛みは手術当日の夜から翌日にかけて強くなり、2日目から3日目あたりがピークになることが多いようです。腫れの経過とほぼ重なります。この時期を越えると、日を追って軽くなっていくのが通常の流れです。
1週間ほどで落ち着いていくのが一般的
その後は徐々に和らぎ、1週間ほどで日常生活に支障がない程度まで落ち着いていくのが一般的です。傷口が塞がるまでの違和感はもう少し続くこともありますが、痛みとして意識する場面は減っていきます。
痛み止めで和らげられることがほとんど
術後には痛み止めが処方されます。一般的な鎮痛薬で和らげられることがほとんどで、痛みが強くなる前に飲んでおくほうが楽に過ごせるでしょう。
自己判断で量を増やしたり、飲むのをやめたりせず、指示された飲み方を守ってください。
痛みが強く出やすいケース
同じインプラント手術でも、条件によって術後の負担は変わります。
骨を増やす処置をともなう場合
骨が足りずにGBR(骨誘導再生術)やサイナスリフト(ラテラルアプローチ)、ソケットリフト(クレスタルアプローチ)を併用する場合は、触れる範囲が広くなるぶん痛みや腫れが出やすくなります。
手術の前に、どの処置を併用するのかを確認しておきましょう。
埋入する本数が多い場合
一度に埋める本数が増えるほど、体への負担は大きくなります。本数が多いときは、腫れとあわせて痛みも強く出やすいとお考えください。分けて手術する方法もあるため、心配な方は相談してみるとよいでしょう。
治る過程の痛みと異常のサインの見分け方

術後の痛みで本当に知りたいのは、この痛みが放っておいてよいものかどうかです。判断の手がかりは3つあります。
日を追って軽くなっているか
最も分かりやすい目安が、時間とともに軽くなっているかどうかです。ピークを過ぎても痛みが変わらない、あるいは一度和らいだのに再び強くなったという場合は、治る過程から外れている可能性があります。
じっとしていても痛むかどうか
噛んだときや触れたときだけ痛むのであれば、傷が治る過程の痛みであることが多いといえます。一方、何もしていないのにずきずきと痛む場合や、夜眠れないほど痛む場合は、感染などが起きていることも考えられるでしょう。
しびれをともなっていないか
痛みとしびれは別の症状です。唇やあご、舌の感覚が鈍い、触っても分かりにくいといった変化があるときは、痛みとは切り分けて早めに伝えてください。次の章でくわしく説明します。
しびれに気づいたときは早く動く

下あごの奥にインプラントを埋め入れる場合、近くを下歯槽神経という神経が通っています。ここに影響が及ぶと、痛みではなくしびれや感覚の鈍さとして現れるのです。
厚生労働省の委託事業としてまとめられた資料(歯科インプラント治療のためのQ&A)によると、インプラント埋入手術後の下歯槽神経麻痺の発現率は調査方法によって幅が大きく、1%に満たない報告から8%台の報告まであるとされています。
この中にはごく短期間の軽微な知覚障害も含まれると考えられますが、重篤な神経損傷では回復までに長期間を要することがあり、永続的な麻痺が残る可能性もあるため厳重な注意が必要とされているのです。
同じ資料は、対処として早期であるほど有効性が高い方法があること、そして神経損傷が疑われる場合は速やかに専門の医療機関へ転院させることが有効だと述べています。つまり、しびれに関しては様子を見る時間そのものが不利に働きます。少しでもおかしいと感じたら、その日のうちに治療を受けた医院へ連絡してください。
なお、こうした事態を避けるために欠かせないのが術前の診断です。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、デジタル歯科用CTで顎の骨の立体構造と神経の位置を立体的に把握し、シミュレーションソフトで埋入位置を決めたうえで、サージカルガイドを作製して計画どおりの位置に埋め入れています。
数年後に出てくる痛みは別の原因
手術から何年も経ってから痛みが出た場合、原因は手術そのものではありません。多くはインプラント周囲炎という、人工歯根の周りに起きる炎症です。
歯周病に似た状態で、初期には自覚症状がほとんどないまま進みます。痛みを感じる段階になっているときは、すでに骨が失われていることも少なくありません。
厚生労働省の同じ資料でも、治療後に定期的な検診を受けていない方は、受けていた方と比べて残存率が低く、周囲のトラブルの発生頻度が高いことが示されています。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、治療後は3か月から6か月に1回の定期メンテナンスをお願いしています。痛みが出る前に見つけるための通院だとお考えください。
赤坂さくら歯科・矯正歯科の痛みへの配慮
赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅4出口から徒歩30秒、朝7時半からの診療という通いやすさが特徴です。
インプラントを担当するのは、日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師です。診断にはデジタル歯科用CTを用い、神経や上顎洞との距離を確かめたうえで治療計画を立てています。手術への不安が強い方には、麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法もご用意しています。
また、朝7時半から診療しているため、痛みや違和感が出たときには仕事の前に立ち寄っていただくこともできるでしょう。何かあったときにすぐ相談できることは、痛みへの不安をやわらげる支えになるはずです。
よくある質問
手術中に痛みを感じることはありますか
局所麻酔が効いているため、手術中はほとんど痛みを感じません。器具が触れる感覚や振動は伝わりますが、痛みとしては認識しにくい状態です。麻酔が効きにくいと感じたときは、その場で遠慮なくお伝えください。
術後の痛みはどのくらい続きますか
手術当日から2日目、3日目あたりがピークで、その後は日を追って軽くなり、1週間ほどで落ち着いていくのが一般的です。ただし骨を増やす処置をともなう場合や本数が多い場合は、もう少し長引くこともあります。
痛み止めはどのくらい飲みますか
処方された指示に従ってください。多くの場合、痛みが強い数日のあいだに服用し、和らいできたら間隔をあけていく形になります。自己判断で量を増やさず、効かないと感じるときは連絡してください。
痛みが1週間以上続くときはどうすればよいですか
受診してください。ピークを過ぎても軽くならない、一度和らいだのに再び強くなった、じっとしていても痛むといった場合は、治る過程から外れている可能性があります。早いほど対処の選択肢は多く残ります。
唇やあごがしびれているのですが大丈夫でしょうか
その日のうちに治療を受けた医院へ連絡してください。しびれは痛みとは別の症状で、神経に関わる可能性があります。対処は早いほど有効とされているため、様子を見ずに伝えることが大切です。
インプラントの痛みが不安なら赤坂さくら歯科・矯正歯科へ相談を
インプラントの痛みは、手術中と術後に分けて考えると見通しが立ちます。手術中は局所麻酔でほとんど痛みを感じず、術後は2日目から3日目をピークに、1週間ほどで落ち着いていくのが一般的です。痛み止めで和らげられることがほとんどでしょう。
大切なのは、治っていく痛みと、そうでない痛みを見分けることです。目安になるのは、日を追って軽くなっているか、じっとしていても痛むか、しびれをともなっていないかという3点です。当てはまらないと感じたら、早めに連絡してください。
「痛みが怖くて踏み出せない」「今出ている痛みが心配」という方も、まずは口のなかの状態を確かめてみてください。港区赤坂の赤坂さくら歯科・矯正歯科では、精密なCT診断をもとに、痛みへの備えも含めて治療計画をご説明しています。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
参考文献
関連記事

監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
