インプラントを希望して歯科医院を訪れたのに、「あなたはインプラントができない」と言われて落ち込んでしまった方もいるでしょう。けれども、その言葉の多くは「今のままではできない」という意味であって、「一生できない」という意味ではありません。条件を整えれば治療にたどり着けるケースは、実はとても多いのです。
この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、インプラントが難しくなる条件を整理したうえで、整えれば受けられるケースとその対処法、慎重な判断が必要なケース、そしてどうしても難しいときの選択肢までを、臨床の視点を交えてお伝えします。
目次
「インプラントできない」の多くは「今はできない」

まず知っておいていただきたいのは、インプラントができない理由には2つの種類があるという点です。1つは、条件を整えれば治療が可能になるという相対的な理由です。もう1つが、無理をすべきではない、あるいは避けたほうがよいと判断される理由になります。そして、実際に相談に来られる方の大半は、前者の相対的な理由に当てはまります。
たとえば、歯周病があるならまず治す、喫煙しているなら禁煙する、骨が足りないなら骨を補う、といった順序を踏むことで、道が開けることは珍しくありません。「他院で断られた」という場合も、その医院に骨を増やす設備や経験がなかっただけで、別の医院なら対応できることもあります。だからこそ、自分がどのタイプに当てはまるのかを正しく知ることが、あきらめないための第一歩になります。
インプラントが難しくなる主な条件

ここでは、インプラントが難しいと判断されやすい条件を、性質ごとに整理して見ていきましょう。
口の中の状態によるもの
最も多いのが、口の中の環境が整っていないケースです。歯周病が進んでいると、インプラントを支える骨がすでに減っていたり、埋め込んだあとに細菌感染を起こしやすくなったりします。多数の虫歯がある場合も、そのままでは治療を進められません。また、インプラントを支える顎の骨の厚みや高さが足りない骨不足も、難しいとされる代表的な理由になります。
生活習慣によるもの
喫煙は、インプラントの成功率を下げる大きな要因です。タバコに含まれる成分が血流を悪くし、傷の治りや骨との結合を妨げてしまうためです。強い歯ぎしりや食いしばりがある方も、インプラントに過剰な力がかかり、長持ちしにくくなることがあります。加えて、治療後の定期的なメンテナンスに通えない状況も、長期的な安定を保つうえで支障になるのです。
全身の状態と年齢によるもの
糖尿病や高血圧などの持病がある場合、状態が安定していないと外科手術のリスクが高まります。妊娠中は、レントゲン撮影や服薬、体への負担を避ける観点から、治療の時期をずらすのが一般的です。顎の骨がまだ成長しきっていない未成年も、原則として成長を待ちます。腎臓の病気で透析を受けている方など、全身の管理が必要な場合も、慎重な判断が求められるのです。
服用している薬によるもの
見落とされがちですが、飲んでいる薬もインプラントの可否に関わります。とくに注意したいのが、骨粗鬆症やがんの治療で使われる骨吸収抑制薬です。ビスホスホネート製剤やデノスマブといった薬を使っていると、抜歯やインプラントのような骨への処置をきっかけに、まれに顎の骨が壊死する薬剤関連顎骨壊死という状態が起こることがあります。だからこそ、服用中の薬はすべて歯科医師に伝えることが欠かせません。
条件を整えれば受けられるケースと対処法

先ほどお伝えしたとおり、難しいとされる理由の多くは、条件を整えることで乗り越えられます。ここでは、代表的なケースごとに対処の道筋を見ていきましょう。
口の中の環境が原因であれば、まず歯周病や虫歯の治療を先に行い、口の中を健康な状態に整えてからインプラントに進みます。骨が足りない場合は、骨を補う骨造成という治療によって、土台を作り直せることがほとんどです。喫煙が原因なら、治療の前後にしっかり禁煙することで、成功率をぐっと高められます。
全身の状態が理由の場合は、内科の主治医と歯科が連携して進めていくのです。糖尿病であれば血糖のコントロールを整えてから、高血圧であれば安定させてから治療に入る、という流れになります。未成年であれば顎の成長が終わるのを待ち、妊娠中であれば出産後に始めるのが基本です。定期的な通院が難しい方は、通える範囲やペースをあらかじめ歯科医師と相談しておくと、無理なく続けられます。こうして見ると、「できない」の多くが「順番と準備しだいでできる」に変わっていくことが分かります。
慎重な判断や代替の検討が必要なケース
一方で、条件を整えても慎重にならざるを得ない、あるいはインプラント以外の方法を検討したほうがよいケースもあるでしょう。ここを正直にお伝えするのが、誠実な歯科医院の役割だと考えます。
その代表が、先ほど触れた骨吸収抑制薬を使っていて、なおかつ糖尿病や透析といったほかのリスクを合わせ持っている場合です。骨吸収抑制薬を使っているだけでインプラントが一律に禁止されるわけではありませんが、リスクが重なると、無理な治療計画は避け、入れ歯やブリッジといった代替の方法を検討すべきとされています。がんの治療で高用量の薬を使っている方は、とくに慎重な対応が必要です。また、コントロールの難しい重い全身疾患を抱えている場合も同様でしょう。大切なのは、自己判断で薬をやめたりせず、必ず内科の主治医と歯科医師が情報を共有したうえで判断することです。
骨が足りないだけなら、多くは対処できる
「骨が足りないからインプラントはできない」という言葉は、断られる理由としてとても多く聞かれます。しかし、骨の不足は、対処できる代表的なケースでもあります。
骨が足りない部分には、人工骨や自分の骨を補って再生させる骨造成という治療があるのです。上顎の奥で高さが少し足りない場合のソケットリフト、大きく足りない場合のサイナスリフト、骨の幅や高さを補うGBRなど、部位や不足の程度に合わせた方法があります。抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法や、抜歯の際に骨を保存する処置を組み合わせられることもあります。骨が足りないという理由だけであきらめてしまうのは、あまりにもったいないといえるでしょう。
どうしてもインプラントが難しいときの選択肢
慎重な判断の結果、インプラントが向かないとなった場合でも、噛む機能を取り戻す方法はほかにもあります。あきらめる必要はありません。
1つが、失った歯の両隣を削って橋のようにかぶせるブリッジです。固定式で噛み心地が自然な反面、健康な歯を削る必要があります。もう1つが、取り外し式の入れ歯です。手軽で体への負担が少ない一方、噛む力は天然の歯ほど強くは出にくい傾向があります。どの方法にも長所と短所があるため、自分の口の状態や生活に合った選択を、歯科医師とともに考えていくことが大切です。
「できない」と言われたら確かめたい3つのこと

もし一度「インプラントはできない」と言われたとしても、そのまま鵜呑みにする前に、確かめておきたい点があります。医院によって設備や対応できる範囲は異なるため、別の歯科医師の意見を聞くことには十分な価値があります。
1つ目は、歯科用CTなどによる精密な診断を受けたかどうかです。骨の量や神経の位置を立体的に調べてはじめて、本当に難しいのかが見えてきます。2つ目は、その医院が骨造成に対応しているかどうかです。骨不足が理由なら、骨を増やせる医院であれば可能になることがあります。3つ目は、インプラントの専門的な知識と経験を持つ歯科医師がいるかどうかです。この3つを確かめるだけでも、道が開ける可能性は変わってきます。
赤坂さくら歯科・矯正歯科のインプラントへの取り組み
赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅から徒歩30秒、朝7時半からの診療という通いやすさが特徴です。他院で難しいと言われた方にも、あきらめる前にできることを一緒に探しています。
診断にはデジタル歯科用CTを用い、骨や神経の位置を立体的に把握したうえで、無理のない治療計画を立てます。骨が足りない方には、GBRやサイナスリフト、ソケットリフトといった骨造成で対応してきました。持病や服用中の薬がある方については、内容をていねいに確認し、慎重に可否を見極めます。担当するのは日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師で、緊張しやすい方には麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法も用意しています。使用するインプラントはノーベルバイオケア社とストローマン社の純正品です。
インプラントができるか不安な方は赤坂さくら歯科・矯正歯科へ相談を
インプラントができないと言われても、その多くは条件を整えれば受けられる相対的な理由によるものです。歯周病や虫歯を治す、禁煙する、血糖を整える、骨を補う、成長や出産を待つといった準備を踏むことで、道が開けるケースは少なくありません。一方で、骨吸収抑制薬とほかのリスクが重なる場合など、慎重な判断や代替の検討が必要なケースもあります。どちらに当てはまるかは、精密な診断を受けてはじめて分かります。
「自分はもう無理かもしれない」と一人で結論を出す前に、まずは検査を受けて、可能性を確かめてみてください。港区赤坂の赤坂さくら歯科・矯正歯科では、CTによる精密な診断をもとに、全身の状態も含めてていねいに見極め、一人ひとりに合った治療をご提案しています。気になる症状やご質問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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当院の症例



監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
