歯髄再生治療とは、親知らずなどの不要な歯から歯髄幹細胞を採取し、治療の必要な歯に移植して、神経を再生させる治療法のことです。
治療には、歯髄幹細胞を取り出すためのご自身の不要歯が必要となり、多くの場合が親知らずを抜歯して使用しますが、親知らずがない人はどうするのか疑問に思う方も多いと思います。
今回の記事では、そのような疑問が解消できるよう、歯髄再生治療のできる方の条件について詳しく解説していきますので、歯髄再生治療に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
赤坂さくら歯科クリニックでは、歯髄再生治療のエキスパートが治療を行い、先進の機器による的確な検査と診断を行ったうえで、一人ひとりに合った治療プランをご提案させていただきます。
目次
歯髄再生治療は親知らずが無くても可能
歯髄再生治療に使用する不要歯は、必ずしも親知らずでなければいけないと決まってはいません。
治療に使用する歯髄幹細胞を採取するための歯質がしっかり残っている歯であれば、どこに生えている歯でも可能となります。
生え変わりのお子様の場合には乳歯が使用できますし、矯正治療中の方であれば、治療過程で適宜抜歯した歯も、歯髄再生治療に使用することは可能です。
歯髄再生治療が可能な方
歯髄再生治療は、治療を希望すれば全ての方が受けられるわけではなく、安全に治療を進めるために以下のような条件が必要になります。
- 神経が生きている不要な歯(親知らず、乳歯など)がある
- 不要歯にダメージを与えずに抜歯できる
- 7歳以上である
- 子どもの時の乳歯や矯正治療等で抜歯した歯を歯髄バンクに保管している
「不要歯にダメージを与えずに抜歯できる」という条件は、歯が削れたり割れたりすると、不要歯の神経のダメージとなり、歯髄幹細胞の培養に向かない状態になってしまうからです。
赤坂さくら歯科クリニックでは、歯髄再生治療のエキスパートが、患者様とのカウンセリングや検査などによって、これらの条件をしっかり確認してから治療に入ります。
親知らずがあっても治療ができないこともある
歯髄再生治療を行う際に不要歯となる親知らずがある場合でも、その歯が使用できないこともあります。
親知らずが横向きに生えてしまっている、あごの骨に埋まってしまっているようなケースは、歯を割って砕いて少しずつ抜歯する必要があり、治療には向かない場合があります。
その他の条件も含め、以下に歯髄再生治療ができない場合を紹介します。
歯髄再生治療ができない方
- 7歳以下のお子様
- 親知らずや乳歯等の不要歯がない
- 不要歯があっても、ダメージを与えずに抜歯することができない
- 妊娠中もしくは妊娠の可能性のある
- 重度の全身疾患がある
- 治療を受ける歯の歯質が極端に悪い
上記のような場合には歯髄再生治療はできません。
歯髄を再生させたい歯の虫歯の範囲が大きすぎて、本来であれば抜歯をせざるを得ない 歯は治療がうまくいかず、歯髄を移植しても予後が悪い場合があります。
全身の健康状態などについては、他医療機関で採血・尿検査を受けて、治療が可能かどうかを判断します。
また、当院で行っている歯科ドックも併せて受けていただき、歯の状態をしっかり確認してから治療に入りますのでご安心ください。
赤坂さくら歯科クリニックで行う歯髄再生治療
当院では、早くから歯髄再生医療に着目し、歯髄再生治療のエキスパートの歯科医によるしっかりしたエビデンスに基づいた治療を行っています。
歯髄再生医療に対応できるクリニックは全国的にも少なく、新しい治療法ですので、どんな治療を行うのか、しっかり治療できるのか不安になる方も多いと思います。
その点をしっかり理解し、専用の治療室やカウンセリングルームを設け、完全予約制で患者様のカウンセリングや治療にしっかり時間をかけて、安心できる治療を目指しています。
また、無菌下における施術が必要な歯髄再生治療を行う歯科クリニックとして、より一層の感染対策を重要視しています。
オートクレーブによる器具の滅菌や業務用空気清浄機、口腔外バキュームを導入するなど、万全の体勢を整え安全な治療を行っています。
まとめ
歯髄再生治療を行う際には、親知らずや乳歯、歯科矯正の適宜抜歯などの歯質の良い不要歯がご自身にあること、不要歯にダメージを与えることなく抜歯できること、全身の健康状態が治療に適していることなどの条件があります。
これらの条件が揃っているかを、丁寧なカウンセリングと検査により、専門医がしっかり確認を行ってから治療に入ります。
また、今後歯髄再生治療やその他の再生治療を受ける可能性が出てくることを見越して、ご自身の不要歯やお子様の乳歯の歯髄幹細胞を「アエラスバイオ歯髄幹細胞バンク」にて保管するという選択肢も、当院で対応できます。
ご自身の歯を維持し、健康的な生活を目指す方は、赤坂さくら歯科クリニックにご相談ください。