インプラントは、失われた歯を取り戻す方法としてメリットの大きい治療法です。
治療には外科手術が必要となりますが、実は、インプラントは手術をして終わりというわけではありません。
手術後の適切な治療や生活の過ごし方は、インプラント治療を成功させるために非常に重要です。
この記事では、インプラント手術後の生活で気を付けることや手術後の治療の流れを解説します。
インプラント手術をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラント手術後に気を付けること
インプラント手術は歯茎を切開し、顎の骨に穴をあける外科手術です。
手術後は傷が完全に癒えていないため、様々な点に注意しながら過ごす必要があります。
以下で、手術後の生活で気を付けるポイントを解説します。
食事
手術当日は、手術の傷が完全に癒えていない状態のため、柔らかい食べ物を摂るようにしましょう。
熱い料理や辛い食べ物は傷を刺激する可能性があり、出血や痛みの原因となることがあります。
手術後の1週間程度は、これらの食品を控えることが望ましいです。
さらに、手術を受けた箇所の歯で硬い物を噛むことも避けるようにしましょう。
インプラントが顎の骨にしっかりと定着するまでに時間がかかるため、硬いものを噛むとより食いしばってしまい、縫合された創部の裂開が生じやすくなってしまいます。
運動・入浴
運動や入浴は体の血流を促進するため、出血や痛みの原因になる可能性があります。
入浴の際は、手術後3日程度は湯船やサウナに入ることを避けて、シャワーを利用することをおすすめします。
運動に関しても同様で、手術後3日間はウォーキングやストレッチなどの軽度な運動も避けて、身体を安静に保つよう心がけましょう。
歯磨き
手術後から1週間程度は、手術箇所を避けて歯磨きを行うようにしましょう。
手術の傷に歯ブラシが触れると、出血が生じたり傷の治りが遅くなる可能性があります。
歯を磨く際には、手術箇所以外の部分を丁寧に磨き、口の清潔を保つためにうがい薬でうがいを行います。
ただし、強い力でうがいを行うと傷が開く可能性があるので、軽くうがいを行うようにしてください。
飲酒・喫煙
飲酒は運動や入浴と同様に、全身の血行を促進するため、手術後3日間は避けるようにしましょう。
また、喫煙は全身の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、インプラント手術においても同様の影響があります。
喫煙により口内が乾燥し、傷口が細菌感染しやすい状態となることがあります。
さらに、喫煙によって歯茎の毛細血管が収縮し、傷が適切に治癒しづらくなります。
本来は治療が完了するまで禁煙が望ましいですが、少なくとも手術後2週間は喫煙を避けることが重要です。
インプラント手術後の治療の流れ
インプラント治療は手術を行って治療が完了するわけではなく、その後、様々な工程が必要となります。
以下で、手術後の治療の流れを解説します。
治癒期間
手術後、顎の骨に埋めたインプラントが骨としっかり結合するまで待つ治療期間を設けます。
この期間は個人の骨の状態やインプラントを行った場所によって様々ですが、2〜6ヶ月程度が目安です。
歯の型取り・上部構造の装着
骨との結合が確認されてから、歯の型取りをし、歯の色や歯並びをチェックしながら上部構造を作成します。
上部構造が完成すれば装着し、治療は完了です。
インプラントの型取りに関しては、赤坂さくら歯科クリニック公式YouTubeチャンネルでもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
定期メンテナンス
治療が完了した後は3〜6ヶ月に1回程度の定期的なメンテナンスが必要となります。
かみ合わせの調整やクリーニングを定期的に行うことで、インプラントを長く保つことができます。
インプラント手術後の過ごし方に気を付けましょう
インプラントは手術をして治療完了ではなく、完成までにいくつかの工程があります。
インプラントをトラブルなく完成させるためには、手術後の過ごし方に十分な配慮が必要です。
また、手術後の適切な治療やケアも、インプラントを長期間にわたって健全な状態で保つために重要です。
赤坂さくら歯科クリニックは、治療の過程から治療後のアフターケアまで、細やかな対応で患者様のお口の健康をサポートしています。
インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ赤坂さくら歯科クリニックへご相談ください。ご来院をお待ちしております。