インビザライン矯正の終了後、きれいに整った歯の後戻り防止のため、「リテーナー(保定装置)」をつけることが一般的です。
しかし、いつまで装着すれば理想の歯並びになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リテーナーの装着期間や時間、どんな種類があるのかを紹介します。
また、リテーナー装着中のホワイトニングについても併せて解説するので、インビザライン矯正を検討中の方は参考にしてください。
赤坂さくら歯科クリニックには、経験豊富なインビザライン認定医が在籍しています。初回カウンセリングは無料なので、インビザラインやリテーナーについて、気になることは何でもご相談ください。
目次
インビザラインのリテーナーとは矯正後の歯の後戻りを防ぐ装置
インビザライン矯正後に装着するリテーナー(保定装置)とは、矯正できれいに整った歯を、維持するための大切な器具です。
装着を怠れば元に戻る恐れがあるため、必ず装着しましょう。
インビザライン矯正では、骨のリモデリング(代謝)を利用して歯に力を加えながら動かします。
具体的には、以下のように歯槽骨(歯茎部分の歯根を支える)の間でクッションのような役割をする「歯根膜」に圧迫・牽引の力を加えて歯を移動させます。
- 圧迫された側の歯根膜で、破骨細胞が活性化し歯槽骨を溶かす
- 溶けたスペースに歯が移動する
- 牽引側の歯根膜が伸び、骨芽細胞が新たに骨を作り出す
無理に力を加えられた歯は、何もしなければ元の位置に戻ろうと働きます。この後戻りを防ぐためにリテーナーは必ず装着しなければいけません。
こちらは当院でのインビザライン矯正後の患者様にリテーナーを装着した実際の画像です。
今回はワイヤーを使用した固定タイプのリテーナーを取り付けました。
装着箇所を拡大してみた画像がこちらです。
リテーナーは、矯正治療で整えた歯列を保持し、後戻りを防ぐために欠かせないものです。
この症例では、きれいに整った歯列が見られ、リテーナーも歯の裏側に固定されているため、装着していることがほとんど目立ちません。
インビザライン治療後の安定した結果を維持するためには、このようなリテーナーの使用が重要です。
インビザラインのリテーナーの装着期間や時間について解説
インビザライン矯正が終わったら、一定期間リテーナーを装着することで歯が固定されることがわかりました。
ここでは装着する期間や時間、おすすめの補助装置について解説します。
リテーナーはいつまで?装着期間の目安は2~3年
インビザライン矯正でリテーナーを装着する期間は、矯正と同じ期間、つまり「2〜3年」を目安に装着します。
長ければ長いほど歯列が安定するため、リテーナーを一生つけていても問題はありません。
リテーナーは1日20時間以上装着
インビザライン矯正終了後しばらくは、1日20時間以上のリテーナーの装着が必要です。
医師の指示によりますが、最初の半年ほどは長めに装着時間を設定され、徐々に装着時間は短くなります。
なぜなら、矯正直後は特に歯が安定していないからです。
後々「夜だけの装着でいい」などの指示があるので、それまでは、指定された装着時間を守りましょう。
3~6ヶ月に1回はメンテナンスも大切
リテーナー装着中でも、メンテナンスのための通院が必要になります。
目安は3〜6ヶ月に1回ほどです。
定期的な通院により歯の状態やリテーナーの確認をします。
メンテナンスの回数は徐々に減りますが、歯列安定と歯の健康のため必ず通院しましょう。
矯正の期間短縮や歯の後戻りにオルソパルスが効果的
長くかかるインビザライン矯正の期間を短くしたり、歯の移動による痛みの軽減をしたりする「オルソパルス」には、歯の後戻りを防止する効果も期待できます。リテーナーと併用すれば、歯列の維持に力を発揮します。
使い方は簡単で、1日上下5分ずつの計10分間オルソパルスを口にくわえて、赤外線の光を照射するだけです。
オルソパルスは多くの歯科クリニックでは扱っていませんが、赤坂さくら歯科クリニックでは取り扱っているため、気になる方はご相談ください。
当院のインスタグラムでも紹介しています。
インビザラインには専用のビベラ・リテーナーがおすすめ
インビザライン矯正終了後のリテーナーには、専用の「ビベラ・リテーナー」がおすすめです。
審美性や耐久性を追求したリテーナーで、メリットが多く存在します。以下で詳しく紹介します。
ビベラ・リテーナーをおすすめする理由
ビベラ・リテーナーは、インビザライン・ジャパン株式会社が提供しており「耐久性が高い」「お手入れがしやすい」といったメリットがあります。
長持ちするよう素材にこだわり、亀裂や破損の危険性を少なくするよう作られています。矯正中に装着するマウスピースよりも30%ほど耐久性が高く、透明で目立ちにくいです。
お手入れも矯正に使用したマウスピースと同様の扱いでかまいません。詳しいお手入れ方法はこちらをご確認ください。
また、最初に行うクリンチェックのデータからもビベラ・リテーナーは作成することも可能です。
理想的には矯正終了時に最後の型取りを行い、ビベラ・リテーナーを作成することがいいです。再度、型取りをしなくてもいいため、患者様の負担を少なくできます。
ビベラ・リテーナー以外の種類を紹介
リテーナーの種類 | 特徴 |
---|---|
クリアリテーナー | 審美性に優れた、透明で薄い樹脂製のマウスピース。取り外しが可能なので扱いやすい。 |
プレートタイプリテーナー | 歯を裏表で挟み込んで固定するが取り外し可能。歯の裏側に薄い樹脂のプレートが設置され、表側には細い針金が設置される。 |
フィックスタイプリテーナー | 前歯の裏側に細い針金を接着し固定。針金が外れたときのため、クリアリテーナーやプレートタイプリテーナーと併用することもある。 |
ビベラ・リテーナー以外にも、上記のようなリテーナーがあります。
どれもメリット・デメリットはありますが、医師の指示に従い装着しましょう。
すべての歯科クリニックでは取り扱っていない
インビザライン矯正でおすすめのビベラ・リテーナーですが、すべての歯科クリニックで取り扱っていません。また、料金もクリニックによって違います。
もともとの治療費に含まれるところもあれば、別途料金がかかる場合もありますが、平均で40000〜70,000円です。
赤坂さくら歯科クリニックはビベラ・リテーナーを取り扱っており、料金は治療費とは別に上下50,000円(税抜)で提供しています。
インビザラインでアタッチメントが取れたら「ホワイトニング」も同時に可能
インビザライン矯正では、ホワイトニングが同時にできるというメリットがあります。特に、アタッチメントが取れたリテーナー装着時がおすすめです。
通常、ホワイトニングは別途マウスピースを作成するところからはじまります。そして、そのマウスピースに薬剤を注入し、毎日装着することで徐々に歯を白くします。
インビザライン矯正中なら、もともと作成したマウスピースを代用できるため、手間や費用がかかりません。
ただし、矯正中のマウスピースを装着している間は、ほとんどの場合アタッチメントという、歯の動きをコントロールする小さな突起物を歯の表面につけているため、矯正中のホワイトニングはおすすめできません。
アタッチメントが邪魔をして、その部分に薬剤が浸透せず「色ムラ」になる可能性があるからです。
インビザライン矯正中にホワイトニングも同時にしたい人は、リテーナーを利用しましょう。ホワイトニングに関しては、こちらも参考にご覧ください。
インビザラインできれいな歯を手に入れたいなら赤坂さくら歯科クリニックへ
インビザライン矯正が終わった後でも、歯の後戻りを防ぐために「リテーナー」の装着は大切です。装着を怠れば、今までの努力が無駄になります。
医師の指示に従い装着期間や時間が設けられますが、リテーナーは長ければ長いほど歯列が安定し、きれいな歯並びを維持できます。
おすすめのリテーナーは、インビザライン・ジャパン株式会社が提供しているビベラ・リテーナーです。ただし、すべての歯科クリニックでは扱っていないため、最初に確認しましょう。
赤坂さくら歯科クリニックでは「ビベラ・リテーナー」や、インビザライン矯正を助ける補助装置「オルソパルス」を取り扱っています。
インビザライン矯正を検討中の方は、一度ご相談ください。
赤坂さくら歯科クリニックでは、初回カウンセリングは無料です。
きめ細やかで丁寧な対応を心掛けており、気になることに詳しくご説明させていただきます。
より詳しくは、赤坂さくら歯科クリニックにてご相談・ご来院をお待ちしております。