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医師監修コラム

差し歯とインプラントの違いとは?それぞれの違いを比較して解説

人工の歯を取り付ける治療法として、「差し歯」と「インプラント」が存在します。

これらの治療法はしばしば混同されることがありますが、実際には差し歯とインプラントは全く異なる治療法であり、それぞれに独自の違いが存在します。

この記事では、差し歯とインプラントの違いを比較して、詳しく解説します。

差し歯とインプラント、どちらが自身に適しているのか、そして両者の違いについて知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

差し歯とインプラント最大の違いは歯根の有無

差し歯とインプラントの一番の違いは、歯の根(歯根)が存在しているかどうかです。

差し歯は、一部が欠損している歯に残っている歯の根を土台にして人工の歯を被せる治療法です。

一方、インプラントは歯を完全に失ってしまった場合に用いられる治療法で、人工の歯根を歯が失われた部分の骨に埋め込み、その上にセラミックなどでできた歯を被せる方法です。

そのため、歯が全て失われている場合はインプラント、歯の根が存在している場合は差し歯が治療法として選択されます。

それぞれの違いを比較

差し歯とインプラントの違いを表にまとめました。

差し歯 インプラント
費用 保険診療(1本¥¥3,000~10,000)
自費診療(1本¥40,000~200,000)
自費診療(1本¥300,000〜800,000)
見た目 素材によっては変色が目立つ場合もある 天然の歯に近い
治療期間 約1~2ヶ月 約3ヶ月~1年
(人によって違いがある)
寿命 保険診療(7~10年)
自費診療(10~20年)
10~20年

以下で違いを比較して詳しく解説します。

費用

差し歯は保険診療か自費診療かを選択でき、インプラントは自費診療のみという違いがあります。

保険診療の医療費は3割負担ですが、自費診療の場合は、治療費の全額を患者様が負担するため、費用が高額になる傾向があります。

インプラントにかかる費用はクリニックによって差がありますが、1本30万〜80万が一般的な相場です。

一方で、保険適用の差し歯は1本3,000〜10,000円程度で比較的安く治療することができます。

ただし、使用する素材によって保険適用外になる場合もあり、その場合は自費診療になります。

差し歯の自費診療では、使用する素材に応じて1本4万〜20万円程の費用がかかります。

見た目

差し歯とインプラントでは、歯を入れた後の見た目にも違いが出る場合があります。

保険診療の差し歯では、前歯から中間の歯までは白い歯、奥歯には銀歯が選択されることが一般的です。

保険診療の白い差し歯の素材は主にプラスチックが使用されますが、天然の歯のような見た目に近づけるのは難しく、時間の経過とともに変色や歯茎の黒ずみが気になりやすいという特徴があります。

しかし、自費診療での差し歯治療であれば、より高品質な素材であるセラミックやジルコニアが選択でき、これらの素材は天然の歯と同じような見た目に仕上げることができるため、より自然で違和感のない仕上がりが実現できます。

一方で、インプラントは自費診療となるため、全ての歯に白い歯を入れることができます

素材はセラミックなど品質や強度が高いものを使用しているため、天然の歯に近い自然な仕上がりが実現でき、時間が経っても変色しにくいのが特徴です。

治療期間

差し歯とインプラントは、治療期間の長さにも大きな違いがあります。

一般的にインプラントの方が治療に必要な期間は長くなり、約3ヶ月〜1年が目安です。

インプラント治療は慎重な計画と手術、そして十分な治癒期間が必要とされるため、治療にかかる期間が長くなる傾向があります。

一方で、差し歯は比較的期間が短く、約1〜2ヶ月が目安です。

虫歯があり、神経の治療をする場合は長い期間が必要ですが、平均すると2〜4回程の通院回数で治療が完了することが多いです。

寿命

差し歯とインプラントの寿命は、使用する素材や定期的なメンテナンスの有無によって大きく影響を受けます。

インプラントはおよそ10〜15年程の寿命とされており、約90%の方が10〜15年間にわたって問題なく使用できているという報告があります。

一方で、保険適用の差し歯は約7〜10年程度、自費診療の差し歯は約10〜20年程の寿命です。

保険適用の差し歯は一般的に強度が低い素材を使用しているため、寿命が比較的短くなる傾向があります。

自費診療では、強度があり、かつ歯や人体に優しい素材を使用することができるため、より長い期間にわたって使用できることが多いです。

しかし、これらの寿命はあくまでも目安であり、メンテナンスを定期的に行うことで寿命を延ばすことができます

特にインプラントに関しては、適切な口内衛生と定期的な歯科医院での定期メンテナンスが必要です。

これによって、口腔内の健康状態を確認し、早期に問題を発見・対処することができるため、20年以上に寿命を延ばすことも可能です。

赤坂さくら歯科クリニックの症例写真

以下の写真は当院でジルコニアクラウン(差し歯)を用いた治療の症例写真です。

Before

After

歯の被せ物の総称をクラウンと言い、こちらの治療ではジルコニアで制作されたクラウンを使用しています。

ジルコニアは天然ダイヤモンドに次ぐ強度を有しており、長年使用しても壊れにくい耐久性が特徴です。

また、ジルコニアクラウンは歯の色を選択することができるため、患者様の天然の歯の色に合わせたり、患者様の希望の歯の色を選ぶことも可能です。

そのため、目立つ前歯に入れても違和感のない自然な仕上がりになっています。

次の写真は当院でインプラント治療を行った患者様の症例写真です。

Before

After

Beforeの写真では、黄色の丸の部分の歯が根っこから失われており、Afterでは黄色の丸の部分にインプラント治療が行われています。

周囲の天然の歯と比べても全く違和感のない仕上がりになっており、口を開けたときにも目立つことがありません。

また、インプラントは見た目の自然さだけでなく、天然の歯に近い機能が期待できるため、硬いものでも自分の歯に近い感覚で噛むことができます

インプラントを検討中の方は赤坂さくら歯科クリニックへ

差し歯とインプラントは全く別物であり、一番の違いは歯の根が存在しているかどうかです。

また、その他にも、費用や治療期間、見た目など様々な違いがあります。

差し歯とインプラントどちらを選ぶかは、歯の状態や治療箇所、予算などによって変わってきます

赤坂さくら歯科クリニックでは丁寧なカウンセリングを行い、患者様の状態やご要望に合わせた治療を提供しています。

治療内容などに疑問やお悩みをお持ちの方は赤坂さくら歯科クリニックへご相談ください。

専門知識と経験を持つ歯科医師が、患者様の状態に合った選択肢や解決策をご提供いたします。

より詳しくは、赤坂さくら歯科クリニックにてご相談・ご来院をお待ちしております。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科クリニック 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

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カテゴリ:インプラントに関するコラム, 医師監修コラム