インプラント手術の日が決まると、当日そのものより「何を準備すればよいのか」が気になってくるものです。仕事は休むべきなのか、車で行ってよいのか、帰りに買い物はできるのか、迷うところでしょう。細かいようでいて、事前に分かっていると気持ちがずいぶん楽になります。
この記事では、港区赤坂で朝7時半から診療している赤坂さくら歯科・矯正歯科が、インプラント手術当日を前日の準備から帰宅後まで通してお伝えします。当日がうまくいくかどうかは、来院してからではなく前日までにほとんど決まっているからです。
インプラント手術の当日は来院から帰宅までおよそ1時間
1本の手術であれば、受付から会計を終えて帰るまで、およそ1時間が目安です。手術そのものにかかる時間はこのうちの一部で、残りは体調の確認、麻酔が効くのを待つ時間、術後の休憩と説明に使われます。
半日がかりの大掛かりなものを想像していた方には、拍子抜けするかもしれません。ただし埋め入れる本数が増える場合や、骨を増やす処置をともなう場合、静脈内鎮静法を使う場合は、これより長くなります。
前日までに整えておきたいこと

当日の負担を左右するのは、体の状態です。特別なことは必要ありませんが、次の3点は前もって整えておいてください。
睡眠と食事を普段どおりに
寝不足の状態では、麻酔が効きにくく感じたり、痛みを強く感じたりすることがあります。前日の夜はいつもより早めに休んでください。また、空腹のまま手術を受けると気分が悪くなることがあるため、直前を避けたうえで食事はとっておくほうが安心です。
服用中の薬とアルコールを確認する
血をさらさらにする薬や骨に関わる薬を飲んでいる場合は、必ず事前に申告してください。自己判断で中断してはいけません。医科の主治医と連携したうえで進め方を決めることになります。前日の飲酒は控えておくほうがよいでしょう。
当日の予定を空けておく
手術後に大切な予定を入れないでください。人前で長く話す仕事や、激しく体を動かす予定は避けたほうが無難です。麻酔が切れたあとの感じ方には個人差があるため、余裕をもって組んでおくと安心できます。
当日の持ち物と服装

インプラントは自由診療のため保険証は使いませんが、身分証や診察券は必要です。あわせて、服用中の薬が分かるお薬手帳があると、当日の確認がスムーズに進みます。
服装は、締めつけの少ないゆったりしたものを選んでください。腕まわりがゆるい服だと血圧の測定がしやすく、静脈内鎮静法を使う場合にも都合がよくなります。口紅などの落ちやすい化粧は控えておくほうが無難でしょう。
コンタクトレンズや腕時計、アクセサリーは外すよう案内されることがあります。詳しい持ち物は医院によって異なるため、予約のときに確認しておいてください。
来院から帰宅までの流れ

当日の流れは、おおむね4つの段階に分かれます。
受付と体調の確認
来院したら、まず体調をうかがいます。血圧を測り、睡眠や食事の状況、当日の体調に変わりがないかを確かめてから進めるのです。熱がある、体調が優れないという場合は、無理をせず日を改める判断もあります。
麻酔
局所麻酔を行い、効いてくるのを待ちます。この待ち時間があるため、手術そのものより前の工程に時間がかかることも珍しくありません。緊張が強い方や嘔吐反射が出やすい方には、麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法もご用意しています。
埋入手術
麻酔が効いたことを確かめたうえで、計画どおりの位置に人工歯根を埋め入れるのです。赤坂さくら歯科・矯正歯科では、デジタル歯科用CTのデータをもとに作製したサージカルガイドを使い、埋入位置と角度、深さを再現しています。手術中は器具が触れる感覚や振動は伝わりますが、痛みとしては感じにくい状態です。
休憩と術後の説明
手術が終わったら、しばらく休んでから止血の状態を確認します。そのうえで、痛み止めや抗生剤の飲み方、当日から数日の過ごし方、次の来院日についての説明を受けて終了です。
静脈内鎮静法を選ぶ場合の違い
静脈内鎮静法を使う場合、当日の流れがいくつか変わります。点滴で鎮静薬を入れ、うとうとした状態で手術を受ける方法のため、前後の時間が長くなるからです。
一般に、鎮静薬を使った当日は自動車やバイク、自転車の運転を避けるよう案内されます。公共交通機関を使うか、家族に付き添ってもらう形をとってください。飲食のタイミングにも指示が出ることがあるため、事前の説明をよく聞いておきましょう。
赤坂さくら歯科・矯正歯科での費用は1回あたり8万8千円で、通常のオペや2時間以内の治療であれば7万1千5百円(いずれも税込)です。
帰宅後から翌日までの過ごし方
帰宅後は、当日いっぱいは安静に過ごしてください。激しい運動、長時間の入浴、飲酒は血流を増やし、出血や腫れの原因になります。当日の入浴はシャワー程度にとどめるのが無難でしょう。
食事は麻酔が完全に切れてからにしてください。感覚がないうちに食べると、頬や舌を噛んでしまうことがあります。傷口の反対側で、やわらかいものから始めると安心です。
抜歯と同じ日に埋め入れる方法もある

歯を抜いてからインプラントを入れる場合、通常は抜歯した部分の治癒を3か月ほど待ち、そのうえで埋入して骨と結合するまでにさらに2か月から3か月かかります。
これに対して、抜歯と同じ日にインプラントを埋め入れる方法を選べることがあります。治癒を待つ期間を省けるため、全体の期間をおよそ3か月短縮できるのが利点です。赤坂さくら歯科・矯正歯科でもこの方法に対応しています。
ただし、どの症例でも選べるわけではありません。抜いた部分の骨や歯ぐきの状態、感染の有無によって判断が分かれます。また厚生労働省の委託事業としてまとめられた資料(歯科インプラント治療のためのQ&A)では、抜歯即時埋入や骨移植をともなう埋入では生存率が若干下がり、87%から92%程度と報告されています。通常の埋入で報告されている上顎約90%、下顎94%程度と比べると、わずかながら差があるのです。
赤坂さくら歯科・矯正歯科で実際に行った例では、抜歯と同時にインプラントを埋め入れ、周りの骨が足りない部分には骨造成を行いました。補った骨が歯ぐきの側に流れないよう、メンブレンという膜で覆ったうえで縫合しています。処置の範囲は広くなりますが、手術中は局所麻酔が効いているため、痛みを感じることはありません。1回の手術で抜歯から骨造成までを終えられるため、通院の回数を抑えられる点も利点です。
期間の短さだけで決めず、ご自身の状態でどちらが向いているのかを診断のうえで選んでください。
赤坂さくら歯科・矯正歯科の当日の体制
赤坂さくら歯科・矯正歯科は、赤坂駅4出口から徒歩30秒という立地です。朝7時半から診療しているため、仕事の前に手術を受けて、その日のうちに予定を組み直すこともしやすくなっています。
インプラントを担当するのは、日本口腔インプラント学会の専門医でEAO認定医でもある歯科医師です。手術当日は、デジタル歯科用CTのデータから作製したサージカルガイドを用い、計画どおりの位置に埋め入れます。手術への不安が強い方には、麻酔を専門に担当する歯科医師による静脈内鎮静法もご用意しています。
当日の持ち物や過ごし方は、手術の前の説明でお伝えしますので、分からないことがあればその場でお尋ねください。
よくある質問
手術当日は仕事を休んだほうがよいですか
デスクワークであれば、午後から復帰される方もいます。ただし人前で長く話す仕事や体を動かす仕事は避けたほうが無難です。麻酔が切れたあとの感じ方には個人差があるため、可能であれば余裕をもって予定を組んでおいてください。
車で行ってもよいですか
局所麻酔だけであれば運転は可能とされていますが、静脈内鎮静法を使う場合は当日の運転を避けるよう案内されます。鎮静法を選ぶ予定であれば、公共交通機関を使うか、付き添いの方と一緒にお越しください。
当日は食事をとってから行くべきですか
空腹のままだと気分が悪くなることがあるため、直前を避けたうえで食事はとっておくほうが安心です。ただし静脈内鎮静法を使う場合は飲食の指示が出ることがあるので、事前の説明に従ってください。
手術のあと、そのまま帰れますか
局所麻酔だけであれば、休憩と説明を終えてからご自身で帰宅できます。静脈内鎮静法を使った場合は、しばらく休んでから、できれば付き添いの方と帰宅してください。
手術当日に仮歯は入りますか
条件が合えば当日に仮歯まで進む方法もありますが、骨や歯ぐきの状態によります。見た目が気になる部位かどうかも含めて、事前の計画で決めておくことになります。
インプラント手術の当日が不安なら赤坂さくら歯科・矯正歯科へ相談を
インプラント手術の当日は、1本であれば来院から帰宅までおよそ1時間が目安です。流れは受付と体調の確認、麻酔、埋入手術、休憩と説明という4つの段階に分かれています。
当日を落ち着いて迎えられるかどうかは、前日までの準備でほとんど決まります。押さえておきたいのは、睡眠と食事を整えること、服用中の薬を申告すること、そして当日の予定を空けておくことの3点です。あとは当日の説明に従うだけで問題ありません。
「何を準備すればよいのか分からない」「当日の流れをひととおり聞いてから決めたい」という方も、まずはご相談ください。港区赤坂の赤坂さくら歯科・矯正歯科では、手術の前に当日の進み方と過ごし方をご説明しています。気になることがあれば、どうぞお気軽にお尋ねください。
参考文献
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症例写真
抜歯と同時にインプラント埋入を行いました。周りの骨がない部分に骨造成を行い、メンブレンも含め縫合しています。手術中は局所麻酔が効いているため、痛みを感じることはありません。


監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会
