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医師監修コラム

歯髄再生治療の期間はどのくらい?治療期間と治療の流れを解説

「虫歯やケガなどで神経を失った歯を、できるだけ抜かずに残したい…」そう考える方の中には、歯髄再生治療にどれくらいの期間がかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、歯髄再生治療の流れや通院頻度、完了までの目安期間などを、具体的にわかりやすく解説します。

歯髄再生治療のことなら、赤坂さくら歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

歯髄再生治療とは?

歯髄再生治療は、虫歯や外傷などで失われた歯の神経・血管を含む『歯髄』の組織を再生させる最先端の治療法です。

具体的には、親知らずや乳歯などの不要歯から採取した歯髄幹細胞を増殖させ、歯髄が失われた歯に移植することで、歯髄と象牙質の再生を目指します。

従来は神経を取り除く根管治療が一般的でしたが、歯髄再生治療では歯の本来の機能を取り戻すことが可能です。

治療には一定の期間が必要で、歯髄幹細胞の採取から移植、再生が完了するまで数カ月かかる場合がありますが、長期的に歯を健康に保つための有効な選択肢となるでしょう。

歯髄再生治療のメリット

歯髄再生治療の大きなメリットは、将来的に歯を長持ちさせることです。

神経を取り除く従来の根管治療とは異なり、歯髄再生治療では歯の内部に再び神経と血管を取り戻し、必要な栄養が行き渡ることで歯が割れにくくなり、病気にも強くなります。

また、虫歯の再発リスクを抑えられるため、二次カリエスの予防にもつながります。

さらに、自分の歯でしっかり噛める状態が維持できることで、全身の健康にも良い影響を与えることが可能です。

採取した歯髄幹細胞は将来的に全身疾患への応用が期待されており、治療の期間は必要ですが、長期的に見て歯の寿命を延ばす有効な選択肢でしょう。

歯髄再生治療の期間はどのくらい?治療の流れと期間の目安

歯髄再生治療は、歯の神経と血管を再生する先進的な治療であり、一定の期間を要する点が特徴です。

次では、歯髄再生治療の流れと期間の目安を詳しく見ていきましょう。

治療完了までに必要な期間

歯髄再生治療は、高度な再生医療であるため治療完了まで一定の期間を要します。

まず、抜歯した歯から歯髄幹細胞を採取し、培養に成功したかの合否が出るのに1ヶ月、さらに十分な量まで増殖させる工程に約1カ月かかります。

その後、歯髄幹細胞を移植してからは、歯髄反応(歯髄が生きていると判断する診断)が出るまでは2週間〜3カ月、歯髄と象牙質がしっかりと再生されるまでおおよそ6カ月から12カ月の時間が必要です。

再生が順調に進んだ場合でも、最終的な状態の確認と被せ物の作成を行うため、人によっては治療完了まで1年以上かかることもあります

歯髄再生治療は、長期的な視点で取り組むことが大切です。

治療の流れ

歯髄再生治療は、失われた歯の神経と血管を再生させる再生医療の1つです。

治療は段階的に進み、それぞれに一定の期間が必要となります。

・ステップ1:カウンセリングと診断

最初に歯科医院で歯の状態を診断し、歯髄再生治療の適応かどうかを判断します。

治療が可能と診断された場合は、同意を得て治療計画が開始されます。

・ステップ2:抜歯と細胞の採取・培養

噛み合わせに影響しない親知らずまたは不要歯を抜歯し、そこから歯髄幹細胞を採取します。

歯髄幹細胞は、専門機関であるエア・ウォーター・アエラスバイオが受託し、一定量まで増殖させる培養を行います。

・ステップ3:歯髄の再生と移植

治療対象の歯の根管を洗浄・除菌し、培養された幹細胞を移植します。

この洗浄・除菌の段階で除菌できたとみなされるまで(細菌が検出培地で検出されなくなるまで)の期間や回数に患者様や症例によってかなりばらつきがあります。

この段階で、神経と血管の再生が始まります。

再生する期間としては個人差もあり、2週間〜数カ月ほどです。

・ステップ4:経過観察と最終処置

移植後は約1年間の経過観察の期間が必要です。

状態が安定した後、詰め物・被せ物を装着して治療が完了します。

歯髄再生治療なら赤坂さくら歯科クリニックへ

歯髄再生治療は専門的な環境と技術を必要とするため、実施できる歯科医院は限定的です。

赤坂さくら歯科クリニックは、東京に5つしかない歯髄再生治療対応医院の1つで、再生医療等安全性確保法に基づいた認可を受けています

院内にはクリーンベンチと専用の無菌治療室が完備されており、治療時にはラバーダムを用いて感染リスクを最小限に抑えています。

治療は完全個室で行われ、1日4名限定の完全予約制によって、時間をかけた丁寧なカウンセリングとプランニングが可能です。

通院頻度は治療の進行に応じて、初期は2週間〜1カ月に1回、移植後は1〜3カ月に1回程度の経過観察の期間があります。

また、治療を受ける方には、通常66,000円の歯科ドックが無料で提供され、治療後も3〜6カ月ごとの定期メンテナンスで口腔内全体の健康をサポートしています。

治療期間には個人差がありますが、安心して治療に取り組める体制が整ったクリニックです。

まとめ

歯髄再生治療は、失われた歯の神経と血管を再生させる高度な再生医療であり、治療には一定の期間が必要となります。

治療を検討する際は、内容やメリット、治療期間、通院頻度などを把握したうえで、自分に合った選択を行うことが大切です。

歯髄再生治療のことなら、赤坂さくら歯科クリニックへお気軽にご相談ください。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科クリニック 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

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