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医師監修コラム

親知らずは抜く前に保管を|歯髄幹細胞バンクという将来への備え

「親知らずを抜くことになったけれど、そのまま捨ててしまうのはもったいない」と感じたことはありませんか。歯科医師から抜歯を勧められて、初めて考える方も多いテーマです。

本記事では、抜いた親知らずから歯髄幹細胞を採取し、将来のために保管しておく「歯髄幹細胞バンク」の仕組みについて詳しく解説します。

今すぐ歯髄再生治療の予定がない方でも、将来への備えとして知っておく価値のある選択肢です。

特に、これから親知らずの抜歯を控えている方には、抜歯前に必ず知っておいていただきたい内容です。

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、歯髄幹細胞の保管に関するご相談についても丁寧に承っております。

歯髄幹細胞バンクとは

歯髄幹細胞バンクとは、不要になった歯から歯髄幹細胞を採取し、将来必要になったときにいつでも使えるよう凍結保管しておく仕組みのことです。

抜いてしまえば処分されるだけの親知らずを、将来の医療資源として活用できる点が特徴です。

多くの方が特に意識せず抜歯している親知らずですが、実は貴重な細胞の供給源になり得ます。

保管費用の目安

歯髄幹細胞バンクの費用は、初期費用と年間の保管維持費に分かれていることが一般的です。

提携先によって金額や支払い方法が細かく異なるため、契約前に見積もりをしっかり確認しておくと安心です。

初期費用に加えて、保管を続ける限り年間の維持費が継続的に発生する点も考慮しておきましょう。

なぜ親知らずが保管に向いているのか

親知らずは生えていても実際には機能していないことが多く、抜歯を検討する方が多い歯のひとつです。

抜歯予定がある歯をそのまま保管に回せるため、保管のためだけに新たに抜歯する必要がない点もメリットです。

通常の抜歯の延長線上で対応できるため、身体的な負担が追加で大きく増えることもありません。

保管しておくとどう役立つのか

将来、歯髄再生治療が必要になった際には、あらかじめ保管しておいた自分自身の細胞を移植に使うことができます。

その時点で親知らずが残っていなくても、過去に保管した細胞を活用できる可能性がある点が大きな利点です。

年齢を重ねてから不要歯がなくなってしまうケースでも、選択肢を残しておけることになります。

将来どのような歯の状態になるかは誰にも予測できないため、備えとしての価値は大きいといえます。

保管を検討したいタイミング

歯髄幹細胞の保管は、抜歯のタイミングでしか行えません。

「そのうち考えよう」と先延ばしにしていると、保管の機会を逃してしまうことがあります。

一度抜歯して処分してしまった歯を、後から保管することはできません。

抜歯の予定が決まった時点で、できるだけ早めに検討を始めることをおすすめします。

親知らずの抜歯を予定している方

親知らずの抜歯がすでに決まっている方は、抜歯前に一度保管について確認しておくとよいでしょう。

矯正治療で不要な歯を抜く予定がある方も、同様に保管を検討できる場合があります。

いずれの場合も、抜歯前のタイミングで必ず担当医に相談しておくことが重要です。

抜歯予定日から逆算して、余裕を持って相談の予約を入れておくと安心して臨めます。

将来の歯の健康に備えたい方

今は歯に問題がなくても、将来的に歯髄再生治療が必要になる可能性は誰にでもあります。

若く健康な状態で採取した細胞ほど質が良いとされているため、早めに検討しておくことにも意味があります。

年齢を重ねてからでは、細胞の状態や採取できる歯の有無について、制限が出てくることもあります。

保管の流れ

歯髄幹細胞バンクを利用する際の大まかな流れを紹介します。

実際の手続きはクリニックや提携する保管機関によって異なるため、事前にカウンセリングで確認することをおすすめします。

事前に全体像を把握しておくことで、当日の流れをよりスムーズにイメージできます。

抜歯と細胞の採取

抜歯の際に、歯髄部分から幹細胞を採取します。

通常の抜歯とほとんど変わらない処置のため、保管のために特別な負担が増えるわけではありません。

採取した組織はすぐに専用の容器で保管機関へ送られ、劣化を防ぐための処理が行われます。

こうした専門的な工程を経ることで、長期間にわたる安全な保管が可能になります。

培養・保管契約

採取した細胞は専門の機関で培養されたのち、契約に基づいて長期間にわたり凍結保管されます。

保管期間や費用は提携先によって異なるため、事前に条件を確認しておきましょう。

契約更新の手続きが必要な場合もあるため、契約時にあわせてしっかり確認しておくと安心です。

症例写真で見る歯髄再生治療の結果

保管した細胞が実際に治療で使われた場合、どのような結果が得られるのかをCT画像で確認してみましょう。

治療前と治療から6か月後を比較すると、歯髄幹細胞の移植によってデンチンブリッジ(象牙質の再生)が形成されている様子が確認できます。

こうした結果を知っておくことで、将来への備えとしての保管の価値をより具体的にイメージしやすくなります。

歯髄幹細胞バンクに関するよくある質問

ここでは、歯髄幹細胞バンクに関して、患者様からよく寄せられる質問にお答えします。

保管した細胞は必ず使えますか

保管した細胞であっても、いざ歯髄再生治療で使用する際には、あらためて詳しい検査が必要になります。

保管はあくまで将来の選択肢を広げるものであり、必ず治療に使えることを保証するものではありません。

それでも、保管していなければ選べなかった可能性を残しておける点に、大きな意味があります。

保管をやめたくなったらどうすればよいですか

保管契約の途中で解約を希望する場合は、提携先の保管機関に直接お問い合わせいただく必要があります。

契約内容によって条件が異なるため、契約前に解約時の取り扱いについても確認しておくと安心です。

途中解約が可能かどうか、返金の有無についても、契約前にしっかりと確認しておくことをおすすめいたします。

赤坂さくら歯科・矯正歯科でのご相談

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、親知らずの抜歯にあわせて歯髄幹細胞の保管をご検討いただけます。

保管を希望される場合は、抜歯前のカウンセリングで手続きの流れや費用について詳しくご説明いたします。

歯髄再生治療の仕組みについてさらに詳しく知りたい方は「歯髄再生治療の仕組みとは?歯髄幹細胞が神経を再生するメカニズムを解説」をご覧ください。

親知らずの抜歯を控えている方や、将来に備えておきたい方は、まずはお気軽にご相談ください。

迷っている段階でも問題ありませんので、まずは話を聞いてみることから始めていただけます。

監修医師:土黒 さくら
略 歴
2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
所属学会等
・日本口腔インプラント学会
・日本歯周病学会
・東京SJCD歯科スタディーグループ
・インビザライン 認定ドクター
・日本顕微鏡歯科学会

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カテゴリ:医師監修コラム, 歯髄再生治療に関するコラム