歯髄再生治療は多くのメリットがある治療ですが、誰でも受けられるわけではありません。
本記事では、治療を受けられない具体的な条件と、その場合の対処法について解説します。
「デメリットは聞いたことがあるけれど、自分が受けられるかどうかわからない」という方の参考になれば幸いです。
条件を知らないまま治療を諦めてしまったり、逆に対象外なのに準備を進めてしまったりすることのないよう、事前に確認しておきましょう。
赤坂さくら歯科・矯正歯科では、事前の検査で治療の可否を丁寧に判断しています。
自分が対象になるかどうかが不安なまま治療を検討するのは心配なものです。まずは条件を確認し、当てはまる場合の代わりの選択肢も知っておきましょう。
目次
歯髄再生治療を受けられない主な条件

歯髄再生治療には、いくつかの条件があります。ここでは、代表的な条件を確認していきましょう。
不要歯がない場合
歯髄再生治療は、親知らずや乳歯などの不要な歯から歯髄幹細胞を採取して行います。
不要歯がない場合は、歯髄幹細胞を採取できないため、治療を受けられません。
幼少期に乳歯を抜かずに残している場合や、親知らずをすでにすべて抜いてしまっている場合が該当します。
かかりつけの歯科医師に相談すれば、他に活用できる歯がないか確認してもらえます。
対象年齢に当てはまらない場合
歯髄再生治療の対象年齢は7歳以上とされています。
70歳以上の方については実績が少ないため、医療機関によっては対象年齢を設けている場合があります。
年齢制限の詳細はクリニックによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
年齢によって受けられない場合でも、他の治療法で対応できることが多いため、まずは相談してみることをおすすめします。
成長段階にあるお子さまの場合は、永久歯の状態を見ながら別のタイミングで再検討できることもあります。
根の状態によって治療が難しい場合
根の状態によっては、治療の適応外となったり、歯髄幹細胞の培養ができなかったりする場合があります。
根の炎症が大きい場合は外科処置が必要になることがあり、根が完全に破折している場合は抜歯が必要になることもあります。
こうした条件に当てはまるかどうかは、CT検査などをもとに担当医が個別に判断します。
見た目では判断が難しいケースも多いため、自己判断で諦めずにまずは検査を受けてみることが大切です。
痛みや違和感がなくても、根の状態が治療に影響していることもあります。
治療を受けられない場合の対処法
条件に当てはまり治療を受けられない場合でも、いくつかの対処法があります。
他の不要歯を確認する
親知らずが複数本ある場合や、矯正治療で抜歯予定の歯がある場合は、それらを歯髄幹細胞の採取に活用できることがあります。
かかりつけの歯科医師や矯正歯科医と相談し、抜歯予定の歯がないか確認してみましょう。
矯正治療を検討している場合は、抜歯のタイミングを歯髄再生治療にあわせて調整できないか、あわせて相談してみるとよいでしょう。
別の治療法を検討する
歯髄再生治療を受けられない場合は、従来の根管治療や、歯周組織再生療法など他の治療法を検討することになります。
それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあるため、比較したうえで選択することが大切です。
どの治療法が向いているかは歯の状態によって異なるため、担当医と相談しながら決めることをおすすめします。
詳しくは「歯の再生医療、症状別にどれを選ぶ?4つの治療法を比較」をご覧ください。
早めに歯髄幹細胞を保管しておく
将来的に歯髄再生治療を受ける可能性がある方は、健康な不要歯が生えた際に歯髄幹細胞を保管しておく方法もあります。
歯髄幹細胞バンクを利用すれば、将来必要になったときにすぐに移植に使えるよう備えておくことができます。
特に、不要歯が親知らず1本しかない方や、複数の歯を将来治療したいと考えている方は、保管を検討する価値があります。
保管にかかる費用や期間はクリニックによって異なるため、気になる方は事前に確認しておきましょう。
症例写真で見る治療結果
条件を満たして治療を受けられた場合、どのような結果が得られるのかをCT画像で確認してみましょう。

治療前と治療から6か月後を比較すると、歯髄幹細胞の移植によってデンチンブリッジ(象牙質の再生)が形成されている様子が確認できます。
こうした結果を知っておくことで、治療を受けられるかどうかの検査にも前向きに臨みやすくなります。
受けられるかどうかに関するよくある質問
ここでは、受けられるかどうかに関して、患者様からよく寄せられる質問にお答えします。
検査を受ければ必ず結果がわかりますか
CT検査や問診によって、根の状態や不要歯の有無はある程度確認できます。
検査自体に大きな痛みを伴うことは少ないため、心配な場合はまず検査だけでも受けてみることをおすすめします。
ただし、実際に歯髄幹細胞を培養してみないと増殖するかどうかまでは分からない部分もあるため、検査結果はあくまで見込みとして受け止めておきましょう。
矯正治療中でも歯髄再生治療は受けられますか
矯正治療で抜歯予定の歯がある場合は、その歯を歯髄幹細胞の採取に活用できることがあります。
矯正治療の担当医と歯髄再生治療の担当医が連携できるクリニックであれば、抜歯のタイミングをあわせて計画しやすくなります。
別々のクリニックで矯正治療と歯髄再生治療を受ける場合も、双方の担当医に状況を共有しておくとスムーズです。
一度受けられないと言われても再検討できますか
根の状態や不要歯の有無は、時間の経過とともに変わることがあります。
以前の検査で対象外と判断された場合でも、状況が変わっていれば再度相談することで、治療の選択肢が広がる可能性があります。
数年前に断られた経験がある方も、念のため最新の状態で再検査を受けてみる価値はあります。
歯の状態は年月とともに変化するため、当時とは違う結果になることも十分に考えられます。
他の治療法を比較検討したい方は「歯の再生医療、症状別にどれを選ぶ?4つの治療法を比較」もあわせてご覧ください。
赤坂さくら歯科・矯正歯科での事前判断

赤坂さくら歯科・矯正歯科では、CT検査などをもとに、治療が可能かどうかを事前に丁寧に判断しています。
検査の結果、歯髄再生治療の対象外だった場合も、根管治療や歯周組織再生療法など他の選択肢について、あわせてご案内しています。
歯髄再生治療の詳しい内容やメリット・デメリットについては「失った歯の神経は再生できる?歯髄再生治療のメリットとデメリットを解説」をご覧ください。
治療を受けられるかご不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
条件に当てはまるかどうかは、検査をしてみないと分からないことも多いため、迷っている段階でも一度ご相談いただくことをおすすめいたします。

監修医師:土黒 さくら
- 略 歴
- 2014年 鹿児島大学歯学部 卒業
- 2014年 東京医科歯科大学 臨床研修歯科医
- 2015年 大型医療法人グループ歯科医院 勤務
- 2016年 大型医療法人グループ歯科医院 分院長就任
- 2018年 港区赤坂の歯科医院 勤務
- 2020年 赤坂さくら歯科・矯正歯科 開院
- 2023年 医療法人社団桜麗会設立 理事長就任
- 所属学会等
- ・日本口腔インプラント学会
- ・日本歯周病学会
- ・東京SJCD歯科スタディーグループ
- ・インビザライン 認定ドクター
- ・日本顕微鏡歯科学会


